続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

Jリーグディビジョン1 第30節 清水1−2東京 レビュー

 もはや出遅れもいいところなので、短く(火曜日の日付だけど木曜に書いてるしw)。
 まあ、完勝と言っていいでしょう。文句が出てしまうのがセットプレーの守備だけで、流れの中ではほぼ90分間アドバンテージというか、流れを持ってきたまま終わらせることができたといっても言い過ぎではない試合だったと思います。
 また、彼が立役者、と1人に特定できないことも嬉しい限り。ただ、それでも1人殊勲者を挙げろと言われれば…梶山ですかね。もちろん1試合の中で何度かミスはあって、ポジションと役割の部分で「ミスが目立ってしまう」(梶山にとっては若干可哀想な)見方をされることもありますけど、今季前半まで見られていた「ムラッ気」はもはやどこかにすっ飛んでしまっていて、普通にスーパーな選手になりつつあるなぁと率直に思いました。いつの間にそこ見てたんだよ、と言えるほどの視野の広さと空間把握能力、同じ体勢から違う球足をくりだせる多彩なショートパスと1発で局面を打開できるロングパス、あえてボールをさらし気味に持って、あるいは、スクエアにドリブルすると見せかけて、相手を「あえて呼び寄せて」おいてから縦への侵入にできる度胸と抜け目なさ、そして、足首の怪我が癒えたことで脅威度が増しているミドルレンジからのシュート(+ミドルと見せかけての深い切り替えし)といった攻撃面はより一層強度を増してきてますし、守備においても、ボールホルダー、あるいは危ないと思ったスペースへ対する寄りの早さは(ヨネに触発されて?)格段によくなってますし、そこからフィジカルコンタクトも全く厭わないようになってきてますし。そうやって梶山(とヨネ)がある程度コースやパターンを限定してくれるからこそ、ブルーノや今野は「前で取る守備」ができてるんでしょうし、SBも縦を切る時と中へ絞る時の判断に間違いが少なくなっているんでしょう。どのサッカー雑誌等を見ても、短絡的に「攻めの梶山、守備の米本」みたいな書き方をしてますけど、今はどちらもがどちらをも担当できるほどの補完性とコンビとしての充実度がビシビシ伝わってきて、ホント頼もしい限りですよ。
 またしても怪我人が出てしまったことは残念としか言いようがなく(人身御供ちゃうねんぞ、フットボールの神様とか言う奴!)、人が減っていくたびに戦い方の選択肢も減っていることは事実としてあります。けれど、達也の

ケガ人が出たことでチームとしての結果が出なくなってしまったら『あの人がいなかったからだ』とか、『アクシデントのせいだ』って必ず言われてしまうと思う。僕はそれを言われたくない。とにかく結果を出したかった。カボレがいなくなった時もそうだったけれど、そういうことを言われないようになるまで絶対に勝ち続けたい。僕はそれだけです。

 って言葉は(すごく重たいけど)これ以上ないくらい心強いものですし、ナビスコを制覇するために、そして、「最終節に奇跡を起こす」ために、前を見て前進し続けるのみですよ!