続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

スポーツナビ|試合速報/詳報|日本 対 韓国−東アジアサッカー選手権2010 決勝大会 雑感その他

 まずは一言。悔しいです!(ザブングル加藤並みの勢いで)
 この大会で結果のみを捉えてどうこう言うのは筋違いかもしれませんが、それでも負けて気分がいいわけがなくて。しかも、結局は一部で「定食」と揶揄されるほどの決まりきった固定(ベスト)メンバーを使ったにも関わらず、(想定されるW杯でのフルメンバーと比較すると)ヤングな韓国に真っ向勝負で負けたとなれば、その悔しさは倍率ドン、さらに倍なわけで。ブラウン管越しに見てた自分でさえこんなんだから、現地に行かれてその空気感を嫌というほど味わってきた皆様におかれましては…推して知るべし(それでも、この空気感を現地で味わえなかったことへの小さな嫉妬と大きな後悔はあります)。そして、はっきりと「これで解任って声が出るのは間違いないし、もしかしたら本当にあるかも」という印象を抱かざるを得ない試合直後でした。そして、いろんなことが頭の中をぐるぐると駆け巡りました。その中で思ったことを、ずいぶんと日が経ってはしまいましたが全て書き殴っておきます。


 まず戦術面について知ったようなことをダラダラと。一番強く思ったのが、「コンセプト」について。この4連戦についての批評において、よく「コンセプトに拘泥しすぎ」という評を目にしました。確かに、「コンセプト」という言葉は非常に便利で、実際にどういうサッカーをしているかという中身にあまり触れずとも、「コンセプトに拘泥…」とか「コンセプトそのものが間違っている!」と書けば、さも的確に批評しているように聞こえます。選手たちの口からも「コンセプトが…」「コンセプトを…」というコメントが出ています。しかし、そもそも論「岡田監督が目指すサッカーのコンセプトって何だったっけ?」と自問してみたところ、私は正確な答えが出てきませんでした。恐らく、多くのサッカーファンの方々も、「え?んーと…こんな感じじゃない?」ぐらいのファジーさじゃないのかなぁ?と推測するところですし(わしゃ違うわ!という人がいたら、ごめんなさい)、選手たちも、短い囲み取材の中で(情報を漏らさないためにも)全てを言うわけにはいかないんでしょうけど、あまりにもその言葉に頼りすぎなんじゃないか?という気もしてます。そして、実際にその「コンセプトの中身」をしっかりと把握しておかないと、批評・批判の矛先が明後日の方向に、斜め上になってしまうと思うんです。
 過日ツイッターでのやりとりの中で、「09.9.5オランダ戦ではやりたい(と思われる)ことが出来てたのに、何で?」というつぶやきがありました。確かに、残り30分のイメージに引きずられて「完敗!」という印象しか残ってない方も多いと思いますし、私も「あぁ、またそのパターンか」みたいな感じで結構批判的なエントリを書いた記憶があります。それでも、冷静に思い返してみれば、60分間はオランダとある程度伍して戦えていたのも事実。つまりは、(完全にイコールではないですけど)その時の試合でやれていた部分、やろうとしていた部分が岡田監督のコンセプトであるといっていいと思うんです。その時の試合映像なんて残ってないし、すでに忘却の彼方に行ってしまった部分もあって、正確にその試合を思い出して取り出すのは不可能な作業なんですが、スポナビなどのテキストライブやかすかに残っている記憶を頼りに、いくつか取り出してみたいと思います。


 まずできていたのは、「前線からの激しいプレッシング」。フォーメーションは

――――――玉田――――――
岡崎――――憲剛――――俊輔
――――長谷部−遠藤――――
長友――闘莉王−中澤――内田
――――――川島――――――

 という(私は好きじゃない)1トップでしたが、頂点の玉田や左サイドの岡崎を中心にして前線から連動した激しいプレッシングを仕掛けてイージーなボールを出させず、その上で中盤では長谷部と遠藤が上手く睨みを利かせて、楔のパスを狙ってかっさらう形で上手く守れていました。仮にDFラインからロングボールを入れられても、カイトやファン・ペルシに対しては闘莉王、中澤の高さが勝ってはね返せていましたしね。ご存知の通り、最終的にはガス欠を起こしてしまいましたが、オランダの選手を幾許かでも慌てさせ(マタイセンは認めなかったけどな!)、メディアやファンから一定の評価を得たことは素晴らしかったですし、試合後の会見で岡田監督が「このサッカーでやっていく」と述べたことを受けて、あの時の論調は「では、これをどうやって90分間持たせるのか?」という点に目が向いたように記憶しています。


