続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

どうでもいい妄想

 上の移籍話もそうですし、昨日の金沢・吉本の移籍もそうですし、28日が今季のデッドラインなので、自然と喧しくなってますね。
 で、昨日金沢移籍の際に「25人制が…」とちょっと書きましたが、もし仮にこれが始まってしまったら、東京はどんな25人を持っているべきか、ない頭で考えてみました。「シーズン中に何してやがるんだ!」というご批判は、甘んじて受け入れます。ただ、調子の上がらないチームからの一種の現実逃避だと思っていただければ幸いかな(笑)
 単純に考えれば「GK3人+FP22人」という形が望ましいかと。(誰も怪我をしていないという前提ですが)22人いれば紅白戦がギリギリ出来ますし。その形で考えて見ます。
 GK。現在は権田、塩田、阿部、廣永(岡山にレンタル中)の4人体制。で、GKは3人枠なので、1人削らなければいけないところ。そのなかで、以下のように選択。

権田修一塩田仁史廣永遼太郎

 権田と塩田は間違いなく欠かせない戦力なので、残るは阿部が廣永ということになりますが、個人的にはU−18からの昇格選手であり、積極的にレンタルで外での刺激を受けさせている廣永が残るのではないかと思っています。


 続いてFPですが、まず前提として、個人的には「同じポジションをできる選手を2人ずつ」というよりは、「異なる2つのシステム両方で起用できる(生きる道がある)選手」を抱えておきたいという思いがあります。というのは、今季は愚直なまでに4−4−2にこだわり、「同じポジション同士の交代」がほとんどな城福東京ですが、それではどこかで絶対に行き詰ると思っているから。というか、すでに行き詰っている感もありますし、私は決して「システムを変える=スタイルを変える」ということにはならないと思ってますから。あるスタイルを貫くとしても、その方法論、アプローチの仕方はいくつもあるわけで、かのモウリーニョ監督も、昨シーズンスクデットを獲得した後の何かのインタビューで「プレミアリーグでは2つのシステムで勝てたが、今季は5、6通りのシステムを用いた」と言っていて、つい最近発売になったNumberでも「柔軟性はインテリジェンスと同義語である」という言葉を用いて、1つのことにこだわりすぎないことの大切さを語っていますしね。話は少しそれましたが、結局はメンバー構成そのものにも柔軟性を持たせておきたいというのが、私の主観であり主眼となります。とりあえず、用いたい2つシステムは「4−4−2」と「4−3−3」。4−4−2では「『Moving Football』で中をメインに使いつつ、うまく外も活用する形」を、4−3−3では「古き良き『トーキョーサイドアタック』に、中でのアクセントを効かせる形」を取りたいところです。
 という点を踏まえて、まずはDFから。といっても、DFはともに4バックなので、あまり使い分けのところは意識せずに以下のように選択。

