続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

17年Jリーグ観た記 其の57 J2 長崎-讃岐

 デーゲームの結果により、ここで勝利すれば2位=J1自動昇格が決まることとなった長崎。対するは、勝ち点3=残留確定となる讃岐。22,000人を超えるファン・サポーターを飲み込んだトランスコスモススタジアムで、大きなものを手にしたのは。

 

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短評

 両チームの選手とも、雰囲気に飲まれて硬くなる様子は見られなかったものの、試合展開はボールが行ったり来たりを繰り返し、10分でセットプレーが長崎5-3讃岐と多くプレーが流れないなど、落ち着かない展開で始まった。

 そんな中で、20分頃には讃岐がセカンドボール争いでやや優位に立ち、そこからボールを保持してリズムを作りにかかる。対する長崎・高木監督は選手たちに「両サイド奥(SB横)のスペースを使う」よう指示。すると、直後に右WB飯尾がさっそくそのスペースを使い、アレックスとの1対1を制してクロスを上げる。

 そして27分、スローインの流れから島田が飯尾へスルーパスを送り、飯尾がクロスを上げると、ニアでファンマが潰れた先にいた乾が身体でボールを押し込み長崎が先制。戦況を正しく見極めた監督と、その指示にしっかりと応えた選手たち。1年間の集大成とも言える先制点だった。

 ただ、試合はその後も結局落ち着かず。前半はこのまま1-0で折り返すこととなったが、パス本数はともに100本台、成功率も60%台と、スタッツ的にはやや不満も残る内容だった。

 後半、入りは長崎。ファンマがクロスで2つヘディングを放ち、チームとしてもカウンターを繰り出せるようになり、讃岐にプレッシャーを与えていく。

 すると讃岐・北野監督は、西→市村の選手交替を機にそこまでFWとしてプレーしていた馬場を左SHへと移し、劣勢を覆しにかかる。するとこれがドンピシャリ。そこまで相手陣で収まりどころが無かったが、ややプレッシャーの薄いエリアで馬場がまずボールを収め、そこから厚みのある攻撃を繰り出せるようになる。そして62分、左サイドでボールを受けた馬場が乾を上手く外してクロスを送ると、木島が足先でコースを変えてゴールにボールを流し込んで讃岐が同点に追いつく。

 ここで流れはガラッと入れ替わり、讃岐が一気呵成に逆転を狙いに行く。しかし73分、島田が敵陣深くでボールを奪い、ファンマにパス。ファンマはすかさずクロスを入れ、中村が武田と競り合いボールがこぼれると、詰めてきた前田があまりにも冷静なインサイドキックでゴールにパスを送り、長崎が再びリードを奪う。

 これで長崎が完全に息を吹き返すと82分、敵陣での三角パスから碓井が抜け出してグラウンダーのクロス。再びニアで潰れたファンマの先に今度いたのは翁長。しっかりとDFを押さえながらボールをネットに突き刺して3-1。リードを広げる。

 讃岐は最後まで反撃を試みるが、長崎の集中も最後まで途絶えず。飯田主審が試合終了を、そして、長崎のJ1昇格を告げる笛をスタジアムに響かせ、長崎の2017大航海は大団円のうちに幕を下ろした。

 

MVP:前田 悠佑(長崎)

 JFL時代に加入したチーム最古参が、長い旅路の果てにJ1昇格を手繰り寄せるゴールを決める。あまりにも出来すぎたストーリーだが、それを目の当たりにすると、やはり胸が熱くなった。

 ゴール以外にも、讃岐がカウンターに持ち込めるか?という場面を1つではなく2つ、3つと食い止め、短い時間ではあったが長短のパスでボール回しをコントロールする場面もあり、その存在感は絶大だった。