 続いては「コンタクトを受けないためのプレー」。日本人の平均的体格及びフィジカル能力は、客観的に見れば、どう贔屓目に見てもW杯に出場する全32か国中30位台でしょう。同じアジアの韓国、中国を相手にしてですら「あいつらフィジカルがなぁ…」みたいな話になっちゃうぐらいですから。そんな「日本人らしさ」をある面では逆手に取ってやってやろうというのが、岡田監督のサッカーの大前提なのかなと。
 一時期「接近・展開・連続」という言葉がメディアを賑わせたこと(元ネタはラグビー・大西鐵之祐さんの「展開・接近・連続」)をご存知の方も多いと思います。言葉自体はあくまでも表題といいますか、あくまでもザクッと表してみましたぐらいのお話なんでしょうからさておくとして、自分なりにこの言葉を解釈すると、日本人が持つ特性(勤勉さ、器用さ、小回りが効く感じ)を活かしてあるポイントに選手を集めて「接近」して、そこでトライアングルを上手く作っての崩しやボールホルダーを追い越す動きで縦に行くことを目的とする、それが叶わなければミドルゾーンや逆サイドにできているスペースへ「展開」する。またそこで接近を作り、叶わなければ展開するというのを「連続」して行うことで相手の穴を突きフィニッシュまで持っていく、というようなニュアンスなのかなと。フィジカルで劣る中であえて「接近」するのは矛盾してね?という声もありますけど、仮に狭いエリアにおいて「足技」で上回れるのであれば接近戦の方が逆に相手をいなしやすく、同時に相手を一部分に寄せることでスペースを作れて(使える、ではない)、そこを上手く使えれば相手とのコンタクトを避けつつ前へ進めるわけです。そうすると、自ずと(相手に間合いを掴まれている上での)1対1でのドリブルとか、スペースへのフィフティーなボールの追い合い(そこでの体のぶつけ合い)といったフィジカル勝負が減り、自分たちの主導権で試合を進められるわけです。また、そのようなサッカーを標榜したのは、(恐らくですけど)かつてマリノスでやっていた「カウンターだけのリアクションチーム」になってしまうこと、そう言われることを嫌ったんじゃないのかなとも。なにせ、前任者があのイビチャ・オシムさんですからね…ってのは関係ないか。
 付随して派生して、このオランダ戦ではできていなかったものの、このオランダ戦がヒントになったと言われているのが「サイドからのクロスボールの質・種類+合わせる側の能動的な動き」。先ほど書いたとおり、純粋なフィジカル勝負はなるべくしたくない。しかし、例えば中央を割っていこうとすると、どうしてもそこにぶつかり合いは生じてしまう。であるならば…のサイド攻撃だと思うんですが、オランダ戦のスタメンだけでモノを言えば、例えば左サイドからの崩しの場合、長友やボランチだけではなく岡崎がどうしても絡まなければいけなくなり、酷い場合はサイドをえぐれたとしても、中に待っているのが玉田だけというシチュエーションが発生していました。そこで、闇雲にいつもどおりのクロスを入れたとしても、十中八九跳ね返されてしまうことは火を見るより明らか。しかし、(当たり前の話と言えばそれまでですが)グラウンダー、あるいはマイナスのクロスに対しては、ポジション取りさえ勝てれば上背やフィジカル能力はさほど必要ありません。むしろ、相手の虚を突くことすら可能になります。そこで、10、11月の連戦前合宿ではそのクロスの質、種類、そして中の選手のポジション取りについて、かなりの時間を割いて練習していたような記憶があります。そして、実際にその効果が見て取れた場面もあり、崩し方も含めて岡田監督のサッカーの「コンセプト」にまで昇華したような印象を受けています。


