続々々・メガネのつぶやき

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2025年1月10日 雑感「毒を持って毒を制す」

 皆様、人間を最も死に至らしめている生き物が何か、ご存じでしょうか?私は最近知りましたが、正解は・・・

 

front-row.jp

 

 こちらは2023年の記事ですが、正解は「蚊」でした。「第2位 人間」ってのがなんとも言えない気分になりますが、蚊はそんな人間が人間を死に至らしめている人数の1.5~2倍(推計)殺めているとは、驚きです。いや、3位 カタツムリが一番驚いたか(苦笑)

 そんな蚊について、蚊を媒体とするマラリアデング熱予防・減少に向けたある論文が出された、というニュースを目にしました。

 

www.jiji.com

 

 人間の血を吸うのはメスということもあり、すでに「遺伝子操作で不妊化させたオスの蚊を大量放出する」ことで繁殖を遅らせている手法が取り入れられているそうですが(これもびっくり)、この手法だと誕生する蚊の個体そのもの減るため、他の生態系に影響を及ぼす可能性があるとのこと。

 なので、「有毒な精液を持つオスの蚊を遺伝子操作で産み出す」ことで、蚊は誕生する(=個体数は大きく減らない)けど、その毒性で寿命が短くなり、結果的に人間に影響を及ぼさないようにする、という考え方を現実のものにしようとしているようです。いやー、発想がすごい。

 私も、蚊に刺されやすいですし、刺されたら結構腫れてしまう体質なので、蚊にはあんまり悪さをしないでほしいクチ。その命そのものが有害、なんて生き物はほぼほぼいないとは思いますし、ヒトのエゴがすごいんじゃあ!(by千鳥 ノブ)と言ってしまえばそれまでですが、研究として話が進むことは、決して悪いことではないと思います。