続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

08−09 その59 アトレティコ・マドリー−ポルト

 何とかCLベスト16の全試合を見たいと思っていますが、なかなか難しいですねぇ。これが5試合目です。
アトレティコ・マドリー 2−2 ポルト
スコア:3分 マキシ・ロドリゲス(A・マドリー)
     22分 L・ロペス(ポルト
     47分 D・フォルラン(A・マドリー)
     72分 L・ロペス


 ここまで見た4試合が0−0やら1−0ばっかりだったので、2−2というスコアの動きそのものは非常に楽しめたんですが、内容はなんとも微妙な感じだったのが正直な感想です。
 アトレティコ・マドリー。久々にフォルランアグエロ、マキシ、シマオンが揃い踏みで、攻撃はなかなかの破壊力だったと思いますが、守備は今ひとつ、どころか今二つ。前提として、フッキ、クリスティアンロドリゲスのスピードについていけなかったという点はありますが、それを差し引いても裏を取られすぎでしたし、サイドを破られすぎ。サイドについてはシマオン、マキシが下がって守らないため、1対1になるシーンばかり。そこで個が負けてしまっては、ピンチになりますよね。しかも、サイドからのクロスに対する守備もまるでダメ。多くの場面でボールウォッチャー(棒立ち)になってしまい、考えられないくらいフリーでシュートを打たれることもありましたし。2ndレグに向けてですが、すべとを立て直すのは難しいので、どこかを捨てて、ここだけはやらせないというポイントを作るべきでしょう。サイドで1対1になるのはしょうがないので、中をしっかり固めて最後の最後は破らせないようにするのか、逆に常に数的優位を作って守るように、ボランチサイドハーフがしっかりと守備の意識を高めるようにするのか。この点に注目ですかね。


 一方のポルトも全く同じ。攻撃ではフッキ、L・ロペス、ロドリゲスのこの爆発力を中心にアトレティコの倍は決定機を作りました。特にフッキはこのメンバーに入っても全く遜色がなく、それどころかスピードや前を向いた時の強さは、もっとレベルの高いクラブ・リーグへ行っても通用するレベルだったかなぁと。しかし、Jにこんな選手がいたんですよねぇ(遠い目)
 ただ、守備面はひどいものでした。まず、4バックのラインコントロールが雑。バランスを崩してでも人にいくのか、ラインをキープしながらスペースを埋めるのかが非常にあいまいで、結果的にいわゆる「ギャップ」が生まれてしまい、そこを幾度となく突かれてしまいました(1失点目はまさにそう)。また、3ボランチのポジショニングも悪く、特にアンカーの位置に入ったフェルナンドが全くその役割を果たすことができず、DFラインとの間を空けすぎて、そのスペースをアグエロフォルランに使われたり、逆に下がりすぎてDFラインに吸収されてしまうことで、楽にボールを危険エリアまで持ってこられたりと散々な内容。さらに、GKエウトンが失点につながるキャッチミス(手だけで取りにいってしまいましたね)を筆頭に不安定さを露呈してしまうなど、よく2失点で済んだなぁという内容。アウェイゴール2つを奪っての引き分けなので、2ndレグへ向けて優位を保って臨めはしますが、この守備ではそのリードを早々に失うことも考えられますね。