続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その22 バイエルン−フィオレンティーナ

 お互いスパンこそ違うものの、CLの舞台に帰ってきた両チームの戦いでした。
バイエルン 3−0 フィオレンティーナ
スコア:  4分 M・クローゼ(バイエルン
     25分 B・シュヴァインシュタイガーバイエルン
     90分 ゼ・ロベルトバイエルン


 前半は今季私が見た試合の中でのべストマッチ、後半はワーストマッチという感じでしょうか。それほどまでに全後半でテンションが違う試合になりました。
 前半はスコアこそ2−0と差がつきましたが、両チームとも持ち味をフルに発揮した試合。バイエルンはトニ、クローゼの強さ+リベリ、シュヴァインシュタイガーの機動力+ゼ・ロベルトの気の配りようが上手くシンクロして、手数こそ多くないものの実効性のある攻撃を展開できていたと思います。一方のフィオレンティーナもいわゆる「人もボールも動くサッカー」で次から次へと選手が攻撃に絡んでいき、前半だけでシュート11本を放つ手数の多さでバイエルン守備陣を脅かしていたと思います。前半は「実効性」が「手数の多さ」を上回る展開になりましたが、後半は「手数の多さ」に耐え切れず、このままでは終わらないだろうなぁと見ていたんですが…先に息切れを起こしたのはフィオレンティーナでした。まず人の方が動けなくなり、個人レベルでの様子をうかがうドリブルやロングボール、可能性の薄いアーリークロスが激増してしまいボールが動かなくなったことで、バイエルン守備陣が的を絞りやすい展開になり、選手交代も効果的に働かず次第に尻すぼんでいってしまいました。一方のバイエルンフィオレンティーナ守備陣にとって厄介な存在だったトニを早々に下げてしまったことで前線での起点・力強さを失い、前半以上に単発な攻撃となって退屈を誘う展開にお付き合いしてしまいました。両チームとも収穫と課題がはっきりと見て取れた展開で、決して3−0というスコアほど差があったようには思いませんが、結果としてバイエルンは勝ち点を7まで積み増し、フィオレンティーナは勝ち点2のまま。そういう意味では明暗くっきり分かれた試合だったのかなぁと思いますね。