続々々・メガネのつぶやき

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07−08 その25 CLグループリーグ バルセロナ−レンジャーズ

 グラスゴーでの「極上のスコアレスドロー」を受けてのリターンマッチ。バルセロナがホームに戻って攻めきれるのか、レンジャーズがアウェイでも守りきれるのか、非常に興味の湧く1戦でした。
 しかし、その興味に対してはわずか7分で答えが出ました。左サイドでボールを持ったロナウジーニョが逆サイドへ大きなクロス。これをフリーで待っていた*1メッシがヘディングで折り返し(シュート気味でもありましたが)、飛び込んできたアンリが体ごと押し込んでバルセロナが先制します。その後も試合はバルセロナペースで進み、向かえた43分、アンリからのパスを受けたロナウジーニョがメッシとのワンツーでエリア内に侵入しシュート。これはGKにはじかれましたが、こぼれ球に反応したメッシが冷静に押し込んで2−0とリードを広げました。後半も得点こそ生まれませんでしたが、終始バルセロナがゲームをコントロールし、レンジャーズは為す術無いままタイムアップ。バルセロナがホームできっちり勝ち点3を得ました。
 バルセロナライカールト監督が前日会見で「早い時間帯に先制点が欲しい」ということを言っていたようですが、その意味においてはプランどおりの試合になりました。グラスゴーの時にはいなかったトゥーレ・ヤヤが戻ってきて、イニエスタとシャビが攻撃に絡む回数が多かったことが、攻撃陣の勢いを増幅させた要因かなと思います。まだまだ物足りないというか、上昇の余地を残すような内容の試合だったとは思いますが、2点目のような「狭い局面での崩し」が何度も見られたのは好印象で、ようやく「らしさ」が少しは戻ってきたのかなという印象を受けた試合でした。
 レンジャーズ。「守りに守って相手を焦らす」というプランだったと思うのですが、7分で先制点を許してしまったのはやはり痛恨の極み。じゃあ、何とかカウンターで1発という目論見も、バルサの中盤のプレスが激しく、クザンへの配給がままならないことで頓挫。グラスゴーでの戦い以上に厳しい試合になることは予想されたことですが、予想以上に歯が立たなかったなぁと言う印象でした。ただ、4試合での勝ち点7獲得は上々の数字。グループリーグ通過を争う相手はリヨン1本に絞られましたが、第6節の直接対決はホームでの1戦ですし、リヨンはまだバルセロナ戦を残していることを考えれば、この敗戦で下を向く必要は全くないと思います。

*1:というよりは、レンジャーズDFがフリーにしてしまったといったほうが正解かと。