続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その27 トッテナム−リバプール

 ミッドウィークのノースロンドンダービーで激しい打ち合いを演じたトッテナム。監督交代の効果は確実に見て取れた試合で、その勢いが首位・リバプール相手にも通用するか。注目の1戦でした。
トッテナム 2−1 リバプール
スコア:  3分 D・カイト(リバプール
     69分 オウンゴールトッテナム
     90分 R・パヴリュチェンコトッテナム


 65分までは完全にリバプールのゲームでした。降りしきる雨でスリッピーになったピッチの中でも、精度ある長短のパスワークと細かいポジションチェンジ、カイト、キーンら豊富な運動量でトッテナムを完全に凌駕出来ていたと思います。今まではどちらかといえばリアクションサッカーというか、中盤で激しいプレスをかけて奪ってからのショートカウンターがメインだったリバプールが、ここまでポゼッションし続けた上でキッチリ決定機まで持ち込める攻撃を展開できるまでになっていることが、今の順位にしっかりと反映しているということは分かりました。であるが故にこの試合もキッチリ勝ちきりたかったでしょうし、後半開始15分までの間に迎えた4つのチャンスのうち1つでも決められていたら、こんな結果にはならなかったと思いますね。2−0が安全圏のスコアでないことはこれまでいろんな試合で分かってはいますが、この試合に限って言えば2−0になれば決まりだったと言っていいほどの内容差でしたから、惜しくもあり痛くもある勝ち点のロストだったかと思います。まあ、キーンを下げたのは、結果論ですが大失敗でしたね。
 トッテナム。今は内容は二の次で、監督交代の刺激があるうちに勝ち点を重ねていくことが一番。そういう意味では、この勝ち点3は非常に大きいと思います。細かく見ても、適正ポジション(右サイドハーフ)に腰を落ち着けたベントリーの復調が著しいですし、ベントとパブリュチェンコが1トップも2トップも出来る(ベントに関しては1トップはこなせるけど向かないと見てますけど)中で使い分けることで相手が対応し切れない部分も出てくるでしょう。まだモドリッチをどこに置くかであるとか、セットプレーの守り方であるなど改善すべき箇所はいくつもありますが、最初にも書いたとおり、今はとにかく勝ち点を積み重ねて見えない何かに怯えることなくプレーできるポジションまで戻ることが先決でしょうね。