続々々・メガネのつぶやき

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07−08 その15 CLグループリーグ リヨン−レンジャーズ

 実のところ結果はネットで見てしまっていたんですが、データを見たら久々に「スコア(結果)とスタッツ(内容)が正反対」というゲームが繰り広げられた模様で、これはどんな内容だったのか非常に気になってしまいました。放送スケジュールを見たら都合よく19時30分からやっていたので、早速チェックしました。
 試合の流れそのものはリヨンが支配するも、レンジャーズはクサン1枚を残して残りの9人(DF4−MF5の2ライン)がコンパクトかつ低いラインを形成し、決定機をつかませない展開。そんな中迎えた23分、ビーズリーが蹴ったCKに上手く走りこんできたマッカロックがドンピシャヘッド。これが豪快に突き刺さり、レンジャーズが先制点ゲット。これを機にリヨンがさらに攻勢に出るも、レンジャーズの壁は破れず、前半終了間際のジュニーニョのFKもバー直撃。後半も同じ流れでスタートしましたが、48分にハットンのクロスを受けたクサンが上手くボールをコントロールし、DFを振り切ってのシュートが右隅に突き刺さりレンジャーズが追加点。さらにそのわずか5分後、リヨンのセットプレーのこぼれをクサンが拾い前線へフィード。これに上手く反応したビーズリーがゴール前まで迫り、GKとの1対1を冷静に制してダメ押し点ゲット。リヨンも何とか一矢報いるべく怒涛の反撃を試みましたが、結局ゴールを割ることが出来ず試合終了。3−0という思っても見なかったスコアで試合の幕が下りました。
 レンジャーズとすれば、もう「してやったり」の試合。なんたってシュート4本で3点ですからね。3−0というスコア自体は望外なものかもしれませんが、「こうすれば勝負になる」という形を全選手がコンプリートしたという点は、大いに評価していいと思います。しかも、ダルシュビーユを出場停止で欠き、ノボはベンチ、ボイド、ブッフェルにいたってはベンチ外という中での3ゴール*1。アウェーでこれだけ耐えに耐える試合が出来るのであれば、ちょっと厳しいのでは?という前評判だった決勝T進出も十分可能でしょう*2バルサとの3、4節で連敗しなければ、の話ですけどね。
 一方のリヨンですが、なんだかガッカリを通り越して寂しさすら覚えました。これまで書いてきたとおり、支配率やらシュート数やら決定機では圧倒していたわけで、決して酷いサッカーをしているとは思わないのですが、あれだけ勝負強いリヨンが、2試合続けて0−3という完敗を喫するとは…。特に、あれだけアイデア豊富なプレーを見せていた攻撃陣が、この日は完全に沈黙。「あれだけドン引きされてしまってはキツイ」と言う気がしないではありませんが、それでも崩していたのがリヨンの強さだったわけで、それが見られなかったということは…そういうことなんでしょう。さしものリヨンも、怪我(クペ、クリス、フレッヂ)、主力の移籍(マルダ、アビダル、カサパ、カリュウ)がこれだけ相次げば、一気に転落してしまうということなんでしょう。リーグ・アンでは(9試合目にしてやっとですが)定位置である首位に立ちましたが、CLは早くも赤信号と言わざるを得ないですね。

*1:リーグ戦の状況を見ると、ブッフェルは出場ゼロ。怪我?戦力外?誰か教えて〜。

*2:これまた上手い具合に連勝(バルサ、レンジャーズ)と連敗(シュトゥットガルト、リヨン)とで分かれたしね。