今年のJリーグ、2月8日の神戸-広島@富士フィルムスーパーカップでアイドリングし、2月14日G大阪-C大阪@金J大阪ダービーからスタートします。
というわけで、今週はJ1全20チームを5等分して1日4チーム、各チーム何名かずつ、個人的に今季気になるぜ!という選手をつらつら挙げていきたいと思います。順番は、Jリーグ公式サイトにおける地理順(≒北・東日本から始まって西日本でおしまい)で。J2・J3は・・・ごめんなさい、誰か頑張って(笑)。
1日目は鹿島アントラーズ、浦和レッズ、柏レイソル、FC東京でございます~。
気になるアイツ:芝崎 岳、荒木 遼太郎
鬼木 達新監督を招聘し、捲土重来を期す鹿島。各ポジションに実力者をしっかり揃えてきましたが、気になるアイツは芝崎と荒木、二人のボールハンドラーです。
芝崎の経歴は言わずもがなですが、鹿島へカムバックした23年シーズンは思ったほど出番を得られず。ただ、昨季は佐野 海舟が海外移籍したことも受けて出場機会を徐々に増やし、最終的に22試合(1,360分)出場。ラスト3試合はフル出場するなど、しっかりトップフォームに戻っていった印象。
知念が昨季センターハーフ、しかもボールハント役として覚醒したこともあり、芝崎・知念のコンビは役割が相当明確。芝崎のところでボールが収まれば、荒木、チャブリッチ、鈴木、レオ・セアラの前線4人がもつ流動性、あるいは濃野・安西、両サイドバックの攻撃参加がより引き立つでしょうし、怪我なくフルシーズン稼働してくれたら、チームとしてはありがたく、他サポとしては厄介だなぁと。同郷(青森県出身)ということで、ちょっとだけ頑張れ。
荒木はレンタルバック。あ、このブログ初めて読む方がいたらあれなんで、ワタクシFC東京ファンでございまして、昨季は荒木に大変お世話になりました。さすがに買い取らせてはくれませんでしたか(苦笑)。
というわけで、昨季の荒木はバシバシ見ていましたが、上手い。いや、巧い。アンダープレッシャーの状況でもボールが足から離れませんし、後ろ向きにボールを受けてからの反転も複数パターン持っていますし、シュートシーンでも全く慌てない。それでいて、キッチリスペースを見つけてボールを受けにも行ける。ホントに達者です。
昨季は鈴木がそんな仕事を一手に引き受けていた印象ですが、今季はそれが2枚になる。お互い賢い選手なのでスペースや役割を食い合うなんてことはないでしょうし、私が鹿島ファンであれば、夢を広げてくれる選手で間違いありません。
気になるアイツ:マリウス・ホイブラーテン、
ここ数年、監督人事でゴタゴタした感がある浦和。いつ、どの監督だったっけ?的な。今季は、昨季途中に再度就任したマチェイ・スコルジャ監督のもと、シーズンスタート。今オフは、結構活発な補強を見せたなぁと感じていますが、だからこそ個人的に注目したいのが、昨季から引き続きのセンターライン。
センターバックはダニーロ・ボザ、井上 黎生人、根本 健太、ホイブラーテンの4枚で回しそうですが、個人的にはホイブラーテンがコケてしまうと、一気に脆くなるイメージ。単純な守備能力もそうですし、昨季アレクサンダー・ショルツが移籍で抜けてからは、最終ラインからのビルドアップにおいても重要な存在に。今季もパフォーマンスを継続できるか、気になります。
安居は2シーズン連続で30試合以上出場。昨季に関してはシーズン序盤にベンチ外が続くところから巻き返して、最後は不動の主力に。今季も他サポのパッと見、純正センターハーフタイプが安居、サミュエル・グスタフソン、柴戸 海の3枚しかいない印象で、ボールハント型は安居のみ。安居は完全に「計算に入っている」選手で、やってくれなければ困る選手。安定性が求められるでしょうか。
サンタナは昨季加入して、12ゴールと期待に応えました・・・と言いたいところですが、シーズン中盤以降はブライアン・リンセンにスタメンを譲る試合も増え、36試合出場ながら2,100分強の出場時間にとどまりました。スコルジャ監督が求める守備のタスクをどこまでこなせるか、によってくるんでしょうけど、攻撃力は全く問題ないだけに、指揮官との折り合いが改めてバッチリハマるか、気になります。
気になるアイツ:小泉 佳穂、原川 力
リカルド・ロドリゲス新監督を新たに招聘。井原 正巳前監督とは全く毛色の異なるタイプで、チームポリシーを一変させようという意欲は感じられます。その流れにあって、気になるアイツは新規加入、しかし、押し出された移籍という感もあり、心機一転を図りたいであろう2人。
小泉は21年に浦和へ加入して以降、34→27→26→20と出場試合数が年々減少。昨季に関してはスタメン出場がわずか7試合、出場時間も713分と、ファーストグループに入れないまま不完全燃焼だったかと。ただ、決して技術の高さや献身性がしぼまったわけではなく、老けこむ年齢でもなく。中盤のどの位置で起用されるかは分かりませんが、マテウス・サヴィオの穴埋め・・・以上の活躍をしてくれたら、チームとしては最高でしょう。
原川も昨季はFC東京で25試合出場したものの、スタメンはわずか5試合。視野の広さや足下の確かさは認めつつも、プレーの安定性が今一つで、スタメンとして使いづらかったのは見ていて納得していました。ただ、ロドリゲス監督の思考・戦術とは親和性がありそうで、今季のスカッドを見渡しても、中盤の真ん中でボールを散らせるタイプはあまり見当たらず。本来の原川の良さが一気に再爆発する可能性は大いにあるのかなと。
FC東京
気になるアイツ:橋本 拳人
先ほども書きましたが、ワタクシFC東京ファンでございますので全員が気になるアイツなんですが(笑)、ギュっと絞って一人に注目するならば・・・橋本でしょうか。
Jリーグ、という意味では22年に神戸在籍がありましたが、FC東京への帰還は19年以来5年ぶり。海外でのプレーが、本人とって決して満足できるものではなかったかもしれませんが、それでも31歳と脂が乗り切っているこの時期に、再び青赤のユニフォームをまとって戦ってくれる選択をしてくれて、本当に、本当に嬉しいです。いやホント、FC東京はなかなか海外から直で帰ってきてくれないのよ(涙)・・・よそ様もそうですかね?
それはさておき、海外でのプレーぶりは全くと言っていいレベルで見ていなかったので、果たしてプレー強度がどうなっているのか、プレースタイルがどうなっているのか、ある意味未知数です。それでも、下半身(特に股関節)の柔らかさを活かしての、ちょっと日本人っぽくないボールハントであったり、3列目からの攻め上がりが色褪せているとは思えず。
センターハーフのポジション争いは橋本を含め、東、小泉、高、塚川、寺山、常盤と結構熾烈ですが、額面通りのプレーができるなら、間違いなく中心選手の候補。「背番号18」久しぶりに味スタで躍動する姿、今から楽しみで仕方ありません。