続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その44 ユベントス−ミラン

 今年のセリエA最後のビッグマッチ。ともに首位インテルとの勝ち点差は6。これ以上離されたくない両チームの意地がぶつかり合う試合でした。
ユベントス 4−2 ミラン
スコア:16分 A・デル・ピエロユベントス
     31分 A・パト(ミラン
     34分 G・キエッリーニユベントス
     41分 アマウリ(ユベントス
     52分 M・アンブロジーニ
     69分 アマウリ(ユベントス


 このスコアで言うのもなんですが、このスコア以上にユベントスが試合を支配しきった内容でしたね。もう2点ぐらい入っていても何ら不思議ないくらい。
 その要因の一つは、ミランの守備の拙さ。特にサイドの守備+クロス(CK)への対応は目を覆いたくなるものでした。サイドの守備ですが、ヤンクロフスキザンブロッタが1対1でそれぞれマルキオンニネドベド(デ・チェッリエ)にチンチンにされたことが全てといえば全てなんですが、中盤から前の選手のヘルプが全く無く、ほとんどの場面で1対1、あるいはユベントスの2対1というシチュエーションが続いてしまったことも、いい時のミランからすればありえない話。ガットゥーゾフラミニの不在は相当痛かったですし、(怪我でギリギリの出場だったことは考慮すべきも)エメルソンの運動量の無さは残念すぎました。そして、クロス対応の拙さもサイドをあまりにも破られたことで後手後手の守備をせざるを得なかったことが起因ではありますが、ユベントスの3点目のシーンにおけるカラーゼヤンクロフスキの動き(カラーゼはボールにつられて背後にいるアマウリを簡単に離し、ヤンクロフスキはマークすべき選手がいないのにも関わらず全く中へ絞らなかった)は、およそこのレベルのクラブにいる選手としては拙すぎるものでしたし、2失点目のCK時のマーキングの甘さも考えられないレベルでした。これで、公式戦ここ最近5試合は1勝1分3敗、7得点11失点。攻撃陣がなんとか繋いでいる状態ですが(14試合連続得点中)、この程度の守備しかできないようでは、一気に順位を下げる恐れすらありますね。
 一方のユベントスは言うことなし。特に好印象だったのが、キエッリーニモリナーロマルキジオ、デ・チェッリエ、シソコといった若手選手の活躍ぶり。あ、キエッリーニ、シソコは若手な感じがしませんが、まだ24、5ですよ(笑)。話し戻って、ここで挙げた選手はそれぞれに持ち味がしっかりとあって、このビッグマッチの中でもまったく臆せずやれていました。依然ブッフォンカモラネージトレゼゲといったあたりを怪我で欠く中、ジョビンコ含めた前述の若手、グリゲラマルキオンニ、アマウリ、イアクインタといった中堅、そしてメルベリレグロッターリエデル・ピエロネドベドといったベテランが上手いバランスで上手く噛み合っているこの状態は、相当好感が持てます。ミラン、ローマが不安定な戦いを続け、前半のサプライズとなったナポリウディネーゼラツィオも優勝を争うほどの「厚さ」が無いとなれば、この日の圧勝を持って、完全に優勝争いはインテルユベントスの一騎打ちになったと言っていいと、私は思います。