続々々・メガネのつぶやき

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09−10 その14 リバプール−バーンリー

 早くも2敗を喫したリバプールと、早くも2勝を挙げたバーンリー。もちろん実力差には開きがあるものの、目下の状態の良し悪しで波乱はあったのか。9/12のゲームです。
リバプール 4−0 バーンリー
スコア:27、61、82分 Y・ベナユンリバプール
     41分 D・カイト(リバプール


 結果から言えば、リバプールの圧勝。バーンリーがもうちょっとやってくれるのかなぁ?と期待していたんですが、残念賞でした。
 ただ、バーンリーが取った戦術を見れば、こうなることも予測できたのかなと。というのも、正直に言えばビッグ4相手のアウェーゲームだったので、もっと守備に重心を置いた形を選択してくるのかと思ったんです。しかし、蓋を開けてみればこれまでと変わらない4−1−4−1のシステムで、かつ最終ラインを比較的高いところまで上げて、中盤をコンパクトにして戦おうという姿勢で臨みました。解説の三浦ヤスさんは、ポン蹴りしない攻撃も含めてこのサッカーに好感を持った、みたいなコメントをしていて、私もそれを否定はしませんが、果たしてこれが「いくつかの選択肢」の中から生まれたチョイスだったのか、それとも「これしかないのか」では、相当意味合いが違うと思うんですよ。確かにマン・U、エバートンからは(見てないので恐らくですが)この戦い方で勝ち点3を取ったんでしょう。でも、これしかないんであれば、いつかはそれがバレてしまうのが現代の情報力の凄さ(怖さ)。そして、バレた時に一気に落っこちてしまうことは、昨シーズンのハル・シティに限らず、過去幾度となく事実としてあること。今の戦い方が果たしてどこまで持つのか、または、どこかで違う引き出しも見せてくれるのか、コイル監督の手綱捌きに注目ですね。
 リバプール。快勝でした。W杯予選の絡みでマスチェラーノを休ませたかったという思惑はあったにせよ、ベニテス監督はついにシャビ・アロンソなきセントラルMFのポジションにジェラードを下げる決断を下しました。で、これが大成功。ボールタッチの増えたジェラードは生き生きとしたプレーを披露し、またリエラ、カイト、ベナユンと並んだ2列目が非常に流動的なポジションチェンジを見せてバーンリー守備陣に的を絞らせず、ベナユンはいずれも2列目からの飛び出しでハットトリックまでしてしまうオマケ付き。逆にジェラードとの距離が離れ、2列目にゴチャゴチャ動かれすぎたトーレスは存在感が希薄でしたが、彼の見える活躍無しで4点取れたんですから結果オーライ、また、先のインターナショナルマッチウィークで2試合とも降る出場したG・ジョンソンを早々と温存できる形も取れましたし、ほぼ言うことはないでしょう。気分良くデブレツェにとのCLに望めるはずです。