続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

有馬記念結果

 見立てどおりの好走あり、予想外の好走あり、残念なアクシデントあり、ガッカリな凡走あり。短く言うとこんな感じでしょうかね。
 レース全体的に見ると、チョウサンが追っ付け気味にハナを叩き隊列が決まるまでは早めのラップが刻まれるも、そこから中だるみ。「最初の500m−道中1000m−ラスト1000m」というざっくりした分け方にすると「29秒3−63秒6−60秒7」ですからね。こうなってしまっては、中団から後ろにつけた馬は届かないですよ。あと気になったのがコース取り。枠順やその馬自身の距離適正など個々の事象はありますが、結果的に内目を回ったマツリダゴッホダイワスカーレットダイワメジャーが上位に入り、4コーナーではポップロックの後ろにいながら直線内をついてきた*1ロックドゥカンブが、ゴールする時はポップロックの1馬身以上前にいたことを考えると、見た目荒れていた内こそがビクトリーロードだったのかなぁという感じになりましたね。では各馬について簡単に感想を。


1着 マツリダゴッホ
 「中山では別馬になる」といってしまえば簡単ですし、私もそこはかなりの強調材料として推したんですが、それでもここまで走るとは思わず。「内目の枠から好位につけ、4コーナー中間から仕掛けて早め先頭のまま押し切る」というAJCCやオールカマーと同じ展開に持っていけた蛯名Jのレース運びと若干の運がもたらしたグランプリだったと思いますね。次からは好走の条件が限られる馬なのに全てでそこそこ人気になるでしょうから、ここを馬券に出来なかったのは痛恨です(泣)


2着 ダイワスカーレット
 番手とはいえ自分の競馬をやりきっての2着。初の関東圏への輸送も問題なし。いやぁ、参りました。ボロクソ言ってごめんなさい(苦笑)来年牝馬同士なら、よほどのことがない限り負けないでしょうね。宝塚記念や来秋の王道路線での牡馬との対戦が、今から楽しみです。


3着 ダイワメジャー
 妹同様、こちらもとても頑張ったといっていいでしょう。距離適正を考えて、終始内にこだわったデムーロJのレース運びも見事でした。素晴らしい引退レースだったと思います。


4着 ロックドゥカンブ
 この展開の中で4角11番手というのは勝つには絶望的な位置でしたが、それでも長くいい脚を使って追い込んできたのにはびっくりしました。このまま順調に成長するのならば、来年の今頃は堂々と大将格を張っている可能性が高いような気もします。成長を促す意味でもしばらく休ませた方がいいでしょうけどね。


5着 ポップロック
 やはり1つ年を重ねた中で前年を上回る走りを見せるのは難しいということでしょうか。来年も現役かどうかは分かりませんし、現役続行としてG2ではまだまだ勝負できるでしょうが、G1となるともう厳しいのかもしれません。


6着 ドリームパスポート
 あそこで躓かずにいけていれば、勝ちは無かったかもしれませんが馬券圏内は大いにあったと思わせるぐらいのまくり脚だったんですけどねぇ…もったいないの一言です。ただ、来年も期待できる1頭。出来れば高田Jにチャンスをあげて欲しいんですがね。


7着 レゴラス
 1000万下で勝ちきれないのにここで7着って。いい意味でも悪い意味でも、いわゆる「相手なりに走る」馬なんでしょうね。


8着 メイショウサムソン
 1度見た後は「何で控えたんだよ!」と憤慨したんですが、リプレイしてみると「追っ付けても行けなかった」感じでしたね。この秋3戦目で他の馬より消耗度は少ないと見ていたんですが、あれだけ行き脚がつかず終いも伸びなかったのをみると、実は消耗していたと見るしかないんですかね?武豊Jじゃないですけど、競馬はやっぱり難しいですよ。


9着 インティライミ
 控える競馬をし続ける以上は、もうG1では押さえる必要もないでしょう。


10着 コスモバルク
 2000mまでのG2、G3ならもう一丁あるかもしれませんが、G1ではもう厳しいですね。


11着 ウオッカ
 まあ、中山2500mではこんなもんでしょう。コースも合わなければ距離も合わないというところかと。来年のヴィクトリアマイルで復活があるかどうか。本質はマイラーだと思うので、そこでの復活がなければ、あのダービーが文字通り「乾坤一擲」だったという馬になってしまうかと。それはそれで寂しいので頑張って欲しいんですが、果たして。


12着以下は割愛。チョウサン、サンツェッペリンは来年以降どこかでもう一丁があるかもしれませんが、デルタブルースハイアーゲームはもう年齢的にも辛いかと。

*1:よく見ると、外へ出したいところでウオッカに当たられてやむなく内をついた感じはありますが。