続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

またしても、人の投げっぱなしジャーマンに乗ってみる

 独特な視点でお馴染み(?)のあの御仁が、またしても豪快な論を投げてきたので、乗っかってみます。また人のを取っ掛かりするあたりはダメダメなわけですが(苦笑)
平山に「あとゴール」は必要か?−「やってみるさ」−


昨シーズン平山がトップ下としてちょっと行き詰った時期にこんなエントリを挙げました。その時は、

あくまで現時点では「一度やめた方がいい」と私は考えます。さらに言えば、このままセカンドトップとして起用し続けて、いろんなタスクを任せ続けてしまうと、結果として「何もかもが中途半端」なプレーヤーになってしまいかねないんじゃないかとさえ思っています。ここは今一度センターフォワードとして起用し、シンプルに点を奪う仕事を任せてみるのも手なのかなぁと思います

 という結論でエントリを締めました。その当時の平山には「器用貧乏」なイメージを感じ始めていて、あのままトップ下でボールを引いて受ける、キープする、捌く、スペースに走るなどなどの多くのタスクを与えることが平山の100%を引き出す術にはならないと思って、そう書いた次第。そして、その後は使われたり使われなかったりを繰り返し、チームもカボレやナオをウイング的に使った4−3−3を重用するようになり、そこで平山は1トップとしてゴールを期待されながらも思うような数字は重ねられないままシーズンを終えることとなりました。
 そして、今シーズン。キャンプから非常に締まった動きをしていて、今シーズンこそやってくれるんじゃないか!?という評判が出たなかスタートしましたが、開幕からさほどプレーの質が上がらず、ナビスコの柏戦で怪我をしてしまい戦列を離れ、4/25の大分戦では是が非でも1点を取らなければいけないシチュエーションでベンチに置かれたままで終わるなど、城福監督はこのまま平山を腐らせてしまうんじゃないか?と危惧する日もありました。でも、平山は全く腐っていませんでした。5/9の京都戦でスタメン起用され、与えられた役割は守備では2トップなんだけど攻撃ではトップ下(便宜上、以下「セカンドトップ」)という類のもの。そう、昨シーズン一度は挫折した形でした。確証はもてませんが、個人的にこの起用は「FC東京の平山」としてはラストチャンスと言っていいくらいなんじゃないかと思っていて、ここで結果を残せなければ、平山にもう居場所はないと。なので、ここ3試合の動きは自分なりにそうとう注視してきたつもりです。結果は平山はそのチャンスをものにして、「潤滑油」としての素晴らしいプレーを見せてくれているところ。今後もこのパフォーマンスを保ってほしい次第です。


で、ちょっと前段が長くなりましたが、本論「平山にゴールは必要か」へ話を移します。千葉戦のレビューで思いっきり「あとはゴールだけですね」と書いたワタクシですが、あくまでも「『今』平山にゴールは必要か?」と問われ、もう一度冷静に考えてみた答えとしては、CHONOさんが主張なさっていることに異論はないという風になります。いきなり前言撤回みたいなことを言いますけどね(苦笑) そこはCHONOさんが、

それよりも千葉戦でのクオリティのが優先。「FWなんだから点を取れ」のせいであのパフォーマンスに陰りが出てしまうのでは困るんです。
(エントリ本文より引用)

 と仰っているとおりで、今の「チームに欠かせない潤滑油」たる動きを放棄してまでゴールにこだわる必要はない、ゴールを求める余りに今の仕事がおろそかになるのならば、ゴールなんていらないと私も思います。結果として、今は「ゴールから遠い箇所」での動きがチームを助け、結構な方の平山評も上げさせているわけですから。そう考えれば、しばらくはそこを突き詰めていくことも全然アリ…というか、むしろそれが正解だと思う部分はあります。
 でも、究極な話として、「ゴールが平山じゃないとダメ」だとは思いませんが、「平山がゴールを忘れちゃダメ」だとは思っています。FW登録だろうとMF登録だろうと、センターフォワードだろうとセカンドトップだろうとそれは大きな問題ではなく、どこにいようと平山には「ゴール」を意識し続けてほしいと。まあ、これは半ば妄信にも似た希望ではあるんですけど、「FWなんだから点を取れ」というのとは微妙に違う、なんと言ったらいいのかいい言葉が思い浮かんでこないんですが、とにかく「点を取る平山」が見たいんです。確かにパターンはめっちゃ少ないです。例えばドリブルでゴール前まで迫っても、最後のところで「程よいところにボールセット→ルックアップして状況確認→振りかぶってさぁシュート」という分かりやすい、けれど1テンポも2テンポも時間がかかる手順を踏まないとダメな感じですし、ヘディングもちょっと競られると叩けないですし。でも、ペナルティエリアの中で勝負もできるプレーヤーなはずなんです。ヘラクレス・アルメロにいた頃には多くの試合で勝負が出来ていたわけですから、苦労はしているけど跳ねる可能性だってあるはずなんです。
 ただ、決して今すぐに跳ねて欲しい(あるいは、跳ねる)とも思ってません。チーム内で現在求められていることは何か?ということを冷静に推測すれば、ゴールだけに拘ることがいいとは思えませんし、ゴールを目指すことは、現在行っているゴール以外の部分のスキル、テクニック、立ち居振る舞いをしっかりと覚えて、それをさりげなく振る舞えるようになってからでいいです。で、CHONOさんみたいに何か根拠があった上で意見を言わないとダメなのは分かっていますが、次のW杯の頃には、ドログバなりアデバイヨールなり、あるいはベルバトフなりディエゴ・ミリート「みたいな平山」になってほしいと、どこか期待している自分がいます。ゴールからちと離れたところでの仕事をマスターするのも可能性です。でも、何度も壁にぶつかりながらもゴールを見据えることを恐れないプレーヤーになるのもまた、可能性としてアリじゃないのかなぁと思うところ。まあ、もちろんCHONOさんも「そりゃあゴールを取るに越したことはないですよ。(中略)別にゴールは要らないとは言ってない。」という書き方をされていますし、今回のエントリは「近い将来」に特化した話で、それを引用しつつ「いや、でも遠い将来は…」という論に展開するのは、反則かもしれませんけどね。
 で、とりあえず現実的にゴールを奪うとなれば、やっぱり鍵はセットプレー。「目測を計るのが下手」「跳ぶのが早い」というのが、平山の空中戦に対するもっぱらの評判ですが(私だけ?)、ことセットプレーに限れば、結構いいところにいることが多いんですよね。しかも、(主に守備時に、ってのが腹立つんですが)目測を計るのも急に上手くなりますし。もちろんセットプレーは平山が一人どれだけ頑張ってもしょうがない=キックの精度やチームとしてのデザインの問題もあるわけですが、それらをどう解決するかも込みで、平山がセットプレーで4、5点取ってくれるようになると、非常に心強いんですけどね。まずは「ヘディングを叩きつける(悪くとも打点したところより低い位置に飛ばせる)」ところは、今トライしていることに付け加えて練習に励んでほしいと思います。


