続々々・メガネのつぶやき

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17年Jリーグ観た記 其の14 J2 東京V-岐阜

 ロティーナ新監督を迎え、3勝1敗と好スタートを切った東京V。対するは、大木新監督の「らしさ」がすでに散りばめながらも2分2敗とまだ勝ち星が無い岐阜。3月ラストを勝利で飾ったのは。

 

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短評

 立ち上がり1分で岐阜のポゼッション対東京Vの守備という構図が出来上がるが、岐阜は各選手のボールタッチが良くなく、わずか2分で小さくないミスを3度犯し、そのうち一度はドウグラス ヴィエイラがGKビクトルとの1対1に繋がるなど不穏な立ち上がり。

 ただ、岐阜はこれごときでポゼッションを放棄するわけも無く、庄司やシシーニョを中心に近い距離感でボールを回す。しかし、東京Vの守備のプレスに行く時とブロックを作る時のメリハリが良かったことも相まって、前方向に効果的なパスが出ない。

 それでも粘り強くパスをつなぎ続け、20分を過ぎようかというあたりでようやく長いボールやドリブルがアクセントとして挟まり始めると、33分には永島、難波が決定機を得るもネットを揺らせず。対する東京Vも、終了間際に高木善がチャンスを得るが、ビクトルのビッグセーブにあい、前半はゴールレスで終了。

 後半も試合展開は変わらないが、東京Vのブロックは前半以上に緊密で集中力があり、時おり飛んでくる長いボールやクロスもCB陣がしっかり跳ね返すと、岐阜のボール回しに手詰まり感がにじむ。

 すると68分、内田からパスを受けたアラン ピニェイロが青木との1対1を制し、鮮やかな弧を描いたシュートをゴール右隅に決め、東京Vが先制する。その後岐阜は野澤を入れパスルートを増やし、田中パウロを入れドリブルでのアクセントをピッチに求めるが、東京Vの守備集中力は全く切れず。終盤も危なげなくしのぎきり、見事クリーンシートでの4連勝を収めた。

 

MVP:井林 章(東京V)

 全体の守備力が昨季までのそれと雲泥の差であるチームにあって、昨季と変わらぬ存在感を見せているのが井林。この日も、直接的な仕事こそ多くなかったが、その全てで仕事キッチリ。

 今季はキャリア十分の永田が加入し、ピッチ内外での負担がいい意味で軽くなっていると聞くが、井林を中心とした守備陣がこの仕事を続けられるようであれば、ファンは期待をもっていいのではないか。

 

MWP:山田 晃平(岐阜)

 ここまでいいパフォーマンスを見せてた田中パウロをベンチに置いての先発起用。しかし、ドリブルでの勝負は負け越しに終わり、クロスからチャンスを演出した場面も無く、ほぼノーインパクトで途中交代。個人としてもチャンスを生かすことが出来なかった。