 と、ここまでが私の思う(抱く)岡田監督のサッカーのコンセプト。再度挙げると、「前線からの激しいプレッシング」「フィジカルコンタクトを受けないサッカー」「クロスの質・種類と合わせる側の能動的な動き」の3つです。それを踏まえた上で、翻ってこの4連戦を思い起こしてみます。もちろん、エクスキューズとして個々のコンディションの問題(オフ明けの調整不足)は斟酌されてしかるべきだし、「明らかな格上」であるオランダと対峙する際の気持ちと、「同格かそれ以下」である今回の3カ国と対峙する際の気持ちで差が出てしまうことは、分からないでもありません。しかし、それが免罪符足りえるかと言われれば、答えは当然NO。なぜなら、(ここでようやく言いますが)あまりにもコンセプトに拘泥しすぎている、言い方を変えれば、いつのまにか「コンセプトが見えすぎ(見え見え)」になってしまっていて、進歩が止まっていたから。
 具体例を一つ。この間の韓国戦後に行われたホ・ジョンム監督のインタビューにおいて、ホ監督は「日本について多くのことを研究してきたが、それが上手く戦略として機能したと思う。選手たちが研究し、分析した内容通りに動いてくれた」と述べました。さらに深い質問を受けた際には、「右の内田、左の長友が非常に間接パスが多く、左の大久保が絡んでいた。その間接パスをいかに遮断するかというところで研究を重ねた」と回答しました。つまりは、サイドで「接近」を作って縦へ行きたいという攻撃はすでに研究され尽くし、いとも簡単にその網に引っかかるレベルでしかないことが明らかになりました。それでもなお、愚直なまでにその攻撃しかしない日本を見て、怒りや苛立ちを通り越して悲しくなった、切なくなった人も多いのではないでしょうか?
 そうこうしている中で前半のうちに闘莉王が退場してしまい、10人になって迎えた後半立ち上がり。すでに大久保がアクシデント(怪我)で退き交代枠を1枚使っていたとはいえ、前半の急場をしのいだ稲本CBをそのまま継続するわけにはいかず、「誰かに代えて岩政投入」という交代がなされることは容易に想像ができました。そして、実際その交代が行われたのですが、なんと大久保の代わりに投入されていた香川を下げて岩政を入れるという、(あくまで)私の予想とは全く反するものでした。香川は、パスでパスでという流れの中にあっては全く異質な「インサイドカット」という武器を携えて、短い時間ながら可能性を感じさせるプレーを見せていました。なので、てっきり私は玉田に代えて岩政を入れ、岡崎を前線に残した4−4−1でくると思っていたんですが、香川を下げて中盤を3枚にする4−3−2を選択。実際には、岡崎がずいぶんとサイドに流れて起点になろうとしていたため、実質1トップのような形だった部分はありますが、そんな数論はどうでもよくて、1人少ない中でどう崩そうか?という問いに対する答えが、前半通用していなかったサイドで「接近」を作って縦へ行きたいという攻撃のままだったというところに、コンセプトへの拘泥を覚えたところです。そして、最後の交代が玉田に変えて寿人だったこともそう。あの場面、しかも残り10分を切った中で寿人に何を求めたのかは分かりませんが、明らかに(現状は)コンセプト外の選手である平山ではなかった点に異議を唱えることは、決しておかしい話ではないかなと。その他、中国戦の試合前に「サイドで起点を作ること。中でパスをつなぎながら、サイドチェンジを有効に使っていくこと」という指示があったことなどからも、コンセプトの見方は上記の見立てで大きくは外れていないのかなと。


