続々々・メガネのつぶやき

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17年Jリーグ観た記 其の27 J2 大分-松本

 得点数こそ上がっていないが、片野坂監督が標榜するポゼッションスタイルが徐々に板についてきた大分。対するは、この試合前までで失点7と堅守を誇る松本。1点を争う勝負が予想される中、勝ち点を奪うことが出来たのはどちらか。

 

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短評

 お互い3-4-2-1、しかもビルドアップ時にはセンターハーフ1枚を最終ラインに落とし、4枚で相手の1トップ2シャドーに対して数的優位を得たいという考え方まで同じ。

 しかし、そのビルドアップに対するアプローチは両チーム異なり、松本は積極的にアタックをかけたのに対し、大分は5-4-1の形でやや低めに構え、ボールが中盤に入ってきたところでアクションを起こすやり方。

 で、どちらの守り方が有効だったと言われると、答えは微妙な感じで。松本は相手の思惑にハマり、中盤で上手くボールを繋げず、大分は巧みなビルドアップでプレスを外すシーンこそあったが、その先が続かず。終わってみれば、前半のシュート数は4-4。双方、攻め手に欠いたまま前半を終えた

 後半。49分にゴールラインを割ったのでは?と見える伊佐のミドルを合図に、徐々に大分が押し込む局面が増え、アタッキングサードにボールを運ぶ回数も増えたが、いかんせん最後の精度が上がらず。

 対する松本も、セルジーニョパウリーニョの交代から宮阪を1列上げ、再度プレスの意識向上と起点作りを反町監督が試みるが、思ったほど効果は上がらず。77分に相手のパスミスを拾った三島がGKとの1対1を作るが決めきれず。その後もお互いのオーガナイズされた守備陣を攻撃陣が崩せず、試合はゴールレスドローで終了した。

 

MVP:上福元 直人(大分)

 お互いの守備陣がそれぞれの仕事を完遂した試合だったが、プラスアルファを見せたのが上福元。

 大分が最終ラインからのビルドアップを丁寧にやろうと志向し、GKにボールを戻すことも厭わない中、安定したボールさばきを披露。何度か相手のシャドーとウイングバックの間のスペースにしっかりとミドルパスも送れていたし、松本がプレスを徹底し切れなかったのは、上福元の足下にしてやられた部分もあったかと。

 

MWP:セルジーニョ(松本)

 たぶん、このブログで今季松本の試合を書くのは2試合目だが、1試合目でもMWPがセルジーニョ。で、今日もセルジーニョ

 たまたま私が見た試合が悪いのかもしれないが、正直このパフォーマンスで10試合も先発起用されている理由を見出せず。きっと私が見たときだけ悪いんだと思うが、攻めも守りも中途半端。いや、間違いなく私が見た2試合が底の出来なんだろうが、高崎や工藤とのコンビネーションも悪く、ほぼノーインパクトだった。