続々々・メガネのつぶやき

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17年Jリーグ観た記 其の28 J1 川崎-新潟

 ACLでは自力でのグループリーグ突破の目を掴んでいるものの、リーグ戦はここ4試合勝ち星をあげられていない川崎。こちらもシーズンまだ1勝、現在2連敗中の新潟。浮上のきっかけとなる勝ち点3を掴むのは。

 

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短評

 川崎はエドゥアルド、大島が怪我から復帰し、前線は阿部が1トップ、2列目に右から小林、ハイネル、長谷川と並ぶ布陣。

 特段連携面に不安があったとは思わないが、立ち上がりは新潟が前から激しいプレスをかけ、川崎はビルドアップに苦慮。また、前線も各選手の距離感が合わず、上手く攻撃を組み立てられない。新潟としては、いい守備が出来ている間に攻撃でも押していきたかったが、単発な攻撃しか繰り出せず、プレスも連戦や気候を考えてか、10分ほどで小休止。

 程なくして、川崎は大島を中心としたビルドアップにリズムが生まれる。前線は相変わらずだったが、鬼木監督が30分を過ぎたあたりで小林を中に、ハイネルを外に置き換えると一気に距離感が良くなる。すると40分、阿部からのスルーパスを受けたハイネルが大谷との1対1を制し、前半のうちにスコアを動かす。

 後半になるとさらに川崎のリズムが良くなり、50分には長谷川→阿部→小林とパスが繋がり、小林が冷静に決めてリードを広げる。しかし、素晴らしい崩しだった。

 新潟は前半のうちに矢野を怪我で失い、交代枠を1枚使っていたことでなかなか動けず。63分に成岡が投入されてから少し反攻する場面も見られたが、やはり二の矢、三の矢が出ず。

 すると75分、阿部が小林に当て、落としたボールを再度受けて中に切れ込みミドルシュート。これが大谷の手をかすめて左隅に決まり3-0。諦めずに声を出し続けるサポーターのために新潟も1点を奪いに行くが、迫力不足は最後まで否めずタイムアップ。川崎が5試合ぶりの勝利を得た。

 

MVP:阿部 浩之(川崎)

 1ゴール2アシストと全てのゴールに絡む大活躍。それにとどまらず、守備でもしっかりとタスクを遂行した。

 G大阪時代から最後まで運動量が衰えず、攻守両面で良い意味で「地味に効く」タイプだったが、大久保が抜け、家長が使えず、中村と大島をなかなか併用できないなかで、阿部だったり大塚だったり森谷だったり、「地味に効く」タイプの選手たちが目立ってくれることに越したことはなく。この日は地味ではなく、目に見えて効いていた。

 

MWP:小泉 慶(新潟)

 私はFC東京ファンなので、第8節・新潟-東京を見ていた。その時も気になったが、腕章を巻いている意味というか、腕章を巻いていることで求められる仕事を、正直できていないのではないか。

 この日も、中盤で目立っていたのはロメロ フランクの方だった。それは、与えられているタスクやプレースタイルから見て、ロメロの方が目立つタイプで、小泉は前述した阿部よろしく「地味に効く」タイプだと思っているので仕方ない部分はあるかもしれない。

 けれど、東京戦もこの試合も、試合展開の中に埋没してしまい、周りに影響を与えるプレーが出来ていない印象が否めず。途中交代させられた意味を、次の試合以降見せてほしい。