 ひとしきり(合ってるか合ってないか分からない)現況把握を済ませたところでようやく本題に入りますが、では、あのオランダ戦で得た手応え、好感触、高揚感を全て失ってしまった、こうなってしまったのは何故なんでしょうか?というところ。あの試合を見た後には、あっという間に0−3にさせられたことへの絶望感を覚えつつも、もしかしたらいける?といった期待も感じました。これを信じてやり続ければ、ベスト4はおこがましいにしても、予選リーグ突破ぐらいは…とも。しかし、その期待は徐々に薄れ、ポジティブシンキングの貯金は吐き出され、年始のイエメン戦でほんのわずか反発するも、この4連戦で完全に貯金は底をつき、大赤字に転落してしまいました。そこに考えを及ぼしてみると、岡田監督のせいであり、選手たちのせいであり、協会のせいであり、マスコミのせいであり…まあ、つまるところみんなダメだったのかなと(苦笑)
 まずは岡田監督。98年フランスW杯の時も今回も思うのが、肝心なところで「マネジメント力不足」が露呈し、「プレゼン能力不足」で火に油をそそいだなぁということ。98年の時は「外れるのはカズ、三浦カズ」がありました。もう、あの時どうしてそうなったのかのくだりそのものは忘れてしまいましたし、もちろん実力での競争が大前提ではありますけど、カズほどの選手は最終合宿にまで連れて行ったのに外すことの影響力をどこまでリスクヘッジできていたのかは、未だに不明のままです(この間TBS相手にそれを聞かれたらマジギレしちゃったしね(苦笑))。そして今回。言葉は汚いですけど「前監督の尻拭い」という形で就任したことは同じですが、前回とは違って「自分の色」を出せる期間は十分にありました。その中で、大木武コーチの協力も得て(というか攻撃はそのまんま)のパスサッカーをやると宣言しました。そして、紆余曲折を経ながらも、オランダ戦(と続くガーナ戦)で一つの完成形に近いものを私たちに見せてくれました。しかし、ここからの舵取りは徐々に不満しか募らない印象となります。
 その不満の大きな点は「選手選考」と「選手起用」。代表監督という立場においての一番の有利さと言いますか、自由が利く(裏を返せば責任を負う)のが選手選考。その時々の状況に応じて多少の妥協は必要になるでしょうけど、基本的には「選び放題」なわけです。自分がやりたいサッカー、自分が思い描くコンセプトに対して、誰が一番マッチしているかを自由にピックアップできるわけです。その中で、09年9月のガーナ戦後からこの間の韓国戦までで10試合、「召集→解散」のスパンで見れば4度、自分の思い描くプランであれやこれやできるチャンスがありました。また、もう昨年9月の時点でW杯出場の切符を手にしていたわけですから、本大会が行われる10年6月から逆算してどうステップを踏んでいくかというマネジメント案を組み立てて、「このシリーズのテーマはこれです!」みたいな形の選手選考をできたわけです。
 09年10月シリーズはホームでの3連戦でした。アジアカップ最終予選という負けられない試合があったとはいえ、その相手は香港。別に嵩にかかってやっつけなければいけないほどのレベルにはなく、その他の2試合も、ホームである日本はコンディションバッチリでやれるわけですから、ここははっきりと「9月の欧州遠征で不足だと感じた部分を試す」という選考をしてよかったところ。実際このシリーズでは、山本、岩下、森本が初選出、徳永、ナオも久々に呼ばれるなど選手選考にはチャレンジさが感じられ、選手起用も「公式試合はフルメンバーで、残り2試合はテスト」とはっきりと棲み分けをする−岩政がようやく代表初キャップを刻み、本田、森本、ナオ、徳永、橋本、前田がテストされた−柔軟さを見せていました。ここは振り返ってみれば納得のいく形だったかなと。
 続く09年11月シリーズは、南アフリカへ飛んでからアウェーでの香港戦という連戦。香港戦は公式試合であるためガチッとしたメンバーでくることは容易に想像できましたが、現地を体感できる南アフリカ戦をどのようにイメージしていたかによって選手選考・起用はいろいろな組み合わせが考えられるシチュエーションでした。その中で岡田監督は、「選考はいつもの、起用(=ダブルボランチではなく、稲本をアンカーとする3センターハーフ気味の4−3−3)はテスト」という形を選択しました。これについては、岡田監督は試合後に

Q:今日は稲本をアンカーにしたセントラルMF3人だったが、その狙いと評価は?


