続々々・メガネのつぶやき

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09−10 その5 ボルトン−サンダランド

 ハイクなどで「今季の大穴はサンダランド!」と書いた手前、同時間のマンCやアストン・ヴィラを差し置いて、この試合をチョイスしました。
ボルトン 0−1 サンダランド
スコア:5分 D・ベント(サンダランド)


 そもそも、何故サンダランドを大穴として注目したかというと、1点目は補強が非常に良かったから。ホワイトヘッドやシセは失いましたが、CBにダ・シルバ、ボランチにサナとカッターモール、FWにベントとF・キャンベルを補強し、一気にセンターラインの強化に成功。さっそくこの試合ではサナ、カッターモール、ベントがスタメンで出場し、ベントはさっそくゴールゲットしましたし、サナ、カッターモールはフィジカルに強い部分を見せ、中盤でのフィルター約として十分機能していたように思います。また、キャンベルも途中交代でまずまずの動きを見せていましたし、ダ・シウバは現役パラグアイ代表で、A・ファーディナンド、コリンズと比較してもそう見劣りしない選手。という感じで、補強に好印象を持ったのが一つ。
 2つ目がブルース監督の招聘。中小クラブでの指揮経験は豊富で、降格を経験したこともありますが、「ある程度限られた戦力値をフルに引き出す」点に関してはある程度信頼の置ける監督というイメージがあります。今回は前述した選手+ジョーンズ、マルブランク、リチャードソンあたりで残留をあまり気にせずに中位を十分に狙える戦力を有しているので、それを引き出せるとするならば、昨年のフルアムぐらいの躍進は期待していいのかなと。3つ目は新しいオーナーグループが「金は出すけど口は出さない」タイプらしく、実際ナイアル・クイン会長を継続させている点などを見れば、フロントのバックアップ体制もしっかりしていると見えること。という3点が、サンダランド大穴の理由となります。
 試合の方ですが、25分ぐらいまでは自分の予想が間違ってないぞ!と思える内容でした。ベント、ジョーンズ、リチャードソンの縦への推進力はボルトンを圧倒していましたし、逆にちょっと前のめり過ぎか?という局面では、マルブランクやサナがしっかりと落ち着かせることができていた感じ。守備も、これぞボルトン!という放り込みや力技に対してしっかりと応対できていて、前半与えた決定機はCKからのヘディング1つに抑えることができていました(これはGKフュレプのファインセーブで事無きを得る)。ただ、徐々にボルトンの放り込みに対してお付き合い(単純なクリアや放り込み返し)をするシーンが増えてくるに従ってリズムを失い始め、後半頭からマルブランクが退いた(怪我?)ことで攻撃が単調になり、最後はちょっと危ない場面も多く作られてしまいました。この劣勢の時間帯をどうしのいで、また自分たちにリズムを持ってくるかは大きな課題になりましたが、(比較的ホームに強い)ボルトン相手のアウェーゲームで勝ち点3を持って帰れた、しかも開幕戦を勝利で飾れたことは、素直に評価していいかと。次節はチェルシーが相手ですが、その後の5戦は同じレベルの相手(順にブラックバーン、ストーク、ハル、バーンリー、ウルブズ)が続くので、そこでの戦いは要注目ですね。
 ボルトンについても短く。戦い方は相変わらずで、メンバーもさほど変わってないので、今季も苦しい戦いは続くでしょう。エルマンデルがブレイクしないと、攻撃陣は厳しいかと。