続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

前半戦を採点で振り返る

 J1は7月17日で前半戦を終え、東アジア選手権による中断期間を経て、7月31日から後半戦がスタートします。当ブログでは、今季の東京の試合を採点方式でつらつら書いているわけですが、せっかくなのでここまでの数字を全て集計して、簡単な雑感でも書いてみようかと思います。


 まずは、採点の集計結果から。J1とナビスコカップ、それぞれ作りました。よくある採点と同じく、「5.5=平均(及第)点」として、数字が大きければ高評価、低ければ低評価という形でつけてあります。また、80分以降から途中出場した選手については、短評はそれぞれのところで書いていますが採点はつけておらず、「−」という表現になっています。空白は出場機会なしです。




 J1から。こうやって見ると驚きますが、採点がついた試合が半数(8試合)以上あった選手が、13人だけ(すでにチームを離れた李も含めて)。「−」だった試合も含めて半数以上、と目線を広げても、該当者は14人だけ(オマケで7試合の三田を入れても15人)。他所のチームがどういう数字になっているかは調べていませんが、予想以上に「スモールグループ」でここまで戦ってきたことが見て取れます。さて、本分である採点に目を転じますと、8勝2分7敗とほぼ五分の星だったこともあって、5.5〜5.6台に数字が集中しています。よく、エルゴラッソサッカーダイジェストサッカーマガジンなどで「平均採点トップ、6.05」とか目にしていて、思ったより数字伸びてないなぁ…とかのたまっていましたけど、いざ自分でやってみると、平均6点超えとかどんだけスーパーだよ!と感じるようになりましたね。
 それで、平均5.70以上をマークしたのは3人(石川、三田、ネマは採点がついた試合数が少ないので除外)。まずは5.85(最高点)の米本。とにかく目立つところで仕事が回ってくるタイプで、そこでバチンと仕事をしたのを見てどうしても高くなってしまう、というのは私の見る目の甘さだと思いますけど、一度代表のボランチで、しかも遠藤の隣で明神のように振る舞う米本が見てみたいと思わせるパフォーマンスは随所に出していたと思います。第10節以降5点台が続いたのは、「序盤戦のハイパフォーマンスを『ベース』として見たい」という中の人の期待から来るものだと見ていただければ。続いて5.79のルーカス。5.0が4回もありながら、6.5以上が5回で取り返してのハイアベレージ。渡邉のポストプレーに進歩が見られ、東、アーリアらボールを持てる選手が前線にいますが、それでも一番攻撃が回るのはルーカスに収まった時だったと見ていて、それでいて守備もきっちりこなし、ゴールもすでに6つと、仕事をこなした試合はガッと評価を上げたくなるんですよね。三田やネマが戦力として計算できる状況になり、いい意味で休ませながら使えるようになるであろう後半戦、より献身的なルーカスがそこにいたら、チームも勝ちを重ねられるのかなと。最後が5.73の渡邉。正直、これだけ働いてくれて5.73は辛くつけすぎたかしら?と思わなくもないですが、ゴールを奪った試合のほとんどで6.0以上、それ以外だと5.5以下という基準はぶれてなかったので、これはこれで、こうです(意味不明)。シーズンが終わった時、この採点がより高くなっていたら、得点王を取っている…かもね。
 一方で、平均5.50を下回ったのが5.47の高橋。湘南戦での大チョンボがあったため、わずかに下回ったわけですが(この試合が4.5ではなく5.0であれば、平均もちょうど5.50になった)、それを差し引いても自分で思ったより低めの評価をつけていました。まあ、米本と比較すると目に見えづらい貢献(仕事)を多く引き受けているがゆえの「見逃し」はたくさんあったと思いますし、「期待の裏返し」によって厳しく見てしまう点が多かったのかなと。ただ、東アジア選手権では相当いいプレーを見せ、何か掴んで帰ってきて、ガラッと変わった秀人を見られるか?という期待は持っています。合わせて、後半戦に向けて期待…という目線で言えば、守備陣。DF登録で5.60以上の選手がなし、権田がかろうじて5.62というのは、正直寂しい結果。もちろん、チーム全体の守備がハマらずに…という失点はありましたが、もう少し個人が球際で強くいけていれば…とか、最終ラインの耐久性が高ければ…という失点もありました。攻撃陣がリーグ3位の33得点をマークしているだけに、守備陣がここから奮闘していかに「1試合平均1失点」に数字を近づけられるかが、上位進出の鍵となるのは間違いないところ。サバデル戦で一定の評価をしていいプレーをした丸山、北斗含めて、DF陣から少なくとも平均5.70超えを果たす選手が出てきて欲しいと願うばかりです。


 続いてナビスコ。こちらは予選リーグ敗退となったためこの6試合だけでしたが、J1とは違って、当時怪我による戦線離脱組(北斗、平松、大竹、吉本)以外で起用されなかったのが、阿部と廣永だけ。ベストメンバー規定などややこしい部分はありましたが、この起用法に関しては評価していいと思います。
 それで、半数となる3試合以上で採点がついた選手の中で最高点だったのは5.75の三田。第14節以降リーグ戦でも重用されていますが、第1節で「上々のデビュー」、第2節で「リーグ戦での起用もためらう理由がない」、第6節で「リーグ戦でも見たい」と書いていて、間違いなくナビスコ(と普段の練習)でのアピールが実った形。今一つリーグ戦での出場機会を増やせないでいる平山、河野、田邉の平均採点がそれぞれ5.33、5.40、5.17と、三田に比べてアピールしきれていなかったのが…というのは自分の採点に酔いすぎていますが、来季以降もナビスコは「勝ちたい大会」であるのと同時に、「リーグ戦で出番が少ない選手の品評会」という立ち位置で見るコンペティションという認識でいたいと思います。


 さ、明日から後半戦。1つでも上の順位を目指して、1試合を大事に戦い、結果として賞金、ACL、優勝に辿り着けたら最高です。