続々々・メガネのつぶやき

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J1第26節 東京−清水 プレビュー

 3連勝中の東京対6連勝中(しかも4試合連続無失点中)の清水という、傍目に見ても興味がわきそうな好カード。東京は更なる順位アップ、清水はかすかに可能性を残している優勝に向けて負けるわけにはいきません。東京の前節は、梶山不在の痛さを感じさせるも2−0で勝利。相手に助けられた感はありましたが、チャンスはしっかり作れていましたし、今野・福西のダブルボランチも、久々だったことを考えればまあ御の字かな?というデキでした。昨日の練習試合などを見る限りはスタメンは前節と同じでしょう。
 攻守それぞれのポイントを挙げるとすれば、攻撃については「強固なCBコンビを如何に揺さぶれるか?」という点でしょう。世間的にはU−22代表の青山に注目が集まりますが、注意しなければいけないのはむしろ高木(和)。188cmという高さを生かした空中戦はもちろんのこと、カバーリングの早さであったり、青山との相互性の高い動きを見れば、ここ4試合無失点なのも頷けます。その中で、赤嶺が高木(青山もヘディングは相当強いんですけどね)とまともに競り合っても勝つ可能性は低いわけで、ロングボールで勝負するのは上手い方法ではないでしょう。サイドからの低くて早いクロスであったり、赤嶺に徹底的に裏への飛び出しを狙わせて何とかバランスを崩せればというところが活路になりそうです。また、相手がダイヤモンド型の中盤ということで、場面によってボランチが1枚余って上がれるケースも何度か出来るはず。その時に今野・福西がどのように攻撃に絡んでいけるか。3列目からの飛び出しにはさすがに対応できないシーンがあるでしょうから、前節の1点目のような「ボランチ(前節は福西)が上がって行き赤嶺へのスルーパス→そのままエリア内に入りフィニッシュ」という形が作れれば面白い気がします。さらに、終盤に平山を入れたときにどうするのかも楽しみです*1
 守備面では「トップに当てられた後のセカンドボールの対応」を挙げてみたいかと。藤山がCBである限り、180cmオーバーの選手とのマッチアップにおいて、ハイボールで競り負けることは織り込み済みですが*2、問題はそのセカンドボールに対して如何にプレッシャーをかけられるか、あるいは持たれても楽に前を向かせないかと言う点。FWに楽に叩かれてしまい、藤本、兵藤、フェルナンジーニョが前を向いてフリーでボールを持つシーンが増えること=東京にとってはピンチが増えるということで、その辺りをどうボランチを中心にケアしていくのか。東京はどうしても「受けてしまう」悪癖がありますが、茂庭を中心に最終ラインを上げ中盤をコンパクトにすることで、相手への寄せを早く行えるようにするのがベターだとは思うので、この試合は茂庭のコントロールぶりを注目してみたい気もします。
 とにもかくにも今の東京は3試合で10得点1失点とノッています。ただ、その真価はもっか3位と好調の清水相手にどれだけやれるかで見えてきます。涼しくなってきた9月、天気予報は晴れ(たり曇ったり)、舞台はホーム味スタ、3連休中日のデーゲームでテディベアデー、戸田の凱旋試合(出るかどうかは分かりませんが)、さらにアマラオもゲストでやってくる、よく分からないけどフードコートも出る。試合観戦には絶好の条件が揃っています。大勢のサポートで、東京を勝利に導きたいものです。

*1:個人的には平山と赤嶺の2トップを見てみたいんですが。

*2:足元へのボールについての守備は、フジは相当上手いですからここでは考えないことにします。