A:ああいう形でやるのは初めてのトライなんですけど、今回、中盤の選手が非常に少なく、(13日に合流した)中村俊輔と話し合った結果、まだコンディションが整わないというので「ああこれは、こういうことを試すチャンスかな」と思って、自分たちのオプションを増やすという意味でチャレンジしてみました。評価としてはご覧の通り、ダブルボランチに戻した方がボールがよく動くようになったということで、まだこのシステム自体はメンバーの問題もあるでしょうが、ベターではないなと思っています。

 と語ったとおり、「結果が出なかったことが、結果として収穫に」という有意義なテストになったのかなと。その後の香港戦では、想定どおり再び中盤ボックス型の4−4−2に戻し、ベストメンバーでしっかりと勝利を得て、この後につなげることに成功しましたしね。よって、ここも納得。
 年が明けて早々のイエメン戦。アジアカップ最終予選の突破はこの時点で9割9分決まっていて、試合は1月6日。しかもアウェー。事前の合宿期間等も踏まえると、現時点での構想におけるトップグループはおろか、セカンドグループですら連れて行くのにやや二の足を踏む状況となり、最終的な選択は「B代表」を連れていくこととなりました。その決断自体はグッドだと思います。テレビ放送がないことも相俟って、異様なまでに(一部界隈で、でしょうけど)盛り上がりを見せましたし、結果的に平山がハットトリックで勝利し、その他好プレーを見せた(らしい)数名が続く代表合宿に呼ばれることになったわけですから。なのでここも納得…したかったんですが、この試合後の会見における何気ない一言が、私はどうしても引っかかっていました。それが、

Q:若手選手で臨んだのはなぜか(地元記者)


A:スケジュールの問題です。1月20日に試合ができていればフル代表で来たんですが、この時期はW杯を考えるとどうしても主力を休ませないといけなかった。そのため若手にチャンスを与えました。

 といった問答。これは、今だから言える揚げ足取りかもしれませんが、香港戦の連勝でほぼ予選突破を手中に収めていて、この後ホームでの2月シリーズ4連戦では何の問題もなくフルメンバー(海外組除く)を招集できるという状況を勘案すれば、大胆なテストを行えるのは恐らくここと3月のバーレーン戦だけ。そんな状況にあって、ここをテストにしようとする意思が「最初は」なかった、あるいは、「仕方無しに」B代表で臨んだという風に取られかねないニュアンスでコメントをしてしまったのを見て、私は(ほんの少しですけど)違和感を覚えました。「もはや、新戦力が入る余地はないのではないか?」と。
 そして迎えた、1月合宿〜2月4連戦シリーズ。合宿召集メンバーを見た際には違和感は拭えた、そう思いました。イエメン戦の活躍が認められて平山、乾、金崎、村松が呼ばれ、怪我明けで時期尚早と思われたナオが呼ばれ、約4年ぶり小笠原が久々に呼ばれ、いい意味でのフレッシュさが散りばめられたメンバー構成だったので(ナオ、乾、村松は4連戦前に召集外となりましたが)。しかし、4連戦初戦のベネズエラ戦のメンバーを見て、そして試合後の会見内容を見て、イエメン戦後のあの違和感が、再び顔を覗かせることになります。メンバーは内田がダメだから徳永が、俊輔がいないから小笠原が起用された以外はベスト…じゃないな、いつものメンバーが勢揃い。これについて岡田監督は試合後の会見で、

最初に、今日のゲームの位置付けとして、(主力で臨む)シーズン最初のゲームということで、ゲーム感覚を取り戻すということ。それから今までベーシックなことをやってきましたので、ベーシックなことというのは、大学でいうと必須科目です。これはみんなが取らなければならない。ただ、それだけやればいいのではなくて、ここからは一般科目、選択科目を取っていかないといけない。これは試合の中での各自の応用力というものを、ここから成熟させていきたい、ということで臨みました。
(中略)
どちらにせよ、非常にいい試合ができました。後半に入ったら感覚的にも慣れてきたところもあったので、これでいい形で(6日から始まる)東アジア選手権に入れると。新しい選手も試すことができたし、結果は勝てなくて残念ですけど、この試合については満足しています。

