続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

オークス予想

 先週のヴィクトリアマイルは箸にも棒にも掛からぬ予想。今週は、棒にくらいはかかりたい~。

 

 

オークス(G1)

4ルージュエヴァイユ

18スターズオンアース

2スタニングローズ

14シーグラス

1,6,7,9,11,12,17

 

馬券 馬連 ◎-〇▲

   3連複 ◎-〇▲☆-印

   3連単 ◎→〇▲→〇▲☆

 

 本命はルージュエヴァイユ。新馬、2戦目いずれも前有利の展開のなか、長くいい脚を使っての差し切り勝ち。前走は直線でなかなか進路を見つけられず、脚を使ったのはラスト1ハロンだけ。レース展開も、その最後1ハロンが11秒台で踏みとどまったことにより前残り。全く力を出せずに終わりました。ただし、今回は全馬初の2400m戦で、馬場状態を踏まえても最後1ハロンはおそらく12秒台前半(上がり3ハロンで言えば、35秒台前半~中盤)。となると、母系のフランケルデインドリームの血も味方に、最後まで伸びが止まらずに勝ち負けになるのでは、と見ています。

 対抗はスターズオンアース。父ドゥラメンテで母系はドイツ牝系。ソウルスターリングの近親でもあり、オークスへの舞台替わりは全く問題ないでしょう。大外はもちろん不安ですが、そこはルメールJに任せるとして。正直、サークルオブライフとこれほど単勝で人気差がつくとは思っていませんでした。

 単勝的に一発あるならスタニングローズ。父キングカメハメハオークスで揮わない分本命、対抗にはできませんでしたが、祖母ローズバドオークスで2着。桜花賞をパスしてここに照準を合わせたのも好感で、父欧州型にレーンJも好相性。この人気は舐められすぎかと。

 複勝的に一発あるならシーグラス。父ゴールドシップで、母系がマイネルラヴタマモクロス。いかにもビッグレッド生産馬らしい血の重ね方ですが、昨年は同じ父ゴールドシップビッグレッドF生産のユーバーレーベンが勝利。小倉での連勝は早めに脚を使い始めてバテずに伸びていて、前走は真逆のレース。タフな決着ならチャンスあるかと。

 人気馬では、3アートハウス、8ナミュールを嫌ってみます。アートハウスは秋華賞で狙いたいタイプで、私が想定しているレベルのタフな決着だと、多分スタミナが足りず。ナミュールは父ハービンジャーですが、母系がスピードに寄りすぎ。こちらも、スタミナ面の不安は大きい印象です。

ヴィクトリアマイル予想

 昨日の京王杯SCは◎タイムトゥヘヴン ○スマートバローズで3,4着のハズレ。今日こそは~

 

ヴィクトリアマイル(G1)

13レイパパレ

16デゼル

4マジックキャッスル

6,8,15,18

 

馬券 馬連 ◎-印

   3連複 ◎-○▲-印

   3連単 ◎→〇▲→〇▲

 

 本命はレイパパレ。久々のマイル戦になりますが、2000m前後でのレースぶりを鑑みれば、距離短縮がマイナスに働く要素は見当たらず。また、内枠だとやや競馬がしづらい可能性もありましたが、外目の枠。レシステンシア、ソダシ、ローザノワールあたりが先手を主張したのを見ながら、それこそ先週のダノンスコーピオンのような競馬ができれば今週も川田Jが一仕事、という結果になると見ています。

 残りの上位人気は、ローテーションや血統面でやや不安あり。相手は思い切って人気薄に全振り。デゼル、マジックキャッスルはともに近3年で好成績を残している父ディープインパクト×母父欧州型。前走はともに阪神牝馬Sでしたが、物理的に後方勢が届かない展開に泣いて3,5着。ただ、今の東京は直線での末脚の伸びをかなり求められる馬場状態で、前走の結果が人気落ちに寄与しているなら、むしろここは買いかなと。押さえは父か母父ディープインパクト6ディヴィーナ、15アンドヴァラナウト、18テルツェットまで…と思いましたが、8クリノプレミアムが本格化著しいのにあまりになめられているので最後加えました。父ステイゴールドも、このレースの穴血統ですし(クリノプレミアムは父オルフェーヴルなので、父父ステイゴールド)。

