続々々・メガネのつぶやき

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17年Jリーグ観た記 其の29 J2 山口-京都

 昨季の攻撃力を取り戻せず、やや方向性が定まっていない山口。かたや、「FW 闘莉王」が奏功し、徐々に勝ち点を伸ばしてきている京都。30度に近づく厳しいコンディションのデーゲーム。勝利を手にしたのは。

 

 

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短評

 山口・上野監督は岡本を最前線に据え、ビルドアップにこだわることなく早い攻めもチームに求めるが、どうにもピッチ内の選手が意思統一できず、立ち上がりから攻撃は散発。

 対する京都もシンプルに長いボールが中心となるが、こちらはポストプレー闘莉王セカンドボールや裏のスペースはイ ヨンジェと役割分担がはっきりしていて、山口守備陣は手を焼く場面も目立つ。また、山口は長いボールを警戒してか自陣に人を置き、セカンドボールを狙う形を取ったが、最終ラインにプレスがかからず、フリーでボールを出されてしまう悪循環も見られる。

 12分には闘莉王がPKを外すも、流れは変わらず21分、コーナーキックセカンドボールを拾った展開から小屋松が決め、京都が先制。その後も山口は攻守ともギクシャクし、初シュートは40分を過ぎてから。京都がいい感触を得て前半を終えた。

 後半、京都はやること変わらずだったが、山口は前からプレスをかけ、長いボールの精度を落としにかかる。56分には岡本→大石の交代から前線を3トップにし、さらにプレッシャーをかけに行く。すると58分、コーナーキックからパク チャニョンがドンピシャヘッドを決め、山口が同点に追いつく。

 さらに勢いづく山口は両サイドバックを高い位置に押し上げ、サイドチェンジを有効活用して攻めにかかる。対する京都はイ ヨンジェに代え大黒を投入し、前に前にくる山口の裏を狙う。お互いの意図はある程度奏功し、山口は人をかけてゴール前に迫る、京都は縦一発、裏一発、そこからのセットプレーで勝ち越し点を取りに行くが、結局ともにネットは揺らせず。勝ち点1を分け合う結果に終わった。

 

MVP:村上 昌謙(山口)

 正GKである山田 元気が契約上(京都からの期限付き移籍)出場できず、この試合が今季初出場となったが、浮き足立つ部分は全く見られず。前半は闘莉王のPKを見事ストップし、後半はセットプレー時の守備範囲の広さで2失点目を阻止。4試合ぶりの勝ち点ゲットに大きく貢献した。

 

MWP:岡本 英也(山口)

 チーム全体の戦術浸透の不十分さに泣かされた部分はあったが、シュートはおろか、ボールタッチも数えるほどに終わり、全く存在感を見せられなかった。

 そもそも、183cmあるが私は岡本に対してポストプレーヤーというイメージを持っておらず、上野監督が任せたかったタスクを担わせること自体疑問符はついたが、それでもピッチに出たならばやらなければならず。それがほぼ出来なかったのであれば、低評価は避けられない。