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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

失ったもの 失われたもの

 先日、ワタクシが好きなバンドの1つであります9mm Parabellum Bulletのニューアルバム「Waltz on Life Line」がリリースされました。今回も15曲、様々な表情を見せてくれる疾走感あふれた1枚に仕上がっていますが、リードトラックとなるこんな曲があります。

 


9mm Parabellum Bullet - Lost!!

 

 何でこんな書き出し?と思われた方が多いと思いますが、今のFC東京が置かれた状況は、まさにこの「Lost!!」そのものだなぁと感じたから。ん?ノリノリな曲調じゃないかって?いやいや、曲ではなく詞のほうです。全部載せてしまうと某権利団体に怒られてしまうので、一部を引用させていただきます(これでも怒られてしまうかも)(前文気になる方は、検索してみてください)。

失敗ばかりを積み上げて倒して

非常口さえふさいでお手上げさ

立っているだけでグルグル目が回って

全然まともに歩けない

(中略)

結局なんにも分かってなかったのか

そう簡単にはひとりじゃ生きられない

ひょっとしなくても終わりは訪れた

楽園はもはや無人島なんだ

  長いシーズン、成功もあれば失敗もあって、勝てる試合があれば負ける試合もあります。もちろん、そういったことに一喜一憂はしますけど、そこに「意図」が見える、見せることがすごく大事なことで。それがあるからこそ、見る側は勝ち負けに「意味」を持たせられますし、やる側も次への「意識」を明確にイメージできるようになると思っています。

 しかし、多くの方がネット上で書かれていたとおり、昨夜の敗戦は城福監督の意図がどこにあるのか全く見えず、選手たちの意識がどこでまとまっていたのか全く分からず、私はこのゲームが持つ意味を一夜明けても見出せずにいます。

 

 昨日一緒に試合を見ていた知人の方が、「試合ごとにやることがコロコロ変わって、しかも打つ手がことごとく勝ちから遠のく悪手にしかなっていない」といった趣旨のことを話されていました。まさに私も同意見で、「失敗ばかりを積み重ねて倒して」いるだけの状況がここ数試合続いていると感じています。

 一方で、城福監督が「鹿島戦以外は必ずしも負けに値するゲームはしていない」的な発言をどこかでしていたかと思いますが、私もそう思います。鹿島以外で勝てなかった大宮、柏、川崎、甲府の4試合を冷静に振り返ると、狙いが十分に表現できていた時間帯も多くありましたし、辛辣にブーイングを受けてしまう内容じゃなかったのでは?と思う試合もありました。

 ただ、連戦・怪我人・J3との並行などの諸条件を加味しても、失敗が成功の素に全くなっていない点があまりにも気がかりで。スポーツは相手があるもので、相手がどう出てくるからこっちはこうしようという考え方があれば、いやいや相手がどう来ようがこっちはこのやり方変えませんよという考え方もあります。時と場合によって、どちらも正解になりえます。東京で言えば、ポポヴィッチ時代のように「勝っても負けてもポゼッション!」ならそれでいいし、マッシモ時代のように「勝つために相手を見極めて、そこから見出した『やること』をやる」のもまた、といった具合に。

 では、今の城福体制はどうか?残念ながら試合を追うごとに、時を経るごとにどちらでもない、極めて曖昧な立ち位置になってしまっていると言わざるを得ません。ひとつのことをやり続ける我慢は見られず、じゃああれこれやってみた失敗が次に活かされているかといえばそんなことはなく。その結果、この出口は封鎖され、次の試合ではまた別の出口が封鎖され、ついに「非常口さえふさいでお手上げ」な状況にまで陥りました。それも、自らの手でね。

 

 シーズンイン直後に、こんなエントリを書きました。

re-donald.hatenablog.com

 主旨は「今季城福監督に求められるのは、『Coach』としての能力はもちろんこと『Manager』としての手腕も問われるのでは?」というものでした。それにわずか2ヵ月後に自己回答するならば「『Manager』としての手腕は、残念ながら無い」となりますでしょうか。試合内容では前任との変化を示せず、前任の遺産をすでに無いものとしてしまい、語り口も良くも悪くも以前と変わっておらず、悲壮感はあれど割り切りは感じさせず。偉そうな言い方をすれば「結局なんにも分かってなかったのか」となってしまいます。

 また、私が考える「じゃあ、どうすれば?」は、1週間前に書いたこちらのエントリとなんら変わりません。

re-donald.hatenablog.com

 4-1-4-1である必要はありませんし、誰を使っていくかは一考の余地がありますが、ラインを下げて、まずは愚直に守って、そこから少人数のカウンターを打って。でも、それをやり続けては90分持たないので、持つ時は4バック+1で短時間でもいいので持って、前後分断と言われても構わないので、そこから前に入れたら前の5人で攻めきる。そして、なんとか先制点を奪ってしぶとく逃げ切る--さきほど、非常口までふさいで…と例えましたが、それでもまだ抜け穴がある(=今季まだやっていない形)があるとすれば、私はこれしか思いつきません。けれど、これだって今の状況では「ほーら、城福またブレた(苦笑)」とか「マッシモとかわんねーじゃん。だったらマッシモでいいじゃん(怒)」と貶されるのが目に見えていて、だいぶ暗澹たる気持ちになります。

 

 

 まだ、全てを失ったとは思っていません。それでもシーズンイン前にひそかに抱いていた「楽園はもはや無人島」と化し、ACLグループリーグ突破という一縷の希望は残されていますが、それを成し遂げたとしても、「ひょっとしなくても終わりは訪れ」てしまう可能性は…低くないでしょう。なんせ、今の現状が「Lost!!」を締める大サビの歌詞に集約されているので。

フラフラ どっちに行っても もう君がいないなら

おれが向かってんのは 一体どこなんだ

ああほら どっちに行っても もう君がいないなら

手を振っているのは 一体誰なんだ

 

今度こそは 今度こそは ここはどこだ

 それでも信じたいんだ、城福監督を。今だから見せつけてほしいんだ、選手たちには100%を。だけど、それを期待できないのであれば、それを期待できないと判断するならば…