CB…茂庭照幸今野泰幸高橋秀人ブルーノ・クアドロス(補強ポイント1)
SB…徳永悠平長友佑都椋原健太阿部巧

 まずCBですが、今のスタイルを続けていく限りは、今野はCB以外考えづらいですね。ビルドアップ時においては、ある意味で「180度の視野」があれば大丈夫なCBでの起用で、「考えすぎたミス」が明らかに減ってますし。問題は今野のパートナー。今季はブルーノが主に務めていて、そのボールハンドリングやパスの精度、思い切ったオーバーラップなどは東京の武器となっていて、すでに日本語でコーチングできる部分も含めれば残しておきたいところ。ただ、ここにきて相手攻撃陣のスピードについていけず、置き去りにされる場面が増えているのが何とも気がかり。その部分では、スピードではチーム随一の茂庭の復活を期待したいところ。引き分けに終わった横浜FM戦の守備のパフォーマンスは良かったですし、攻撃面でも今のスタイルに何とか適応しようという努力の成果が見て取れましたしね。この3人を中心に回しつつ、新加入が内定している高橋を加えた4枚体制がベストかと。
 ん?吉本?確かに昨日は「大きくなって帰ってこいよ!」的なことを書きましたし、そこに嘘偽りは1%も含まれていませんが、そういった応援目線を一切捨てて、ホントにシビアに考えた時、今のままでは枠はないのかなと。最近彼のプレーを(練習も含めて)見てないので確かではありませんが、やはり茂庭よりも足元のプレーに不安があるのでは、正直厳しいかと。それならば、むしろ平松を残したい気が強いですが、ただDFはMAXで8枠だと思っていて、さらに単純にCBとSBを4人ずつにしたいと思っているので、平松を残すのならば、誰か1人切らないとダメ。でも、ブルーノを切ると高さに不安が出てしまうし、茂庭に比べると一枚総合力で落ちてしまうんでねぇ…厳しいか。そして、佐原もホントに昨季の活躍には感謝しきりですし、今季は怪我というエクスキューズはありますが、今のままでは枠に入れるのは難しいです。もっと(ホント)言えば、ブルーノに代わって「ブルーノと同じぐらいの足技があって、ブルーノ以上のスピードがある」選手が取れればベスト。でも、日本人にそのようなタイプの選手は見当たらなく、補強するとすれば外国人選手しか選択の余地がないところ。で、万が一ハズレを引くよりはブルーノと契約更新という方が無難ではありますかね。
 SB。長友、徳永、椋原は文句なし。正直この3人であと10年は持ちます!と言い切っていいくらい、SBには恵まれたチームだと思いますよ、東京は。そして、問題はあと1枠を誰にするか。現有戦力で言えば藤山、小山のどちらかになるところですが、ここは現在U−18の阿部を選びたいです。私も特徴をきちっとお伝えできるほど知っているわけではありませんが、この年代の代表に頻繁に選ばれるレベルの左SBで、運動量豊富で、クロスの精度もあり、なにより声がよく出る選手。SBは壁が分厚いですが、金銭面で制約があるのならば、こういう選手をしっかりと吸い上げて未来の中心選手に育てていかないとダメでしょう。そういう期待も込めて、阿部をスカッドに加えたいです。藤山は大ファンですし、まだまだ小平でも元気ハツラツみたいですけど…これ以上はごめんなさい、シビアに考えてある結論に達しましたけど、まだ書けません。


 続いてMF。ここが一番難しいところですが、とりあえず結論からドン。4−4−2の場合は「ボランチ1枚+梶山+SH2枚」、4−3−3の場合は「アンカー1枚+梶山+CH1枚+ウイング2枚(FW組含む)」という感じでしょうかね。

アンカー兼ボランチ米本拓司浅利悟or下田光平
梶山…梶山陽平
CH兼SH…羽生直剛大竹洋平田邉草民森村昂太
SH兼ウイング…石川直宏鈴木達也中村北斗(補強ポイント2)

 アンカー(4−3−3時)兼ボランチ(4−4−2時)は米本と浅利or下田。米本はもう言わずもがな、東京に欠かせない選手になりました。梶山とのコンビは、J屈指のデュオと言ってもいいでしょう。その2人のバックアッパーとしては浅利がいますが、期待したいのは下田。ただ今水戸で武者修行中ですが、しっかりと一戦力としてスタメンで起用されるケースも多いようですし(左SBに入る試合も多いね)、文字情報を見る限りは精度のある中距離のパスがなかなかの評価を得ているようで、フィジカル的にタフなJ2で揉まれて逞しくなっているようなら、今のスタイルでも十分需要があるかと。
梶山はポジション云々ではなく「梶山」で。電気グルーヴピエール瀧の担当パートが「TAKI」みたいなもんです(分かりづらいw)。絶対に欠かせません。代わりもいりません。っていうか、日本人では代わりはいません。これからも独自の道を歩み続けてくださいませ。
 CH(4−3−3時)兼SH(4−4−2時)は羽生、大竹、草民、そして森村で。羽生さんの4−4−2のサイドはもちろん、4−3−3で中盤をトライアングルにしたときの頂点も底辺もできて、4−2−3−1になった時のトップ下も可能という汎用性の高さは、改めて考えてみても物凄くありがたいです。大竹は4−4−2のSHで何を求められているのかをもっと城福監督とすりあわせをして欲しいかな。それを踏まえた上で、そのタスクをこなしつつ大竹らしさを出せるようになれば、また一つ壁を乗り越えられるのかなと。そして、何より見たいのが4−2−3−1のトップ下。相手のボランチの前、あるいは2ラインの間でボールを受け、一瞬でターンをして前を向いて、豊富なアイデアをプレーで実行する…そんな大竹が見てみたいのよ!19番といえばこの人、ケリーみたいなプレーが見たいのよ!(あ、ケリーは現役を引退したそうで。本当にお疲れ様でした。そして、ありがとう!) って、これは大竹じゃなく城福監督に言わなきゃいけないのか。草民はどちらかと言えばSH専門という感じ。外からプレーを始めて中に絞り込んで仕事する、みたいな。今はプレーにシンプルさが失われ、ドリブルも8割方相手に引っ掛けられてしまって自分のプレーをさせてもらえない壁にぶつかっていますが、どう乗り越えてくれるか期待しましょう。そして、森村。水戸ではもう欠かせない戦力となっているようで、ボランチだけではなくSHでもプレーし、得点ももう6、7点取っていたような。セットプレーのキッカーとしても精度の高いボールを蹴れますし、今なら90分間のスタミナも十分身についているでしょうから、もしかしたら大竹より使い勝手は良いのかもしれません。
 SH(4−4−2時)兼ウイング(4−3−3時)は石川、鈴木、北斗。ナオはもう何も言う必要はないでしょう。だから、何も書きません(笑) 鈴木はサイドでも良いんだけど、実はFWで…ってのは後ほど。北斗は怪我が多い上に、今のスタイルに馴染めるのか正直不安といえば不安で、厳しく言えばここは補強ポイントの1つであると言ってもいい気はしますが、良かった頃の北斗の残像が残っている者からすれば、こんなもんじゃない、守備はともかく攻撃面ではもっとやれる、と思っちゃうんですよねぇ…。でも、もしお金があって、羽生、石川に次ぐ3番手という扱いでもいいということであれば、1人欲しいですけどね。