天皇賞・春予想

 先週は微妙に惜しい結果。今週こそは~。

 

天皇賞・春(G1)

18.ディープボンド

5.マカオンドール

1.アイアンバローズ

15.タガノディアマンテ

3,6,8,10,13,17

 

馬券 3連複 ◎-〇▲☆-〇▲☆△

   3連単 ◎→〇▲→〇▲☆

 

 

 本命はディープボンド。3000m超問題なし、タフで上がりがかかる馬場問題なし、好位差しできるので枠も問題なし、父ディープ系×母父欧州型でこのレースの好走傾向に合致。まあ、3着は外さないでしょう。

 で、相手。タイトルホルダーとテーオーロイヤルは思い切って消します。両馬とも阪神3200m、しかも雨の影響が残る馬場状態は適性外で、仮に京都で行われていたら、むしろ評価したいタイプ。特にテーオーロイヤルはリオンディーズ×マンハッタンカフェと軽めの血統構成で、危ない人気馬だと思っています。

 対するマカオンドール、アイアンバローズはともに父ステイゴールド×母父欧州型。ともにパワーを強調するヌレイエフの血も持っていて、阪神コースも問題なしのタイプ。土曜と同じく内が恵まれるなら、より歓迎材料が増えますし、どちらかはきっちり走ってくれると見ています。

 穴で面白いのはタガノディアマンテ。オルフェーヴル×キングカメハメハ×トニービン。前走は枠と展開に恵まれた部分もありますが、4走前にはかなりタフな馬場だったステイヤーズSで2着。パワー型の幸Jとも手が合っていますし、積極的なレースをしての残り目が遭っても驚きません。

アルベルトーキョー追跡記 その2

 前回、「追跡記 その1」と銘打ったエントリ(https://re-donald.hatenablog.com/entry/2022/03/18/183559)を挙げたのが3月18日。そこから1ヶ月少々経ちましたが、この間9試合が行われました。プレーをする側はもちろん大変でしょうけど、プレーを見る側もなかなかなハードスケジュールで、その2をまとめ上げるのに多少時間を要してしまった感は否めません。

 という前置きはさておき。どうやらおしゃべり好きのアルベル監督ですが、日本人かと思うほど、本音と建前の使い分けがお上手。それ故に、一ファンが思うところは様々ありました。今日はそのあたりを、追跡記その2として書いておきたいと思います。




Chapter4 セレクションは完了?

 追跡記その1で、こんなことを書きました。

仮に、今季終了時にアルベル監督の理想の60パーセントまでチームが成長したとして、そして、その60パーセントのレベルが「基礎編終了」なのであれば、100パーセントまでの道のりは「チームとしての応用編」を上積みするか、「個人としての応用編」ができる選手を連れてくるしかありません。裏を返せば、今季は「チームとしての応用編」に挑むにあたって一息足りない選手をあぶり出し、「個人としての応用編」ができる選手を受け入れる枠を空けるためのセレクションを1年かけてやっているんだな、とこの1ヶ月で認識しました。

 あれから1ヶ月強、「現有メンバーをグループA(リーグ戦メンバー)とグループB(カップ戦メンバー)に分けなさい」という問いがあるならば、おそらく東京ファンの90%は同じ回答になるのではないでしょうか。それぐらい、少なくとも私の想像をはるかに上回るスピードでセレクションは進みました。そして、もはやセレクションは完了したのでは?という雰囲気すら漂っています。現に、こんな発言もありましたし。

Q、いつも自分たちの成長が大事だと言われています。名古屋グランパスの印象を教えてください。

A、改めてみなさんにお伝えしたいのが今シーズンは少しずつ新しいプレースタイルを定着させることが我々の任務です。そして、当然我々はプロの世界にいますので、その成長段階の中でより多くの勝利と勝点をもぎ取ることにフォーカスしながら成長を促しています。もちろん選手の特徴をうまく引き出しながら勝点につなげていきたいです。今の選手たちの特徴をうまく活かしながらチームの成長も促していくのが今シーズンの目標です。来シーズンになれば次のフェーズにいくという、ミクシィさんの協力とともに、よりよい選手の補強をしたうえで来シーズンに行けることを期待しています。

