続々々・メガネのつぶやき

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ナビスコカップ グループリーグ第5節 東京3−1山形 レビュー

 今季初の2点差勝利。この日はバクスタで座って見ていたこともありましたけど、久々にここまで穏やかに試合終盤を迎えられたのは、そのせいもあったんですかね。
 ただ、前半は久々にハズレ。5月の東京は「前半鉄板、後半失速」という形ばっかりだったもんで、久々に「前半寝ちゃってるな〜」という試合に立ち会ってしまったわけですが(どうでもいいですけど、ホーム側のファンが陣取る方へ攻める時にまったりしてしまう(というイメージが強い)のは何故なんだ?)、その要因は、山形の3ラインが綺麗やな〜という面もありつつ、一番は東京の個々が非常に鈍かったという点でしょうか。京都戦に続いて左SBに入った徳永は推進力がなく、急造CBコンビは長谷川の外す動き(これ、敵ながら上手かったわ〜と褒めてばっかり。チャントのゆるさは気になったが(苦笑))に対処しきれず、北斗は…後述。梶山、米本はあまりにも単純なパス・トラップミスが多く、草民はボールとの戯れに粘りがなく、平山、カボレはボールを収めきれないプレーが多かったかなと。って、良かったのは権田とナオだけやないか〜い!…でも、私は実際そう見えてしまったんで。東京の3ラインが山形のそれと比べて相当間延びしていた(中盤からトップまでの距離が特に遠い)感じでしたしね。
 で、後半。前半途中から入った椋原がスイッチになったのか、ハーフタイムの城福監督の喝が効いたのか、あからさまに形勢逆転。といっても、劇的に何かが良くなったという印象のないもので、あえてよくなった点を挙げれば、平山が収められるようになった+ボランチのところでミスが減ったぐらいなものでしたが、どうやらこの日はこれだけで十分だったみたい。1点目は中盤から平山に楔のボールが入り、平山がこれをしっかりとしたポストプレーで落とし、走りこんできた梶山がミドル一閃という形でしたが、その前から平山が収めて時間を作れるようになっていたことで、梶山が無理なくバイタルへ入ってこれるようになった時点で勝負ありだった感じですね。
 そして、カボレ。ようやくのお目覚めですが、クビを長くしてお待ち申し上げておりました。やっぱり、あの裏への抜け出すスピードはそれだけで相手の戦術的守備を崩せるわけで、この武器があるだけで相手(特に最終ライン)は自分の前も後ろも気にしなければいけなくなるわけですよ。そうなると、前だけ潰しても裏にカボレ、裏を警戒しすぎると「ショートパスの繰り返し→どこかで楔→2、3人目が追い越してゴール前で勝負」という今の東京の得点パターンをやらせてしまう、という状態になる可能性が大きくなるのかなぁと。また少し膝をやっちまった点は心配ですが、「真夏の大反攻 in TOKYO(ダサいw)」のキーポイントとして、後から振り返ったときに「この日のカボレの復活が大きかったよね〜」なんて話せることになりそうな気がします。この勝利で暫定首位はキープ。次はお休みですが、最終節清水戦で勝てば文句なしで決勝T進出となります(1位になれるかはまだ不明)。どうやら平山が累積警告でサスペンションということのようですし、北斗、梶山、カボレの怪我の具合は気になりますが、ここまで来たら内容は二の次で勝つしかないでしょ。それを期待して、駒沢に乗り込みたいと思います。


 最後に北斗について。試合の前日に、はてなハイクにこんな書き込みをしました。

携帯サイトの「こう戦う!」によると、明日の4バックは右から北斗、ブルーノ、平松、徳永になりそう。横浜FM戦の北斗は「攻撃のスイッチ」だったけど、山形のストロングポイントがサイド攻撃という点も相まって、明日は「守備」が求められるところ。北斗の守備はあまり気にして見たことが無いので不安タップリな部分もありますが…やってくれると信じよう!
はてなハイクより転載

 というわけで、前半は北斗の守備に注目して見ていたんですが、結果は…ダメでしたね。例えば、山形が中盤でボールを奪ってショートカウンターを仕掛けてきたシーンがあったんですが、人を見るのかスペースを潰すのかというところの判断が甘く、結果的に「ただ下がるだけ」でしたし、マークの受け渡しがスムーズにできていませんでしたし、1対1の守備においても、簡単な切り返しに引っかかって完全に置いていかれるシーンが2、3度あったし。結局怪我で退いてしまったので何とも言えない部分は残りましたが(この怪我の要因となったタックルも、交わそうと思えば交わせた(避けられた)気が…)、このパフォーマンスを見る限り、私はSBとして使うのは怖すぎるという印象ですね。もちろん、急造な最終ラインだった+前半はその他の選手を含めてアカンかったという点は考慮すべきですけど、現状はジョーカーとして前目で使うしかないかなぁと。選択の幅が狭まってしまったのは、ちと残念でした。