続々々・メガネのつぶやき

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スポーツナビ|「信じた道を貫いてよかった」=J1川崎の我那覇、声詰まらせ感謝

(関連)時事ドットコム:我那覇規定は単純明快=CAS、Jリーグに苦言も
   時事ドットコム:「申し訳なかった」=Jリーグ鬼武チェアマンが謝罪−我那覇問題
 当たり前すぎる判決で我那覇が報われて、とりあえず良かったなぁと。しかし、1年の月日と4500万円とされる費用負担は、あまりにも重過ぎると思います、改めて。
で、とりあえず、と書いたのは、

 Jリーグ側の原秋彦弁護士は裁定の内容について「本件の静脈内注入(点滴)が正当な医療行為であったか否か、ドーピング違反に該当するか否かの判断が下されていない。那覇選手に何の落ち度もなかったとして、制裁を取り消した」と述べた。
 羽生英之事務局長は処分取り消しに関し、「出場停止処分の記録を削除する」と話し、出場給の支払いも検討することを明らかにした。川崎に科した1000万円の制裁金については、今のところ裁定の中に返すべき論拠がないとして返却しない方針。また、鬼武チェアマンは自身を含む関係者の処分は「今後、検討する」と話した。
(太字は筆者注) 

 と、微妙に全面敗訴を認めなかったから。「(CASの英文裁定について)どちらが誤訳かは明らか」(我那覇側・望月弁護士)であるらしく、また、上の記事内にも

スポーツ仲裁裁判所(CAS)の論理は単純明快だ。点滴は後藤医師のプロとしての専門的な診断に基づいて行われた。それは当時の世界反ドーピング機関(WADA)規定に照らすと正当な医療行為に該当する。極めて明確に認定した。

 と書いてあるのから判断すればJ側は完全敗訴なわけで、それなのに最後まで自分たちの弁護を図る、損失を防ぎたいというセコイ考え方で行動するのは、やはり疑問符をつけざるを得ないかと。「新たな我那覇」を生まないためにも、正面からこの裁定を受けて自分たちの非を認めた上で、クラブ側も交えた建設的な議論が交わされる、方策が出来ることを期待したいです。