続々々・メガネのつぶやき

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07−08 その16 CLグループリーグ リバプール−マルセイユ

 「リーグ戦は揮わず監督解任、しかしCLは快勝スタート」のマルセイユと、「リーグ戦は好スタートも、CLはまさかのドロースタート」というリバプール。全く対照的な現状にある両チームの1戦でした。
 試合はホームのリバプールが主導権を握るのかな?という戦前の予想を覆す、というよりは、リバプールの各選手に簡単なミスが数多く見られ、自ら流れを手放すと言う展開になり、受動的なマルセイユペースで進んでいきました。そして、なかなか大きな動きがない中迎えた77分、DFラインからパスを受けたシソコのトラップが流れ、それをカットしたバルビュエナがゼンデンとのパス交換でゴール前へ迫り、DFの寄せが甘いと見て放たれたミドルシュートがバーを叩きながらゴールに吸い込まれて、マルセイユが待望の先制点をゲット。その後リバプールが選手交代含めて嵩にかかって攻め始めるもゴールを割ることは出来ず、マルセイユがアウェーで貴重な勝ち点3を得る結果に終わりました。
 マルセイユはとても「リーグ戦大不振で監督交代、今日がその初戦」とは思えないデキでしたね。ラグビーW杯の関係で9/22以来の試合、つまりは休養を挟みつつ十二分に準備する時間があったし、リバプールがあまりにも良くなかったとはいえ、アンフィールドで勝利を得たという事実は、それだけでもの凄い価値があるといっていいでしょう。個人的に今まではシセ、ジアニ、ナスリにばかり目が行っていましたが、タイウォ、ニアング、バルヴュエナは発見でした。特にタイウォのロングボール、クロスの精度はかなりのもんでしたよ。今後の課題は「これを継続できるか」でしょう。ここ数年は毎年激しいアップダウンの繰り返しという印象があるので。
 一方のリバプールはいいところなし(最終盤の攻めこそ迫力がありましたが)。F・アウレリオ、クラウチは非常にプレーが軽く、トーレス、ベナユンも流れに入っていけず、ローテーションの関係などからスタメンに抜擢されたレトは、結局何も出来ずに終わりました*1。そして、一番酷かったのがシソコ。トラップは粗かったですし(失点の原因もこれ)、たまにしっかり収めてもパスも散らせないですし、持ち味である当たりの強さも皆無。この敗戦がシソコ1人のせいではありませんが、大きく足を引っ張っていたのは確かでしたね。ローテーション制を二元的な良い悪いで論じるのは非常に難しいですが、この試合については「悪影響」の一言でいいでしょう。

*1:まあ、この1試合をもって「ダメじゃん」と断じてしまうのはかわいそうですが。