続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

07−08 その23 プレミア アーセナル−マンチェスター・U

 訳あって土曜日にライブでは見れなかった頂上決戦。今日の再放送で見ることが出来ました。
 前半は両チームの守備力がさすがだったのか、はたまた相手が相手だけにどこかで警戒心が働いたというか、攻めすぎることへのブレーキが働いたような形になり、両チームがここ数試合で見せてきたような流れるようなサッカー、破壊力満点の攻めは見られませんでした*1。その流れのまま前半終了かと思われたロスタイム、右サイドでブラウンからのパスを受けたロナウドがニアサイドへグラウンダーのクロス。これにルーニーが反応しシュートするもジャストミートせず、だったんですが、抜けたボールが応対したギャラスの体に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれてマン・Uが先制。1−0で後半へ。しかし、アーセナルもハーフタイムを挟んですぐに反撃し、結果を得ます。48分、エブエのロビングにアデバイヨルが合わせてシュート。これはファン・デル・サールが見事なセービングで防ぎましたが、そのこぼれ玉にサニャが反応し、フリーのセスクへクロス*2。これを受けたセスクが落ち着いてゴール左隅へ流し込んで1−1の同点。その後は中盤でのパス回しからテンポをつかんだアーセナルが押し気味に試合を進めていきましたが、勝ち越したのはマン・U。左サイド深くでサアがボールをキープしタメを作っている間に、抜群のタイミングでエブラがオーバーラップし、これをサアが見逃さずにスルーパスを出し、受けたエブラは中へクロス。待っていたロナウドが難なく合わせて2−1。しかししかし、試合はもう一山ありました。後半ロスタイム、クリシが頑張ってサイドを崩し中へクロス。ニアを抜けて流れていったところで待っていたウォルコットのシュートが逆サイドのギャラスのもとへこぼれ、これをギャラスがハーフボレーでシュート。見た目はファン・デル・サールが弾いたかのように見えましたが、審判はゴールの判定を下して2−2の同点。スローで見ると確かに完全にボールはゴールを割っていましたね。試合はこのまま終了し、序盤の頂上決戦は痛み分けに終わりました。
 まずはホームのアーセナルからですが、相手がマン・Uと言うこともあってか、序盤はセスクや両サイドの攻撃参加が少なく、そのことが攻撃の連動性を今一つ欠く原因になったように映りました。それでも先制されて、しかもそこでハーフタイムを挟んだことで切り替えが出来たのか、同点ゴールはいつもどおりセスクがエリア内まで攻めあがったことが生んだ得点でした。その後さらにエンジンがかかって、サニャ、クリシの両サイドバックも積極的に攻撃に絡んでリズムをつかんだだけに、先に勝ち越すことが出来なかったのは痛かったですが、リバプール戦同様にそこから同点に追いついたことは、今のアーセナルが若さだけのチームではないことを表しているといっていい気がします。
 一方のマン・U。アウェイで勝ち点1を得たことは悪くない結果だったと思いますが、あの時間帯でリードを奪ったのならば逃げ切りたかったのが本音でしょうね。プレーの内容も、センターハーフハーグリーブスアンデルソンスコールズは怪我、キャリックはベンチ)だったことで展開力に欠き*3、前線4人の個人打開に頼るところが多く、スムーズじゃなかったという印象です。センターハーフがこのコンビである限りは、今後も展開力という点ではそこまで期待できないだけに、サー・アレックスが今後キャリックをどう使っていくのかは大いに注目です。まあ、そんななかでも2点取れてしまうんですから、相手にしたらたまったもんじゃないでしょうけどね(苦笑)。

*1:全くチャンスが無かったわけではありませんが。

*2:ものすごく難しい体制からのクロスでした。

*3:とは言いながらも、ハーグリーヴスは守備で大いに貢献していましたし、アンデルソンも雰囲気に飲まれることなく、ふてぶてしくプレーできていました。