 ラストはFW。

CF専門…平山相太赤嶺真吾
CF兼ウイング…カボレ近藤祐介(補強ポイント3)

 まず外せないのは平山。4−4−2はもちろん、今なら4−3−3の1トップだって十分こなせるはず。逆に赤嶺は4−4−2で平山と組んでこそ、かな。カボレとだとちょっと収まり具合がよくなさそうですし。また、1トップだとして、いわゆるイタリア的なFWのように守備のタスクをほぼ免除されて、ゴールという仕事だけに120%集中してやる(今季のカターニャにおける森本のような)役回りなら可能ですが、城福監督はそんなことさせないだろうから、これも現実味に乏しい。となれば、やはり2トップの1角として生きていくべき。カボレはなんやかんや言ってシュートに持ち込むまでの怖さはもっているし、4−3−3時のウイングとしても実績はあるので、年俸面で折り合いがつくなら残しておいても悪くはないところ。
 そして、ユースケは今のままでは厳しい。サテライトなどでは頑張っているという話も聞きますが、やはりトップで結果残してナンボ。もちろん、使われなきゃどうしようもないのは分かってますよ。でも、今の使われ方や扱われ方をみると、いまひとつ城福監督からは信頼されてないんでは?と思っちゃうんですよね。この間の鹿島戦なんか見てもそう。あの時間帯に投入されても何をしろって???っていう話で、ああいう使われ方しかされないんじゃ本人も苦しいでしょう。はっきり言って、そんなことしてるぐらいなら、ユースケなら他チームでの需要はあると思うので、上手いこと売却して得たお金で新しい選手を買ってくるべきでしょう。タイプとしては「DFラインの裏を取れる駆け引きに長けた」タイプ。常にライン上で勝負をしてDFラインにプレッシャーをかけ続け、そこから点も取れるタイプの選手が欲しいわけですよ、今の閉塞した状況を鑑みると。具体名を挙げるならば、長谷川悠(山形)か大黒将志ヴェルディ)の2人。長谷川は高さやダイナミックなプレーがクローズアップされますが、実はラインとの駆け引き、その中でDFをはがすテクニックに優れていて、スッと裏を取れたり、パッとフリーになれるタイプ。もちろん高さがあるのもグッド。大黒は今日本で一番裏を取らせたら怖いFWでしょ。J2にいる選手じゃないですよ。仮に補強が買わなかった場合は、もちろん赤嶺がこの仕事をできればベストなんですが、それが無理なら達也にその仕事をしてもらえればベター、という感じです。実際達也はスッと裏を取れる力があることは何度か目の前で見てますし、一度本格的にFWをやらせてみても面白いかなぁと。


 という訳で、妄想はおしまい。一ファンはこれにてまた現実に戻りますが、正直フロントの方々にはそろそろこういうことを考え始めて欲しいところ。来季から移籍自由化が始まって、より緻密に選手との契約を結んでいかなければ、思わぬところで痛手(損失)を被ることになりますから。