続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

先を越されたけれど、後を追わせていただきやす

 ん?何の話?と問われれば、以下のエントリについてのお話。


そろそろ今野CBについて一言言っておくか


 確かに、去る神戸戦における今野のプレーぶりは危ないシーンがほとんどなく、完封勝利の立役者の一人といっていいパフォーマンスだったと思います。murataさんも「今の彼なら、MFで使うよりCBで使う方が断然良いと思う。」という風に書いてましたし、その他にもちらほら「今野CB賛成論」が見られました。
 で、私は昨年「今野泰幸の不調を思う」なんてエントリを書きました。その内容を要約すれば「城福サッカーにおける『ボランチ』としての立ち位置の理解不足」と「他の選手の動きや配置上の問題」に不調の原因を求めていた、という感じ。つまりは、「ボランチとしてどうなっているのか?」というミクロな視点しか持たず、それこそ「他のポジションでの働きや適正」というマクロな視点については脳内にはなく、この直後のガンバ戦でCB起用された際のレビューでも「センターバックか〜い」などとズッコケていた記憶があります。そんな自問エントリから早9ヶ月。いまだ自答しないまま今に至るわけですが(なので、正確に言うと「(CHONOさんに)先を越された!」などとのたまえる立場にはない(苦笑))、ここにきて自答の取っ掛かりを作っていただいたので、ここで今の、今野に対する自分の意見を述べさせていただきやす。多分、上手く書けないけど(笑)



1:「要求」と「無い物ねだり」は違う
まず、城福サッカーにおける今野が求められる仕事って何よ?というところから考えてみます。まあ、誰と組むのかでその役割は微妙に変わってくると思いますが、誰と組んでもやらなければいけない仕事だと私が思うのは以下の4点。

1:DFラインでのパス回しに対する積極的な関与
2:的確でシンプルなパス配給(ショートパス9割、ロングパス1割)
3:機を見た前線への飛び出し
4:中盤での守備

 で、ここが一つポイントなんですが、「上の仕事の優先順位は1>2>3>4」であるのに対し、今野が持つスキルというか、できそうな仕事の順番は「4>3>>>2=1」なんじゃないか?というのがあるんですよ。今野の最大の武器はボディコンタクトの強さ。で、もちろん「現状(体を)ぶつけられていない」点であったり、それでいて「とことん追いかける性格」が災いして中盤に穴を開けてしまうことで、ボランチとして存在感を見出せていない最大の原因だとは思いますが、その補足要件として、実はパス能力・センスはさほど高くないのに、あまりにも1や2の仕事で高いところを求められていることによる「ズレ」があるんじゃないかと思っています。それこそ、CHONOさんが

パス能力が厳しいのは誰の目にも明らか。サイドチェンジ的な広角視野の習得を「目指している」気持ちは分かるが、それが問われる様になって一体どれだけ経つだろうか?時が経つ間に、監督は城福浩になり、ボランチに問われる能力は格段に上がった。そして今野は実際にそれについていけてない。

 と書いているこの部分が、最大の問題でしょう。それを、盗人根性丸出しで自分なりに言わせてもらえるならば、「『要求』と『無い物ねだり』は違うんだよ、城福監督」ということになりますかね。人によっては「城福監督は要求してるんだよ」という意見の方もいるでしょうし、それが間違いとまでは言いませんが、私にはないものねだりに見えてしまうというのが、正直な意見です。


2:「成功体験」は、時として視界を妨げるものにもなる
「監督は大好き、サポは大嫌いな『今野CB』」…これは吹いちゃいましたね、あまりにも端的に、けれど的確に捉えた一言だったので。ただ、今野CBを嫌がる気持ちも分からないではありません。それこそ、

・あまりに鮮烈な、無敵のチャージで美しく身体を入れて奪取する様こそが今野。そのボランチの姿が強すぎて、今でもその姿こそが一番と感じる。(エントリ本文より)
・今野はナビスコ杯優勝時のボランチっぷりが頭から離れない。(id:Louisさんのブクマコメント)

 という気持ちがそれぞれの方の心にあって、それが引っかかるがゆえに「なぜ?」というリアクションになってしまうのかなぁと。私だってその気持ちはありますし。でも、「今、現実にはできていない」ことを「あの時できていたから」という理屈で「やれる」と思ってしまうのは、ちょっと待った!と言いたくなります。こういう理屈を突き通して潰れていった会社なんて、ごまんとありますからね…ってのはちょっと話が逸れましたが、今野ほどの選手がこれほどまでに長い間(昨シーズンの夏以降から)城福監督が求めるボランチ像に近づけず苦しんだままでいることが何を表しているのか、その点についてはもっともっと考えるべきかなぁと。過去を見すぎるのも、未来に期待しすぎるのも、ちょっと良くない気がします。


3:未来永劫、CB?
 というわけで、個人的には城福監督が今のサッカーを続けていく限り、今野はCBをメインとしてやっていく方に賛成です。これは100%動きません。でも私は、今野がまたボランチとして輝きを見せてくれると信じています。それが監督が替わってからなのか、それとも城福監督が違う役割を与えた時なのか、はたまた違うチームへ旅立ったときなのか、それは分かりませんけどね。



 うーん、やっぱり上手く書けない(苦笑)。さすがに年度の変わり目で仕事もバタバタしていて、帰ってきたら相当眠いし。まあでも、「適材適所」ということを考えれば、今の今野にはシンプルに持ち味が発揮できるCBが適所だと思いますです。
 では、おやすみなさ〜い…(まだ23時40分)