続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

08−09 その65 マンチェスター・U−ポルト

 久々の欧州サッカー観戦。シーズンもはや終盤。序盤はいいペースだったんですが、感想アップ年間100試合はほぼ無理になったかなぁ。って個人的事情はポイッと捨てて、CLベスト8です。やや調子のかげりが見えるマン・Uと、とにかくここ最近負けてないポルトとの1戦でした。
マンチェスター・U 2−2 ポルト
スコア: 4分 C・ロドリゲスポルト
     15分 W・ルーニー(マン・U)
     85分 C・テベス(マン・U)
     89分 マリアーノ・ゴンサレスポルト


 正直、もっとポルトが引いて守って、機を見てカウンターというサッカーに徹してくるのかと思っていたんですが、想像以上に「互角」にサッカーをしようという気概が感じられたことで、非常にエキサイティングなゲームになった気がします。
 そうなったと思う要因は2つ。1つ目は、前線3人(リサンドロ・ロペス、フッキ、C・ロドリゲス)が行ける時はしっかりと前からプレスをかけていたこと。彼ら3人の脚力であれば、チームとしてもう少し奪う位置を低く設定してもしっかりとカウンターに結び付けられたとは思いますが、恐らく中1日で試合に臨んだマン・Uに対して、立ち上がりにバチンといって主導権を握りたいという考えと、結果的に両チームが4−3−3を選択するミラーゲームになり、誰が誰につくのかがはっきりさせられたことで、決して無謀にならない程度に前から厳しく行けたのかなぁと。それが実を結んで4分で先制、6分で枠内シュート3本。入りは完璧でした。
もう1つが、フェルナンドの存在。チラッと見たアトレティコ・マドリー戦ではそれほど印象に残ってはいなかったんですが、この日はチームとして前に行く時も引いて守る時もポジショニングのブレがなく、センターで危ないと思うシーンでは大袈裟じゃなくほとんどいた感じ。それでいて激しくもクリーンな身体の当て方や正確なタックルで次々とボールを奪い取り、攻めに入ればシンプルなショートパスあり、サイドチェンジあり、ドリブルありと、まさにパーフェクトな内容。彼のおかげでルチョ・ゴンサレスが攻撃に重きを置くことができたのは大きかったですし、やや不安を残すCB+GKのアラもさほど目立たなかったですかね。だからこそ(1−2で敗れたとしても悲観すべき内容ではなかったんですが)2−2の引き分けで試合を終えられたのは、この日の展開を考えれば最高の結果だったんじゃないかと思います。2ndレグ、マン・Uは1点取らないとどうしようもありません。ガツンと出てこられて、DFラインに常に圧力がかかる展開になると苦しいところではありますが、この日のように中盤より前でボールを奪える展開を増やせるようだと、まさかのアップセットが見られるはずです。個人的には、それも見てみたいなぁと。


 マン・U。アストン・ヴィラ戦から中1日で、ベルバトフリオ・ファーディナンドを怪我で欠く苦しい状態で試合に入り、立ち上がり10分ぐらいは完全に押し込まれる展開となりました。試合トータルで見ても、らしくない単純なパスミスや3ラインの間延びが窺えました。それでも、15分に相手のミスを誘って同点に追いつき、G・ネビル、ギグステベスを次々と投入し、85分にポルト守備陣の一瞬の気の緩みをついて勝ち越し点を奪う辺りは、さすがとしか言いようがありません。でも、いい時のマン・Uならこのまま難なく逃げ切っていたはずで、最後追いつかれてしまうところはやっぱり本調子にないんだなぁと思わざるをえませんね。2ndレグでは、とにかく点を取らないことにはどうしようもなくなりました。ベルバトフが戻ってこれれば選択の幅は増えますが、彼の出否も含めてファーガソン監督がどういうゲームプランを組んでくるのか。楽しみですね。