 と冒頭に述べました。言うとおり、小笠原、平山、香川、金崎が起用はされました。しかし、小笠原以外は後半からの投入。寿人も含めて明らかに「流れを変える選手=ベンチメンバー」という目線での起用で、「テストマッチ」というにはあまりにも消極的な選手起用だった印象を受けました。
 ただ、見方を変えれば、それでもいいんです。このエントリを書くに当たっていろいろとサイトなどを巡っていた中で、JFAサイト内にベネズエラ戦の試合会場で販売されていたマッチデープログラム内におけるインタビュー全編が掲載されており、その中の1つのくだりで以下のように語っています。

Q:キリンチャレンジカップ2010のベネズエラ戦は、どのようなメンバーで戦うことになるのでしょうか。


A:今のところ、国内組のベストメンバーで戦うつもりです。年明けの(AFCアジアカップ2011 カタール 予選の)イエメン戦に続いて新しい選手を何名か選んでいますが、試合に起用するかどうかは練習でのパフォーマンスを見て決めます。FIFAワールドカップまで、もうそんなに時間がないので、今後は新しい選手をテストするための試合はありません。いかにチームのベースを上げられるかが、重要なポイントになってきます。

 つまり、ベネズエラ戦での「いつものメンバー」起用は、100%の意図と意思を持ってなされたものでした。ただ、試合前の囲み取材や会見などにおいてこのような発言をした、それを見聞きしたという記憶は、私はありません。もちろん、それは私のアンテナ不感知によるものかもしれませんが、これを一部の人しか目にしようがないマッチデープログラム内のみにとどめていたのであれば、これは(協会含めての)マネジメントミスであり、プレゼン能力が足らなさすぎだろうと。これをもっと目につくレベルで言い切ってしまっていたならば(あくまでもマネジメント的に)何の問題もなかったわけですし、「またいつのメンバーかよ!」って不満が、これほどまでに広がらなかったはずなので。
 そんなベネズエラ戦を経た上で迎えた東アジア選手権。これまた会場で販売されたマッチデープログラム内のインタビューでは、

Q:中国、香港、韓国について、ぞれぞれどのような印象を持っているか教えてください。


A:最初に対戦する中国は、若い監督が就任しました。正直、どんなサッカーをするか未知数です。ただ、イングランドプレミアリーグでレギュラーになっている選手がいるなど、個人能力が高い選手がいます。圧倒するのは難しいでしょうが、しっかりと勝ちきる戦いをしたいですね。香港は昨年に2度対戦したので、よく分かっています。韓国人の監督になってから、すごくファイトしてくるチームになりました。ここではちょっとメンバーを変えて戦ってみようかなと考えています。韓国戦については、中国戦、香港戦の結果をみて、ベストメンバーで臨みたいと思っています。

Q:今大会の3試合には、どのような狙いを持って臨むのでしょうか?


A:我々が目指す方向性は、すでに決まっています。ですから、現在のチーム力のベースアップをはかることに尽きます。今大会の前に、ベネズエラとのキリンチャレンジカップ2010があります。国内組の主力が集まって2010年最初の試合になるので、しばらく離れていた選手たちがどれだけ日本代表のサッカーを覚えているか、おさらいをしたいと考えています。そして、中国戦、香港戦でベースアップしていき、韓国戦ではそのときのベストメンバーで戦い、自分たちの実力を出し切る。そうした強化の流れを考えています。

