CL敗退を余儀なくされたユベントス。敗戦のショックに加え怪我人がまた増え始めた厳しい状況を振り払えるか。
ユベントス 4−1 ボローニャ
スコア:24分 M・ディ・バイオ(ボローニャ)
48分 H・サリハミジッチ(ユベントス)
71分 S・ジョビンコ(ユベントス)
75、88分 A・デル・ピエロ(ユベントス)
敗戦のショックこそ感じさせない動きでしたが、先制点を許す嫌な展開。しかし、その流れを変えたのはジョビンコとサリハミジッチでした。
表のMVPと言っていいのがジョビンコ。パス、ドリブル、トラップ、スピード、フリーランニング、これらいずれもが非常にハイレベルで、後半はほぼノーミス。セットプレーのプレイスキッカーとしても抜群の精度を見せてましたし。CL対チェルシー戦でも途中出場から非常にキレのあるプレーを見せていましたが、この試合はスタメン起用に応えるパフォーマンスでした。これは言い過ぎかもしれませんが、ネドベドが引退を表明してから責任感が出てきたと言うか、「俺が後継者だよ」というのをプレーで見せられている気がしてなりません。
そして、裏のMVPがサリハミジッチ。同ポジションでプレーできるカモラネージ、マルキオンニが共に怪我でいないために巡ってきた出番でしたが、3ゴールに絡む働きぶり。決してスピードがあるわけではないんですが、リードを許して追いつくために前掛かりになったボローニャが空けたスペースへ労を惜しまず入り続け、試合を決める働きが出来ていたと思います。モリナーロ、マルキジオの両若手もすっかりスタメンクラスとして認められてきましたし、デル・ピエロも久々のゴールでバイオリズムが再び上向きつつある印象。インテルの躓き待ちではありますが、まだスクデットの可能性はあると思わせる内容でした。
ボローニャは4失点を喫しましたが、後半途中で交代枠を使い切った後にDFが故障で退き10人になってしまった点や、リスクを背負って攻めていた点を考慮すれば仕方ない失点だったかと。前半はディ・バイオにボールを集めて収めてもらい、その間にドンドン上がってくる形でユーベ守備陣を脅かせていたので、これを続けられれば残留も…って、それが出来ていないから下位にあえいでいるんだろうなぁ。