続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

2023 YBCルヴァンカップGS第1節「合格・不合格」

 今季のルヴァンカップが開幕。3連続アウェイと厳しいスケジュールですが、カップタイトル奪還のため、京都戦の完敗を受けて巻き返しのため、勝ちに行ってほしい試合です。

 

 

 スタメンに2種登録の佐藤を抜擢。裏を返せば、それぐらい中盤の選手が不足している表れでもあるわけですが(青木はまだ、怪我治らないの?)、それでもこのスタメンを組めるわけですから、ありがたいものです。対してC大阪も、週末からのスタメン連戦はキム・ジンヒョン、上門の2人だけ。それでいて、松田、進藤、原川、香川、加藤がいるわけで、これまたしっかりとしたスカッドだな、と感心するところ。

 で、試合。前半の前半は東京が、前半の中盤はC大阪が自分たちのミスでリズムを崩し、相手にチャンスを与える場面が目立ちました。その相手からもらったチャンスを、お互い決定機--C大阪は17分の加藤ヘディング、東京は21分のペロッチ、25分の俵積田--に結び付けることはできましたが、ネットを揺らすことはできず。

 さて、この後どうなっていくか…と見ていましたが、自陣でのビルドアップから効果的な攻撃を度々見せたC大阪に対し、東京は相変わらずビルドアップ時のポジショニングが上手くいかず、カウンターがメイン。そのカウンターが強烈なので、その瞬間は見入ってしまうわけですが、ハーフタイム時は「うーん…」と頭を下げる内容にとどまった印象は否めません。

 

 後半。恐らく予定どおり、東⇒小泉の交替。これで、割と明確に4-2-3-1に立ち位置を替えてスタートしましたが、バランスはかなり良くなった印象。少なくとも松木が戻ってくるまでは、アンカーの4-3-3ではなく、4-2-3-1でいいと私は感じます。この試合に限れば(そうせざるを得なかったにせよ)木本のセンターハーフ起用も試すことができ、かつ、小泉といい関係性を作れていましたし。

 最後、引き分けが妥当だなぁと思い始めたところで先制点を奪われ敗戦を喫したのは残念で仕方ありませんが、ポジティブな面もきっちりあった試合。ルヴァンカップの次節は週末開催で、今日ほどターンオーバーはしない可能性もありますが、逆に言うと、その中で起用される若手は、今現在、真にアルベルが信頼している選手とも言えるはず。2週間のアピールを経て、誰が次節のスタメンに名を連ねるか、楽しみにしておきましょう。

 

最後に、簡易採点&一言を。採点は点数ではなく「◎>○>△>×」で表しています。

GK 野澤 大志ブランドン △

 東京の野澤として久々の出場も、失点シーンは判断ミスと言われてもやむなし。次、巻き返せるか。

 

DF 中村 帆高 ○

 積極的な姿勢は、この日も変わらず。地力が上がっている。

 

DF 木村 誠二 ○

 十分にリーグ戦でも戦えることを証明できた。1つ先の名古屋戦で抜擢あって驚かない。

 

DF エンリケ トレヴィザン △

 ビルドアップ時の不安定さがことさら目についた。しばらくはルヴァンカップ要因か。

 

DF 徳元 悠平 ○

 ポジション取り、ショートパスの安定差、上がりのタイミング、いずれも及第点以上。個人的には良いサプライズ。

 

MF 東 慶悟 △

 京都戦ほど酷くはなかったが、依然いいところが見えてこない。

 

MF 寺山 翼 △

 奮闘は認めるが、チームに違いをもたらすことはできず。球際ももう一歩行ききれなかった。

 

MF 佐藤 龍之介 △

 限られたすり合わせ時間を考慮する必要はあり。ただ、こういうプレーヤーだよ、私は!を示せたとは言い難い。次だー!

 

FW レアンドロ ○

 相変わらずな部分は相変わらずだったが、それでもクオリティは目立っていた。4-2-3-1のトップ下何か、面白そうだが。

 

FW ペロッチ △

 一定のクオリティは見せてくれたが、後半すぐの決定機は決めなければいけなかった。

 

FW 俵積田 晃太 ○

 飄々と、けれど堂々とプレー。早々にいい経験を積めている。

 

MF 小泉 慶 ○

 パートナーを選ばない臨機応変さ。それでいて、自分を出し切れる芯の強さ。頼もしい。

 

DF 木本 恭生 ○

 古巣のピッチで、久々のセンターハーフ起用だったが、全く遜色なし。さすがの一言。

 

MF アダイウトン ○

 なんとなく力をセーブしてプレーしていたように見えたが、それでも速いし強い。なんじゃそりゃ。

 

FW 荒井 悠汰 ○

 かたや、面構え含めてギランギランにプレー。右サイドで縦に入ってのクロスも見せるなど、アピールはできたか。

 

FW 野澤 零温 ○

 タイミングをずらしたシュートであわやのシーンを演出。試合後に見せた悔しさ含め、必ず誰かに響いた10分強だった。

 

監督 アルベル ○

 持てる手駒で複数のバリエーションを見せた。さぁ、リーグ戦ではどうする?