続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

ブラインドサッカー2010 予選リーグを終えて

 今日21時からの韓国戦(結果はスコアレスドロー)を持って、日本のリーグ戦前試合が終了しました。結果は2分け2敗、得点0失点4という内容でした。正直、1つも勝てず、1つもゴールを奪えなかったのは悔しいの一言。全く通用しなかったとは思わないけど、足りなかったものがあったのも事実で、最たるものがシュートの精度、決定力というのが何とも日本らしくて、苦笑いがでてしまうところであります。


 と、先日からいろいろ偉そうに書いてますけど、私はまだブラインドサッカーの観戦初心者。先ほどああやって書きましたけど、実際のところ何が通用して何が足りなかったのか、今後に向けて何が必要なのか、断言できるほどのものはありません。ただ、味スタ横での壮行試合、八王子での自主練習、そして今回の世界選手権をこの目で見て、ブラインドサッカーにガッツリ惹かれ、どっぷりハマったのは間違いありません。で、改めてその理由を自分なりに考えたんですけど、それはもともとサッカーに対して感じていた魅力が、ブラインドサッカーにこれでもかというレベルで凝縮されていたからなのかなと。具体的に書くと、サッカーは「ミスをする」(それが許容されるというか、前提というか)スポーツであり、しかしそれで流れが途切れることなく流動的に試合が進む中でミスを恐れずに「意外性」のあるプレーでいかに喜怒哀楽を与えてくれるのか、私はそこに一番の楽しみを置いているんですけど、ブラインドサッカーはそんな「ミス」と「意外性」という2つのキーワードが、サッカーやフットサル以上に生々しくあるんです。目が見えないことで、必然的にサッカーやフットサルと比べてミスは増えてしまうけれど、それをなるべく減らそうと模索し、練習し、試合で体現する。その成果は「意外性」という形で−プレーしている選手からすれば意外でも何でもないんでしょうけど−現れ、試合中は一つひとつのプレーにおいて一体何が起きるのか全く読めず、ピッチのあちこちで目が離せないプレーが頻出するわけです。だから、一瞬も気を緩めることが出来ないし、自然と試合に全神経かけて集中して見ることが出来るんです。そんなブラインドサッカーが、面白くないはずがありませんよ、と。まあ、これはあくまで私の見方。今回Ust配信を多くの方がご覧になったようですが(今日の韓国戦においての最大視聴者数はなんと498人!初戦のコロンビア戦が100人超えてすげー!と言っていたのに、長足の進歩だわ)、それぞれ何かを感じてくれればこれ幸いかと。


 予選リーグはA組4位が確定しましたが、このあともう1試合、7・8位決定戦があります。今回の世界選手権初ゴール、初勝利はそこで挙げてくれると信じて、最後まで応援します!そして、今回のUst配信、そして今日のパブリックビューイング開催含め、24時間体制で日本代表とともに戦っているブラインド差かー協会のスタッフ、ボランティアの方々、本当にご苦労様です。世界選手権に関してはあと数日、踏ん張って、頑張ってください!
 で、私みたいな一ファンが出来ることは決して多くないですけど、でも、SOCIOになったり、こうやって(へたっぴな文章だし、大してアクセス数もないけど)ブログに書いて紹介したり、試合会場に足を運んだり、体験会などに参加したりすることで普及の一助になればこれ以上嬉しいことはないですし、瞬間最大風速的にファンを増やすことは難しいですけど、今スタッフの方々が尽力なされている草の根からの活動が必ずや実を結んで、ブラインドサッカーという競技が認知されていくこと、そこから応援・支援してくれる方が増えること、ひいては用具の開発・販売などのハード面にも繋がることを信じています。