続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

J SPORTS|コラム【ジロ・デ・イタリア2010】第5ステージレースレポート

 純粋に、ただただ、ホントに興奮しました。ラスト5kmを切ってようやく「フルスロットル」に入った追走集団。その勢いは尋常じゃなく、徐々にながらあっという間に詰まっていくタイムギャップ。そして、そこまで130km近く逃げをうってきた先頭の3人の表情はさすがに苦しくなる一方。素人の私でもさすがに「まだスパートには早い。けどこのままじゃ逃げ切れない…」という風に思いました。
 しかし、新城は(残り20kmぐらいからずっとでしたけど)それでもベテランピノーや(ずっと表情が苦しそうなのが印象的だったw)フシャールの協力を得ながらも3人の逃げ集団を引っ張り続け、後続との天秤の針がどちらに傾くのか全く分からない、微妙なバランスの差を保ち続けて残り1.2km。そして、ここで新城はロングスパートをかける選択をしました。それは、コラム内にもあるとおり逃げ切りを果たす代償として自分の勝利を…というものだったかもしれません。でも、あのスパートを「勝利」という側面からマイナスに捉えていいのは、レース後冗談が混ざりながらも「後悔してます」と語った新城本人だけなのかなと。あそこで「勝負」をかけれる新城のフィジカルとメンタリティーを、見ている私(達)は心底凄いと褒め称えるだけなのかなと。
 自分の手で掴み取ったグランツールのステージ3位の座は、月並みですけどどんな味がしたんでしょうか?でも、その味に満足していないことは、レース直後の(まさかの!)電話インタビューではっきり分かりました。今後、もう1度逃げを打てるチャンス、ステージはあるはず(一番近いところでは…第9ステージ?)。そこでまた…を期待して待ちたいと思います。まだ早いけど、ありがとう!ユキヤ!