 

(F.C.TOKYO FANZONE  4/20 名古屋戦 PRE-MATCH INTERVIEW(https://www.fctokyo.co.jp/fanzone/fctokyofanzone/detail/208)から引用)

 この点も含めて、先日こんなツイートをしました。

 

 

 思えばアルベル監督は、長きにわたりバルセロナのアカデミー部門でスカウト、コーチ、ダイレクターとして職務にあたってきました。コーチ時代に、どこまで直接選手の指導に関わっていたかは分かりませんが、少なくともスカウトの仕事、ダイレクターの仕事(の一部)は指導ではなく選抜、それこそセレクションの部分が問われるもの。そして、アルベル監督自身の哲学は明確で、その哲学を落とし込むためのコーチングスタッフはしっかりと手当てしてもらえている。と考えると、「coach」ではなく「maneger」もしくは「director」然と振る舞うことは圧倒的に正しいと思いますし、結果として、このスピード感ですんなりと選手の振り分けが進んだことも、すごく納得しうるところです。




Chapter5 第2ターム

 繰り返しの表現になりますが、アルベル監督は今年1年でどうこうしようとは考えておらず、もう少し長い目でチーム力を引き上げようとしています。その中で、改めてふと思うのは、「とはいえ1年目を乗り切るために、今シーズンをいくつのターム(期間)に分けて考えているのだろうか?」という点。

 シーズンインから数えれば約4ヶ月。ここまでアルベル監督が取り組んできたことを端的に表現すれば、「広義のポジショナルプレービジョンの植え付け」「哲学にはまり得る選手のピックアップ」「積極的なアウトプットによるファン・マスコミへの布教」の3点だと私は感じています。で、プロジェクト立ち上げ早々とすれば、この3点が第1タームの目的にそっくり当てはまると考えるのも無理筋ではなく、ならば、いよいよアルベルトーキョーは第2タームにその歩を進めると推測(仮定)することができるのではないでしょうか。

 

 では、ここからが第2タームとして、さてアルベル監督は何をするのか。ない頭をひねって想像するならば、「狭義のポジショナルプレービジョンの植え付け」「ユニット単位でのバージョンアップ」「『内容より結果』論者へのさらなるけん制」の3点が思い浮かびますが、今日ここからは、「狭義のポジショナルプレービジョンの植え付け」に絞って話を進めます。とは言ったものの、私もポジショナルプレーの何たるかは目下勉強中でありまして、この先は知ったかぶりも含めて書いていきますので、悪しからず。

 「そもそも、ポジショナルプレーとはなんだ?」という疑問に対して、私が雑誌やウェブ上で多く目にした答えの一つに「正しいポジションを取ることによって、3つの優位性を獲得する」というものあがありました。で、3つの優位性とは「量的優位性」「位置的優位性」「質的優位性」を指す様子。何やら硬い表現なので、かなり噛み砕いて自分なりに解釈すると、

量的優位性=ある局面において、相手より人数が多い状況を作る

位置的優位性=ボールを持っていない選手が、相手の2ライン間やハーフスペースなどで

浮いたポジションを取る

質的優位性=1対1に強い選手が、きちんと前向きに1対1となるような状況を周りが作り上げる

 となるでしょうか。まあ、言葉の使い方はさておき、第1タームでは「正しい位置に立って」「ボールを愛して」「積極的な守備もして」という広い意味の解釈でポジショナルプレーに取り組んでいたと見ていますが、ここからはより狭い意味の解釈をもとにより深く選手たちに理解させ、実行させる時期が来たのかなと。

 ただ、身もふたもなく言えば、位置的優位性と質的優位性は、選手個々の能力によるところも大きい要素。いくら丁寧に説明しても、相手の陰に隠れながら味方に優しいポジションを取れない人は取れないし、いくら周りが1対1の状況を(特にウイングプレーヤーに対して)作ってあげても、その1対1で優位性を保てる選手がいないのであれば意味がないわけですから。よって個人的には「量的優位性」に注目しているところです。




Chapter6 量的優位性の置き所。そして、その先に・・・

 私も含めて、ここまでの試合を観た多くの方は「なかなか、自陣でのボール回しが上手くいかないこと多いなぁ」と思っているのではないでしょうか。その要因を探ると、私がまず行き着くのは、アンカーの振る舞い。

