続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その66 ビジャレアル−アーセナル

 徐々に怪我人が戻ってきて陣容が整いつつあるアーセナルと、少なくない怪我人を抱え厳しい状況のビジャレアル。3シーズン前の素晴らしかった戦い再び、となるか。
ビジャレアル 1−1 アーセナル
スコア:10分 M・セナ(ビジャレアル
     66分 E・アデバイヨル(アーセナル


 ザックリ割れば、前半ビジャレアル、後半アーセナルという試合だったかなぁと。ただ、チームコンセプトというか、コレクティブにサッカーできていたのはビジャレアルでしたね。
 そのビジャレアル、1試合フルに見るのはもしかしたら今季初めてだったかな?ぐらいな感じでしたが、前半立ち上がり15分間のサッカーはゾクゾクしました。選手同士の距離感がよく、11人が非常にコンパクトにまとまっていて、常にボールホルダーが複数のパスコースを見ることができるように、受け手は細かいポジションの移動を行なう。そのことによって、ピッチのいたるところでトライアングルが形成され、アーセナルがプレスをしたくても物理的に出来ない状況を作れていたように思います。さすがにこれを90分間やりきるのは難しく、ちょっと落ちた間に追いつかれはしましたが、それでも75分過ぎからもう一度エンジンをかけ、終盤は2点目が取れるか?というところまで攻め立てることが出来たのは、そしてサンティ・カソルラフォルラン、(途中から出てきましたが)ピレスを欠く中でのこのゲームコントロールは、2ndレグに向けて好印象を残したかと。
 アーセナルは直前のリーグ戦でセスクとウォルコットが戻ってきましたが、ちょっとテンポは上がらなかった感じ。もちろんこの2人は戻ってきたばかりなので過度の期待をかけるのは酷な話ですが、やはり良い頃と比べると効果的な存在になれなかったかなぁと。後半自分たちの時間帯になった時も、早めにアデバイヨルに当てて、キープしてもらっているところで押し上げたり、縦一発ドンという形がほとんどで、コレクティブな崩しは数える程度でした。それでも、個々の単純なスピードであったり縦への速さは圧倒的に勝っていましたし、アウェーゴールを奪ってのドローなら御の字。2ndレグへ向けては、どうビジャレアルのパスワークを消せるのか、その上でどう効果的に攻められるのかが鍵を握るでしょうね。