続々々・メガネのつぶやき

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07−08 その27 CLグループリーグ シュトゥットガルト−レンジャーズ

 リヨンは引き分けました。となれば、レンジャーズはここで勝ち点3を挙げれば通過が限りなく近づくことになります。ただ、4連敗中のシュトゥットガルトも最後のホームで意地を見せたいところ。セカンドクラブ同士の激しい戦いとなりました。
 立ち上がりからホームのシュトゥットガルトが押し気味に試合を進めていた中で向かえた27分、ビーズリーが蹴ったCKにクエジャルが合わせてヘッド*1。これがフリーのアダムの下にこぼれ、アダムがしっかりと押し込んでゴール。押されていたレンジャーズが先制します。ただ、流れ自体はシュトゥットガルトが握ったまま試合は進み、向かえた前半ロスタイム、CKをヒツルスペルガーが素早くリスタートし、これに反応したパルドがシュート。これをカカウがヒールキックでコースを変えると、ボールはそのままゴールに吸い込まれ1−1の同点となり、ここで前半は終了。
後半も攻めるシュトゥットガルト、結果が出たのは62分でした。中央でボールを受けたパルドが右サイドのベックへパスし、ベックはドリブルを挟んで再びパルドへリターンパス。これをパルドがダイレクトで振りぬくと、ボールは鋭い軌道を描いてゴールイン。これで2−1とシュトッゥトガルトが勝ち越します。しかし70分、勝ち点1を何とか持ち帰りたいレンジャーズの執念が実ります。DFデルピエールがGKからのパスの処理を誤り、ネイスミスがパスカット。このままサイドをえぐって入れられたクロスはGKがなんとか弾くも、こぼれ球は運悪くエリア内に侵入していたファーガソンの下へ。フリーのファーガソンがこれを落ち着いてゴールへ蹴り入れ2−2の同点に追いつきました。そして、この熱戦に終止符が打たれたのは85分。左サイドでパスを受けたマニャンがクロス。これにマリカが非常にテクニカルなキックで合わせると、ボールは柔らかな軌道を描いて吸い込まれゴールイン。試合はこのまま終了し、シュトゥットガルトが3−2で勝利。ホーム最終戦で意地を見せる形となりました。
 レンジャーズは相手のミスなどに乗じる幸運な形で2−2まで持ち込めたんですが、勝ち点1を奪うまでにはいたりませんでした。ただ、内容はおそらくここまでの中で最悪。アンカーとなったエムダニのポジショニングが非常に曖昧で*2、それに引きずられるように、チームとしてバイタルエリアのケアが全くできていなかったですし、持ち味である激しい当たりも影を潜めていた印象を受けました。リヨンが引き分けてくれて勝ち点が並ぶにとどまったため、最終節は引き分けでもいいわけですが*3、今日のような出来では辛いところ。どう立て直すか、お手並み拝見といったところでしょうか。
 シュトゥットガルトはバシュトゥルク、ゴメス抜きの中で3得点。もうUEFAカップの可能性もないわけですが、リーグ戦で再びヨーロッパ圏内の順位をつかむためには、いい勢いを生みそうな試合だったと思います。守備陣は、ちょっと辛いところがありますけどね…。

*1:おそらくシュート狙い。

*2:解説の遠藤雅大さんがとにかく嘆いてた。

*3:勝ち点が並んだ場合は「当該チーム同士の対戦成績」が最優先となり、次戦引き分けでも、リヨンホームで3−0と勝っているレンジャーズが上となり勝ち抜ける。