続々々・メガネのつぶやき

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爆血馬狙撃術

 と言うわけで、何度か紹介を引っ張ってきた「爆血馬狙撃術」について、ここで書いてみようかと思います。こと細かい説明にしてしまうと、著作権侵害と言いましょうか、著者(亀谷敬正さん)になんだか申し訳ないので、雑駁な感じで書かせていただきます。要点を得ない書き方になるかもしれませんが、そこはご容赦を。
 まずは、軸馬(購入馬)を絞り込むためのステップ。「爆血馬狙撃術」では4つのステップを経由します。

Step1:近2走とも大敗している馬の消去
 近2走で大敗している馬を、ある一定の条件に照らし合わせ、そもそもの検討対象から省きます。省かれる馬には×をつけます。これは「この後のステップで条件に該当する馬でも、そもそもの能力が足りないのはキツイ」という考え方から、この作業を行うものです。なお、「着順」ではなく「タイム差」で消す形になります。

Step2:種牡馬評価
 中央10場のコース・距離ごとに、過去の成績等から算出された「走る種牡馬」のランクをA、B、注目の3つに分け、各ランクに該当する種牡馬の産駒である出走馬それぞれに「A、B、注目(=以降Cで統一)」をつけていきます。もちろん期待値が高い順番は「A>B>C」です。
 なお、注目というのは「そのコース・距離においてA、Bほどコンスタントに走る馬を出す種牡馬ではないので軸にはしづらいものの、条件がはまれば走る仔が多く、相手として拾う価値がある」と言う意味での注目です。また、注目種牡馬の中でも、A、Bランクに近い「最注目=C+(プラス)」とそうではない「その他の注目=C−(マイナス)」の2通りに分けられます。C+は状況によっては軸馬(購入馬)となりえます。

 これ以降のステップですが、原則「近2走で消去されず、種牡馬評価でA、Bランクがついた馬のみ」を対象にします。C+の馬がいた場合は、「A、Bランクの馬がともに出走馬にいない」という状況である場合のみ対象にします。

Step3:種牡馬別着順
 「各種牡馬の前々走と前走の着順の組み合わせにおける今走の期待値」を参考に割り出された「狙い目」に該当する馬に「○」をつけます。

Step4:距離・人気別着順
 「(競馬場問わずに)各距離の人気で区分分けした、前々走と前走の着順の組み合わせにおける今走の期待値」を参考に割り出された「狙い目」に該当する馬に○をつけます。

 

 以上のステップを経由すると、各レースの出走馬は「A○○、A○、B○○、B○、(C+○○、C+○)、C+、C−、無印、×」のランクに分けられます。それで、単純に言えば、上記で左にあるほど期待値が高いということになるので、該当馬が出てきたら無条件で買う形になるわけですが、事はそう簡単ではありません。A○○(=最も期待値が高い)馬は盲目的に買うのか?同じ期待値の馬(例えばA○○が2頭)が複数の該当馬が出てきたらどちらを買うのか?また、期待値の違う馬(例えばA○とB○○)が複数いた場合、どちらを優先するのか?などなど、そこからさらに絞込みが待っています。
 じゃあ、何を優先するのか。全てにおいて言えるのは「人気薄から狙う」という点。この馬券術のミソは「その血統が爆発(爆血)しそうな舞台で、ギャンブル(博打)としてリターンが期待できる」と言う点で*1、普通に考えれば買えないような低人気馬を、血統という武器でためらうことなく買い続け、利益を生むことを主眼としているように感じています。なので、基本は「人気薄でこそ」となるわけです。
 個別に上の質問に自答してみると、まず最初の「A○○馬は盲目的に買うのか?」と言う疑問ですが、これはノー。なぜならA○○の馬は人気になることが多いから。種牡馬評価Aというのはリーディング上位の種牡馬がほとんどで、血統に疎い人でも「この馬はサンデーだから」とすがって買えるため、おのずと人気が高くなります。A○○だからと言って単勝1.5倍の馬にズドンというハイリスクローリターンな買い方は、著者が述べるまでもなく危険。まだ正確な判断基準は持っていませんが、少なくとも単勝5倍、複勝2倍以上はつかないと買えないかな?というところです。
 次の「同じ期待値の馬(例えばA○○が2頭)が複数の該当馬が出てきたらどちらを買うのか?」ですが、これも「人気薄を狙え」ですね。例えば単勝2倍、複勝1.2倍のA○○馬」単勝15倍、複勝2.5倍のB○○馬」がいて単複500円ずつ買った場合、前者は1着でも払戻が1,600円(収支+600円)どまりで、2、3着だと完全にトリガミになります。しかし、後者は3着でも1,250円(+250円)とプラスになり、1着だと8,250円(+7,250円)と言うスマッシュヒットになるわけです。つまりは「同じ人気ならばA>Bだが、人気に過度の差異があるならばA<Bとして狙う価値はある」ということになります。昨日のブログでも少し触れた京都10RのレッドバトラーはB○○馬だったんですが、実は同じレースにA○馬(エーシンビーエル)がいました。しかし、レッドバトラーは12番人気、エーシンビーエルは4番人気と激しく差があり、しかも期待値的には「A○≒B○○」と言う側面もあるため、レッドバトラーを堂々と本命にすることが出来ましたし、大きい配当を取ることも出来ました(密かにワイドも)。
 最後の「期待値の違う馬(例えばA○とB○○)が複数いた場合、どちらを優先するのか?」ですが、これは「人気を見て複数頭の単複を買う」と言うところでしょうか。昨日の中京11Rでプリンセスルシータの単複をゲットしたのですが、このレースにはA○○が1頭(シルバーストーン)A○が2頭(プリンセスルシータ、ダイワティグリス)いて、そのいずれもが低人気の馬(それぞれ8、10、12番人気)だったため、3頭すべての単複を購入し、そのうちの1頭(プリンセスルシータ)が激走して的中にありつきました。ただ、思うにこういうケースは稀で、普通は1頭ぐらい人気の馬が混じるもの。また、通常3頭も買ってたら儲けが減るわけですから、2頭以上いた場合は人気を鑑みて2頭に絞るのがベターかなとは思います(著書にもそう書いてます)。


 以上、お分かりいただけでしょうか?いろいろ隠しながら書いているのでかなり要領を得ないと思いますが、端的に言えば「前2走とも大敗している馬をまずは消し、残りの馬の中から種牡馬・着順・人気の組合せで買える馬を選び、その中から人気薄の馬を狙っていく」という感じですね。
 で、私は現金なヤツなので、昨日の勝利に気をよくして、来週から馬券購入を解除したいと思います。ただし、ブログへの予想公開はもう少し控えたいと思います。まだまだ、いろいろと感覚を養う必要がありますし、人気も大事なファクターである以上、不確定要素を加味しながら事前の公開をどこまで出来るかがまだ未知数のためです。しばしお待ちいただければと思います。

*1:「爆血」と「博打」をかけてるわけです。