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続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

思い寄せる 思い馳せる

 多摩川クラシコの敗戦がとどめとなり、城福監督の解任及び池田フィジカルコーチの退任。そして、昨日篠田コーチの監督就任が発表されました。

 城福前監督なりに最後まで抗って、何とかしようとしていたことは伝わってきました。しかし、これがまさしく「流れ」というのか、ことごとく打つ手がハマらず、セカンドステージは1勝4敗のスタート。いよいよ残留争いが現実のものとなったここで解任という判断は、やむを得ないものだったと思います。

 さて、篠田新体制。いろんな方が言っていましたが、城福体制下では結局「色」を出し切れなかった印象は否めず。けれど、フロントも篠田監督も「継続路線」とコメント。「じゃあなにをやるの?」となります。

 篠田監督の福岡時代を思い起こせば、一番成果を上げたのが2010年、21勝6分9敗の勝ち点69で3位に入り、J1昇格を果たした年になるでしょうか。当時の記事によると、選手人件費は3億円程度に収まり、シーズン中の補強はゼロ。そんな少ない戦力を最大限のグループ力に変えた手腕は一定の評価を得ていたように記憶しています。

 システムは4-4-2(2トップが縦関係の4-4-1-1とも)で、ライン設定は中間やや低め。中町公祐(現横浜FM)、末吉隼也田中誠(現磐田U-18監督)、丹羽大輝(現G大阪)のセンターラインが非常に強固で、中でしっかりと食い止めた後に素早く攻撃に転じ、ベテランの久藤清一(現熊本コーチ)や中島崇典(現鳥取)、山形辰徳(現栃木)の両サイドバックがチャンスメイクし、永里源気(現ポートFC(タイ))、大久保哲哉(現横浜FC)、城後寿らが仕留める、ってなイメージでした。

 それを東京に当てはめるならば、土曜日はこんなスタメンがイメージできます。

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 GKは競わせる可能性もありますが秋元で、4バックは不変。ただし、吉本の抜擢はあっても驚きませんし、室屋が五輪から戻ってくれば、徳永、小川との3人体制で。MFは米本が大変残念ながら膝の怪我で長期離脱がほぼ確定したため、センターハーフは高橋と橋本で、サイドハーフは羽生と河野or阿部。カットインしてのシュートも期待したいので、河野の場合は羽生が左、阿部の場合は羽生が右にしたいところ。阿部は…コンディション次第ですけどね。

FWはムリキ・バーンズの2トップ継続も大いに考えられますが、守備の安定や全体のバランスを考えると、平山or前田を起用し、ファーストトップとセカンドトップを明確化させるのではないかと推測。パーソナリティを慮ればセカンドトップはムリキが先発、バーンズが途中からとした方がギスギス感はないでしょうけど、さてどうなりますか(私は逆なんですけどねぇ)。

まあなんにせよ、コーチから監督に立場が変わり、これまでの現状、各選手の特長、篠田監督自身が思っていた課題を踏まえて1発目に選ばれる11人+7人が誰になるのか?まずはそこを楽しみに待ちたいと思います。内容は…残留さえ決めてくれればなんでもいいや。

 

 と同時に、安間コーチがトップチーム専任のヘッドコーチとなり、U-23監督には中村現U-18コーチが充てられることとなりました。この人事にどこまでの賛否両論があるかは分かりませんが、功罪ともにあるのは間違いないでしょう。

U-23という非常に「難しい」舞台でようやくチームとして体をなしてきたように見えるなか、その立役者である安間コーチが監督としてはU-23を離れることは、口惜しいの一言。けれど、U-23で切磋琢磨してきた選手たちの特長は誰よりも知っていて、もちろんタイミング次第ですが、篠田監督へ起用を積極的に進言できるかもしれず、選手起用の活性化が生まれるかもしれません。

 中村コーチは、2012年にU-15むさしのコーチとして招聘され、13~15年には監督、そして今年からU-18コーチとなっていました。中村さんの指導ぶりの何たるかを私は書くことができませんが、毎年リーグ戦で結果を残し、昨年は夏のクラブユース選手権U-15で準優勝。また、中村監督の教えを受けた後、現在U-18に所属し、二種登録されてU-23でも戦っている選手が、GK波多野豪、MF鈴木喜丈、生地慶充、伊藤純也、FW松岡瑠夢と5名いて、1・2年生にも注目株がいます。

 東京V時代から数えると10年以上下部組織で指導にあたり、それこそ数多くの選手たちに良い影響を及ぼしてきたと推測します。今年からU-18に入り、U-18の組織、各選手たちにどういう影響が生じるか、1年間自分なりに見ていきたいとは思っていました。また、中にはもしかしたら、下部組織からの安易な(と受け取られかねない)人事異動、あるいは、下部組織での指導がトップチーム(フロント)から見ても「指導」の場になってきている現状に対して、快く思っていない方もいるでしょう。かつて、そうして下部組織が混乱に陥ったように外野からは見えたケースもありましたし。

