続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

第5回 宮澤ミシェルのJトークライブ|HIBINO MARI

 今日は、こちらのイベントにお邪魔して来ました。当日まで行けるかどうか微妙な情勢(仕事的にが7割、テンション的にが3割)でしたが、何とか万難排することができたので。


 ゲストは松木安太郎さん。ミシェルさんとの「危険な」組み合わせで、果たしてどんな展開になるのかと期待はしていましたが…結果は日々野さんも書いているとおり、スーパー時間が足りませんでした(笑) 多分、スケジュール的には「7時開演→しばしトーク→8時30〜40分頃から質問タイム→9時前からプレゼントジャンケン大会→9時10分ぐらい解散」という感じで、会場も9時30分までの予約だったみたいなんですが、トークセッションが終わってチラッと時計をみたところ、なんと質問タイムが30分押しという状況。日々野さんが何度か「次へ進行したい!」という気を持って言葉を挟むんですけど、松木さんがまたいつの間にか話し始めて、それが面白いもんだから止まらない、というループで、多分あと2時間ぐらいは平気でしゃべり続けられそうな勢いでしたよ。そんな松木さんは、終わったら用があるのかそそくさと出ていきましたけどね(笑)
 でも、お話は本当に面白かったし、今のサッカー界における松木さんのキャラとは全く違った「熱い」エピソードが連発でした。まず、そもそも論、話し方が上手い。幼稚園時代からしばらく、藤城清治主宰の人形劇団「木馬座」で、ケロヨンの相棒「もぐらのモグちゃん」の着ぐるみに入って演じていたらしいんですが、その時に小さいながら社交性や表現力の大事さを学んだとのことで、それが今になっても礎として活きているんでしょうね。明るく、チャラく喋る場を和ますモードだったかと思えば、次の話がシリアスなものになると、カチッとスイッチが切り替わって、一言をしっかりと選んで、重みを持たせて伝えることもできる。そういう面では、ホントに稀有な方だと素直に思いました。
 で、内容は7〜8割は表に出しちゃいけないような突っ込んだ話だったので書くのに困るところなんですが(苦笑)、少なくともWikiに載っているようなニュアンス(特に監督の部分)を鵜呑みにしたら、この人への印象は間違ったものになる、とだけは強く言っておきたいです。まあ、「確固たる戦術がない」という評価については、ヴェルディ監督時代にずっと「欧州型も南米型もないんだよ、いいサッカーすりゃいいだけなんだから!」と本人が仰っていたようなのでハズれてはいないんでしょうけど(笑)、選手との確執であったり内乱であったり、マスコミ側が面白おかしく取り上げていた部分については、実際に上手くいかない部分はあったようですけど、この日のお話を聞けたことで私の中ではガラッと印象が変わりました。端的に言えば、「どちらか一方に非があったわけではなく、お互いが、みんなが『勝ちたい』という強い(強すぎる)気持ちを持っていたからこそ生まれたものである」ってなところでしょうか。
 また、4年の空白期間(ここでテレビ向けの松木安太郎が生まれるわけですけどね)を経てセレッソの監督に就任したものの、そこをわずか1年で去ることになってしまったいきさつも、「No Excuse(言い訳をしない)」がポリシーである(とのこと)松木さんは一生公にはしないでしょうけど(内容的にしちゃいけないし(笑))、一本筋が通っている江戸っ子らしい潔いものでしたし、その当時セレッソに加入した加地とのエピソードも、なかなかステキやん、ってなもんでした。


 ほかにも盛りだくさんの内容で、ホントにあっという間の2時間半でした。「前例はつくるもの。」「実際にそうかもしれないけど、『辛いなぁ、きついなぁ』と思ってやるからそうなる。前向きに考えるべき。」「人生に無駄な事は一つもない。」「周りが「えっ?」と思うような仕事でも、与えられたことに感謝して全力を尽くす。」「自分が正しいと思った道を進むべき。」「追い込まれた状況を乗り越えられると明るくなれる。」などなど、ウルトラポジティブシンキングな松木さんのお話で、みんな元気をもらって帰ったと思いますし。また次回、どんなゲストを迎えてどんなお話になるのか、楽しみにしてます!今度は二人でいけるといいねぇ>相方様