 と、ここまで書いてふっと思い出したこと。これまたCHONOさんが以前「CBの今ちゃん」について触れたエントリに対するリアクションエントリで、CBコンバートに肯定する根拠として、

「今、現実にはできていない」ことを「あの時できていたから」という理屈で「やれる」と思ってしまうのは、ちょっと待った!と言いたくなります。こういう理屈を突き通して潰れていった会社なんて、ごまんとありますからね…ってのはちょっと話が逸れましたが、今野ほどの選手がこれほどまでに長い間(昨シーズンの夏以降から)城福監督が求めるボランチ像に近づけず苦しんだままでいることが何を表しているのか、その点についてはもっともっと考えるべきかなぁと。過去を見すぎるのも、未来に期待しすぎるのも、ちょっと良くない気がします。

 と書きました。で、よ〜く考えてみると、これって実は平山についても同じようなことが言えるのかなと。要するに、

「今、現実にはできていない(=ゴール量産)」ことを「あの時(=高校時代)できていたから」という理屈で「やれる」と思ってしまうのは、ちょっと待った!と言いたくなります。こういう理屈を突き通して潰れていった会社なんて、ごまんとありますからね…ってのはちょっと話が逸れましたが、平山ほどの選手がこれほどまでに長い間(日本に戻ってきて以降から)世間が求めるストライカー像に近づけず苦しんだままでいることが何を表しているのか、その点についてはもっともっと考えるべきかなぁと。過去を見すぎるのも、未来に期待しすぎるのも、ちょっと良くない気がします。

 という感じ。うーん、我ながらしっくり来すぎて困るわけですが(苦笑)、私は今ちゃんに限らずどの選手を見る時にも、なるべくこの「現在〜近い将来を重視する目線」を強く持って見ようと思っています(出来ているかは別)(等号で表せば「現在>未来>過去」の順番かな)。そういう意味で言えば、上で書いたような「過去の名残」「未来への期待」は自分のポリシーと(というほどではないけど)全く相反する、自分を曲げた見方といわれても反論しようがありません。けれど、平山だけは別なんです。なんでか分からないんですけど、平山にはとにかく「ゴールが似合う男」になって欲しいんです。…うーん、実に抽象的な酷い意見だし、こういう奴がいるから、平山は叩かれるんだろうなぁと(苦笑) あ、でも、私の場合はあくまで妄信に近い希望なので、自分の希望通りにならなかったからといって絶望することはない(別の可能性で花開けばめっちゃ嬉しい)ですし、そのことで「平山イラネ」と言うつもりは1ミクロンもありません。そこだけは誤解の無いようお願いします。
 それに、いろんな見方があって結構、なんですよね。誰の見方が正解だなんて答えは出ないですし、やっている本人や求めている監督・コーチだって、100%の確信を持って道を進んでいるわけじゃないでしょうし。その上で、やってる方は見えないゴールを目指して迷い、戸惑い、立ち止まりながらも、もがいてもがいて上を目指す、見ている方はそれに対してああでもない、こうでもないと言い合うことが、スポーツを見る上での一つの醍醐味でしょうし。そういう意味では、「物議が金を生む byエリック・ビショフ」じゃないですけど、いろんな人のいろんな目線にアンテナを広げつつ、自分の意見もブレずに持ち続けて、より多くの人とああでもない、こうでもないと言い合えたら最高かなぁ…という綺麗事にてエントリ終了(笑)