続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

07−08 その24 CLグループリーグ リバプール−ベシクタシュ

 2分け1敗とまさかの成績で前半戦を折り返したリバプール。2週間前に辛酸を舐めさせられたベシクタシュをホームに向かえた背水の陣でした。
 が、終ってみれば「ずっとリバプールのターン」という試合。だらだら書くと見づらいほどのスコア・内容になったので、なんとか整理して書いてみます。

19分
 ボロニンのパスにDFがスライディングで反応するも足をかすめ、しかもこれが運悪くクラウチへのパスのようになり、抜け出したクラウチがシュート。一度は止められるも素早くリアクションし押し込んで先制。

32分
 リーセのスローインからボロニンが抜け出し、冷静に中を見てクロス。これがフリーのベナユンに通り、見事なトラップからのシュートでゴールに突き刺し2−0。

53分
 ボロニンがリーセへスルーパスを通し、受けたリーセが強烈なシュート。これはGKがファインセーブでストップするもボールはベナユンの下にこぼれ、冷静にベナユンが押し込んで3−0。

56分
 ゴール左45度でFK。ジェラードの強烈なシュートはGKが何とかはじくも、再びベナユンの下にこぼれ、これまた冷静にベナユンが押し込んで4−0。ベナユンハットトリック

69分
 中盤でボールを奪った後、マスチェラーノ→ジェラード→ボロニン→ジェラードと綺麗なパス交換が行なわれ、抜け出したジェラードがシュート。DFに当たりはしたものの「そんなのお構いなし」というほどの強烈な一撃がゴールに突き刺さり5−0。

78分
 途中出場のルーカスが敵陣深くでサイドチェンジし、これを受けたベナユンがクロス。中で待っていた(これまた途中出場の)バベルがテクニカルなヒールキックでゴール左隅へ流し込み6−0。

81分
 レイナのゴールキックが誰にも当たらずベシクタシュゴール前に流れ、イブラヒム・トラマンがクリアした、かと思いきや、つめていたバベルの背中に当たったボールは緩い放物線を描いて何とゴールイン。これで7−0。CLの最多得点タイ記録

89分
 マスチェラーノのサイドチェンジを受けたベナユンがクロス。これにクラウチがドンピシャリのヘッドで合わせて、ついに8−0となり、CLの最多得点差新記録達成。

 スコアは8−0、シュート数も30−4(枠内19−1)、まさに「虐殺」という言葉がぴったりなほど、リバプールベシクタシュを圧倒した試合でした。中でも光っていたのはベナユン。3得点2アシストという結果はもちろんのこと、乱れの無いトラップ、正確なパス、的確で嗅覚鋭いポジショニング、どれをとってもこの日のベナユンは「アンタッチャブル」な存在でしたね。シーズン序盤は出番も少なく、プレーもやや精彩を欠いたことで「ビッグクラブでは力が足りないのでは?」などと言われることもありましたが、この日に限らず、ここ1ヶ月ほどのプレーぶりを見れば十二分に戦力として計算できる選手であることが証明されたといっていいでしょう。クラウチもスタメン起用にプレーで応えましたし、バベルも途中交代で(相手が白旗上げた後とはいえ)2ゴールとようやく結果を残しました*1。まだ予断を許さないどころか、上の2チームとは1試合分(勝ち点3以上)の差がありますが、これを機に巻き返して欲しいと思いますし、それを期待したいです。
 一方のベシクタシュ。何と言ったらいいのか難しいところですが、もう忘れることですね。ポルトマルセイユとは戦力拮抗といっていいですし、連勝すれば上へ進める可能性が十分あるわけですから、これを引きずらずに切り替えて欲しいと思います。以上、最近同じ目にあった某国首都のチームの一ファンからのアドバイスでした(涙)

*1:ただ、動きが良くなったのは左サイドハーフから2トップの1角にポジションを変えてからで、これでFWが5人になってしまったのは、嬉しい悲鳴というか悩ましい問題というか。