 キャンプの終盤になって、「アンカーをあえてCB間に落とさない制約をつけてのボール回しを…」という話が一部のメディアに掲載されたかと思いますが、いざシーズンが始まっても、アンカーでプレーした青木、三田、梶浦は、極力CB間に下りずにプレーしています。まあ、三田は青木や梶浦に比べれば少し流動的なポジショニングでボールを受けていますが、恐らくそれは自身の判断。チームとしては、アンカーに対して静的な立ち位置を取るよう求めているように映ります。となると、自陣でのボール回しは必然と1-4-1、SBが高い位置を取れれば1-2-3のような形になりますが、2CBに対してFW1枚が見て、アンカーにマークマンをつけて、ボールを外に押し出してSBを狙いどころとする方法や、広島や札幌のように敵陣ではほぼマンツーマンで振る舞う方法など手法は様々ながら、今東京がやっているような、アンカーが静的な立ち位置を取るやり方は、相手にとってはプレスをカチッとはめやすい形でもあり、東京の選手たちのスキルが明らかに1枚上でない限り、プレス回避に苦しむのはある意味明白とも言えるでしょう。

 ポジショナルプレーにおける量的優位性の理想を、「自陣で量的優位性を獲得し、相手のプレスラインを突破⇒その流れで敵陣に人を送り込み、再び量的優位性を獲得(少なくとも、量的同数を演出)して、シュートチャンスを作ること」というニュアンスで語る指揮官は多く、アルベル監督も、アルベル監督なりの量的優位性獲得に関する知識、手法、哲学は持っているはず。また、今のFC東京において、自陣で量的優位性を獲得するため何ができるか?と単純に考えれば、アンカーをCBの間に落とす、インサイドハーフが下りる、という解決策は思い浮かびます。しかし、アルベル監督はあえて今それをしていない。なぜか?ここで考えるべきは「ビルドアップ」という言葉なのではないでしょうか。

 

 昨今、自陣深いところからボールを保持し、ボールを前進させていくことを「ビルドアップ」と称することは、もはや当たり前になりました。しかし、自陣でボールを繋ぐ行為そのものをビルドアップと呼び、ボールが先に進んだからいいビルドアップ、ボールを前進させられなかったり失ったりしたから拙いビルドアップ、と評することは恐らく不正確で、私は「ある(別の)目的を達するための手段として、自陣でボールを回すこと」をビルドアップと称すべき、という理解でいます。また、「ポジショナルプレーが、必ずしもポゼッションありきではない」という側面も、しっかりと認識しておくべきだと思っています。

 これを前提にすると、アルベル監督があえて自陣での量的優位性にこだわっていない、あるいは、量的同数でプレッシングを受けることも織り込んだ立ち位置、ボール回しを指示している裏には、「敵陣で量的優位性を筆頭とした3つの優位性を活かすことを最優先としながら、敵陣で守備をスタートさせたい」という意図のもと、インサイドハーフ+ウイング+センターフォワードの5枚がいわゆる5レーンにそれぞれ位置を取り、自陣でリスクを取らずにボールを送り込む。その流れでシュートまで持ち込めればベスト、チャンスクリエイトできればベター、早々に失っても、素早い切り替えで守備を開始するのはマスト。とにかくこの意識を植え付けることを目的としているため、アンカーは安易に落ちず、なるべくSBが幅を取る形のビルドアップとなっている。こう考えられないでしょうか。

 

 という内容を、先週からダラダラ書いていたら、4/16札幌戦ではインサイドハーフが自陣でのボール回しに加担したり、4/20名古屋戦では最終ラインの選手が自ら持ち運ぶ選択を主体的に見せたり、4/23磐田戦では(手駒が限られていた面もあったが)試合のスタートから2センターハーフ+トップ下を試したりと、量的優位性の置き所についても第2タームに入ったか?と思わせる場面が見られました。

 この見立てが合っているとしたら、いよいよここから本格的なポジショナルプレーに挑むこととなります。この先を追いかけるために私も日々勉強ですし、専門家の方も、ぜひいよいよ真剣に追いかけて欲しいなぁと思います。