 一方で、ドイツなどでは下部組織で研鑽を積んだ若い指導者が(状況は様々ながら)トップチームに引き上げられて結果を残しているパターンも増えていますし、日本でも、長い時間をかけてS級ライセンスを取得し、そのクラブチームの中でどのセクションであれ指導している方にとって、トップチームからお声がかかることがプラスにこそなれど、マイナスになることはないのかなと。もちろん、全員が全員そうではないと思いますが、一定数のS級ライセンス保持者はいずれ、Jクラブの監督を経験してみたいはず。むしろ「私は何があっても下部組織(や高体連、大学)の指導で生きていく!」と心に決めた方以外は、その野心がないんだったら何のためのS級なの?というお話にも。

 …ちょっと話が収集つかなくなりつつあるので強引にまとめますけど(苦笑)、今回の中村コーチの件に関して言えば、私はクラブにとっても、本人にとってもチャンスなのかなと感じています。特に本人にとっては、もちろんU-18でやり残したことはあったでしょうけど、そこまで枠があるわけではないJ1クラブのコーチングスタッフとしての経験、かつ、U-23で監督としての経験を得ることができるわけで。U-18は特にT1リーグを戦うBチームに影響は及ぶでしょうけど、佐藤監督以下スタッフ陣がきっちりやってくれるでしょうから、今回は前向きに捉えたいと思っています。

 

 

 で、ここからは完全に独り言。この喧騒から遡ること約2週間前、アウェイ福岡戦で虚しい逆転負けを喫した直後、こんなツイートをしました。

 裏も何もなくこうツイートしたとおりで、今年は篠田監督の下で絶対残留。何が何でも残留。是が非でも残留。白が黒でも残留。そして、来季は高木琢也 現長崎監督を招聘してくれないものかと期待していたりします。もちろん、先方の状況次第ではありますが。

 今だから(今のうちに?)その理由を簡単に挙げますと、以下のとおり。

  1. (成績は伴わなかったものの)J1時代を含む約10年の監督・コーチ経験。

  2. 守備に重点を置きながらも引きこもり続けるわけではない、走力やカウンターをベースとしたアグレッシブなチーム作りへの好感。

  3. J1とJ3を並行するチームにあって、「少ない手駒で最大値を出す」手腕が活かされないか?という期待。

 横浜FCでの指揮1年目で、しかも開幕直後の監督交代という珍しい状況下でのJ2優勝。2年目はJ1の壁に跳ね返され、続く東京V時代も、外野に足を引っ張られることもあり結果は出せませんでしたが、10年から指揮した熊本で一定の成果を残し、13年から現在まで指揮している長崎では2度、J1昇格プレーオフを戦いました。概ねJ2での経験ではありますが、これだけのキャリアであればJ1で指揮していても不思議ではなく、何と言いましょうか…良くも悪くも「出直し」となった今の東京であれば、そこそこマッチングする組合せではないか?と思ったりしています。

 戦術面の印象は上で書いたとおり。横浜FCでJ2優勝を果たした際には「ハマナチオ」と呼ばれる強固な守備を植え付け、東京V・熊本時代もおおむねそんなイメージでした。しかし、長崎でも守備はしっかりとやるなかで、「カウンターの鋭さ」や「走り負けないフィジカル」といったアグレッシブな色をチームに組織として表現させることができていて、キャリアを積む中で幅もしっかりと広げていることを示せていると感じています。

 さらに選手の起用面。そもそも手駒が少なく、かつ経営規模等からくるレンタル移籍でのIN&OUTに苦労しながらも、毎年きっちり及第点以上のチームにする手腕は評価されていいと思っていて、今までよりは1枚、2枚レベルの高い選手たちを抱えながら、J1とJ3の並行で想像以上に起用面での制約がある――来季もそんな陣容になってほしくはないですけど――東京において、そのやりくり上手さが活かされ、上手く回り始めたら…と想像すると、一定以上の期待は持っても笑われないのかなと。

 

 

 とまあ、現時点で1%も可能性がない話はここまでにして。さっそく今日発売のエルゴラッソでもいろいろ取り上げていただきましたし、その他のメディアでも様々書かれています。もちろん、現場の人はそれぞれの立場で今季ここまでの評価・総括・(場合によっては)反省や人事異動など、自らを律する必要は生じるかもしれませんが、個人的にはその辺は勝手にやってもらうとして、残留に向けてこれまでの悪い「流れ」を誰が食い止められるのか、誰が変えてくれるのか、その辺を注目してみていければと思います。とりあえず…勝ちたいんや!