2023年 J1第5節「いや、分かるんだけどさ」
横浜FC戦でいささかのストレスを払拭できたFC東京(私はいささかのモヤモヤ残ってますが)。今季好スタートを切った名古屋のアウェイに乗り込み、勝ち点を持ち帰ることができたのか。
なお、初めにお断り。このエントリにおけるアルベル監督、選手のインタビュー内容は、全て「F.C. TOKYO FANZONE 3/18 名古屋戦 MATCH REVIEW&INTERVIEW(https://www.fctokyo.co.jp/fanzone/fctokyofanzone/detail/379)」から引用しています。
今シーズン、我々は良い形でシーズンをスタートできていたと思います。けれどもその後は、どのチームも苦しく長いシーズンの中では苦しむ時が来ることもあります。我々は複数のケガ人を抱えており、また松木選手も代表に呼ばれていて不在で、特に不在の選手が中盤のポジションに重なったこともあり、難しい状況にいました。名古屋が狙ってくるプレー、特徴、そして我々が抱えている状況を踏まえ、今いる選手の特長を踏まえて、今日のような形で戦うことを決断しました。
いや、分かるよ。分かるんだけどさ監督、試合前に「明日は(横浜FC戦から)しっかりと修正をしてボールを支配する必要性をチームで理解したうえで試合に臨みたいです」って言ってましたよね?
なんなら、昨季のアウェイゲーム後には「選手たちにも伝えましたが、彼らの今日のプレーを誇りに思っています。よいプレーとともに90分間勝利をめざしてプレーしていた姿をご覧頂いたと思います。当然、試合結果には満足していませんし、細かいところでセットプレーから2失点してしまった部分は改善の余地があります。ただ、サッカーのクオリティでは相手を明確に上回ることができていたと思います」って自画自賛してましたよね?
別に、何が何でも繋いで崩して勝ちましょう!と純粋無垢に言いたいわけじゃないですよ。ただ、
私の国では、このような試合のことを、“戦術的な試合”と表現します。概して、多くのサッカーファンが期待していない展開ですが、我々にとっては、重要な、そして見応えのある戦術的な試合でした。 もちろん、勝点3を獲れなかったので、手放しに喜ぶことはできません。選手たちが表現してくれたこの90分に関しては、とても満足しています。
とこの試合を振り返るんであれば、日ごろから「ボールを愛します!」だなんて誤魔化すんじゃなくて、「勝利を愛します!時々ボールを大事にしながらね」って、ストレートに言ってくれてもいいんじゃないですか?
と、居酒屋で隣にいたらめんどくせぇなぁ、と思うような口調で少しこんちくしょう!と思いながら振り返ってみました。去年の今頃、このような選択・試合運びをするのは受け容れるというか、理解はしますが、2シーズン目に入って、しかも昨季の豊田スタジアムである意味受け容れ難い(とアルベル監督が思っているように感じる)試合を受けてのアウェイリマッチでこの選択というのは、MFの頭数が足りないチーム事情を考慮しても、ベストな選択だったとは思いません。前節も、個人的にはいささか首をかしげる選択に映った点も踏まえると、「おいおい、アルベル大丈夫か?チーム内で意思統一図れてるのか?」と勝手に心配する今週でした。
さて次節。Jリーグはアウェイ鳥栖戦となりますが、その前にルヴァンカップがあります。インターナショナルマッチウィークで週末の開催であること、ルヴァンカップ勝ち抜けには勝利が欲しいことを踏まえ、アルベル監督がどういうスタメンを組んでくるか?まずはそこに注目したいところです。
最後に、名古屋戦のの簡易採点&一言を。採点は点数ではなく「◎>○>△>×」で表しています。
GK ヤクブ スウォヴィク ○
被シュートが少なく集中しづらい展開だったが、集中力を切らさずにプレーできていた。
DF 長友 佑都 ○大きなエラーなく試合終了まで。頼もしい安定感。
DF 森重 真人 ○被カウンター時の対応でいくつかナイスプレー。攻撃ではもう一歩。
DF エンリケ トレヴィザン ○
4バックの左より3バックの真ん中の方が相当やりやすそうな印象。ミラーゲームの恩恵を一番受けた感あり。
DF バングーナガンデ 佳史扶 △代表に選ばれたことも含めて厳しいことを言えば、クロスとプレイスキックの精度に物足りなさを感じた。
MF 東 慶悟 ○展開力に物足りなさは残るが、今季の中では一番相手に厳しく、味方に優しいポジショニングができていた。
MF 木本 恭生 ○
永井とのマッチアップは攻守とも見どころあり。攻め上がりのタイミングも決して悪いものではなかった。
MF 小泉 慶 ○もはや、このぐらいのプレーレベルだと△評価になってしまうかな、というほど高いレベルで安定感がある。
FW 塚川 孝輝 △いささか難しい役割ではあったが、名古屋守備陣に風穴を開けるまでには至らず。
FW ディエゴ オリヴェイラ △そもそもボールがほぼ回ってこなかったが、ほぼノーインパクト。
FW 仲川 輝人 △
いささか難しい役割ではあったが、名古屋守備陣に風穴を開けるまでには至らず。
FW アダイウトン △
前節くらいから、ちょっと強引なシュートシーンが見られる。それが持ち味ではあるが、もう少し視野を広くプレーしてほしい。
FW 俵積田 晃太 ○
これまで以上にマーク(注目)されていた印象だが、1つ2つ、目立つドリブルを見せられた。
FW ペロッチ -
時間短く評価なし。次のルヴァンカップが、ひょっとして最終テスト?
監督 アルベル ×
「嘘は悪だが必要(by 木村浩嗣さん)」なのは重々承知しているが、そろそろ本音と建前の境目がバレてきたんじゃない?