 と。これだけを見る限りでは、岡田監督の中で東アジア選手権が「勝たなければいけない大会」なのか、「概ねやりたいことをやって、結果勝てればいい大会」なのか、「結果度外視でやれるだけテストをする大会」なのか、どの位置づけなのかが全く分かりません。マスコミ向けに口では「ホームなので優勝したい」と言っていたのは聞きましたし、もちろんそれも本心の一部ではあるんでしょうけど、「中国戦、香港戦でベースアップしていき、韓国戦ではそのときのベストメンバーで戦い、自分たちの実力を出し切る」という部分だけ拾うと、結果度外視とまでは言いませんが、必ずしも勝ちにこだわることはしないとも読み取れます。そんな(見る側にとっては)意義がフラフラしたまま迎えた初戦の中国戦の結果が、あのスコアレスドロー。(直前に同じ場所で行われた)「なでしこの方が何倍もマシじゃ!」という比較と、「あんなクソ寒い中、何でナイターやねん!」という八つ当たり不満とも相俟って味スタにはブーイングがこだまする、そして、「いつものメンバーを起用してそれかい!」と大勢のサッカーファンを落胆させる形になってしまいました。試合後の「お客さんのことに関しては、そこまで背負い切れない」「交代で出す選手が劇的にゲームを変えられるとは判断しなかった」というコメントも、「実際そうかもしれないけども、それをここで言っちゃう?」というプレゼン能力不足丸出しでした。で、そこからはまさに「なし崩し」。香港戦でのベースアップ(=テスト起用)は最小限にとどまり、かつ2月の雨で屋根もないという過酷をも超えたシチュエーションでの観戦を強いたことによる協会に対する不満は爆発寸前。そして、それでもなおパンパンに膨れ上がった国立での日韓戦における惨敗と、岡田監督の「新しい選手を試せた」「ちょっと順調すぎるというか、いろんなゆるみが出ていたのは事実」といったややデリカシーを欠くコメントで、ついに不満が爆発した格好となりました。解任という文字が各種マスコミを賑わし、かねてから解任派だった一部ライターからはそれ見たことかと「とにかく監督変えろ!」「後任誰でもいいから辞めさせろ!」の大合唱。協会は即座に解任説を否定し、岡田監督で行くことを会見にて正式なアナウンスとして発表しましたが(これは大いに評価されていい)、恐らく解任要求、(もう少し柔らかい)批判の声は本大会まで、結果次第では本大会後も鳴り止みそうにない状況となってしまいました。
 私は札幌ファンでも、マリノスファンでもないので、クラブを率いる際の岡田武史という監督が持つパーソナリティ、スキル、器などについて詳しく知りません。しかし、代表を率いる際の岡田武史という監督に対しては、上でも述べたとおりマネジメント力、プレゼン能力が不足しており、正直「向かないんじゃない?」という方に針が触れる側の人間です。「解説の岡田さん」だとあんなに的確にコメントできるのに…と意味もなく悔しい気分にすらなるほどです。それでも、私は解任否定派です。うーん、否定って言うとニュアンスが強すぎるかな………まあともかく、「今から次を」ということはしてほしくはないですね。それは、なんだかんだ言ってもコンセプトそのものが間違っているとは思わないし、強豪相手にそれを実践できた事実もあるから。コンセプト自体にはもうのりしろはないかもしれないけど、全く別のベクトルを持った選手、言い換えれば「一芸に秀でた(実際にはその一芸だけではないけど、ある能力が特化している)スペシャリスト)」選手(ex:平山、前田、ナオ、香川、市川)を組み入れることでの化学反応がまだ期待できるから。そして、後任が誰でもいいのに(決まってないけど)解任!というのはあまりに非現実的でナンセンスで、また、続投が決して「座して死を待つ」ものではないと思うから。だからこそ、3月のバーレーン戦、4月の親善試合(セルビアに決まったとか)に対しての意義はしっかりと述べてほしいですし、それをマスコミは歪曲することなく伝えてほしいですし、協会もフルサポートしてほしいと願うばかりです。…ちょっと理由が弱いかなぁ(苦笑)



 もうここまで来たら、最後まで書いちゃいます。ホント、無駄に長くてスイマセン(苦笑) 続いては、選手。現時点で、批判の矛先は「7〜8割監督、2〜3割協会」という印象を受けています。しかし、実際にプレーするのは、いつの時代も選手達。ダサいゲームをしてしまったことに対しての責任・批判は、等しくとまでは言いませんが、監督とともに負い、浴びるべきです。マスコミもファンも、もっと選手達自信に負わせ、浴びせるべきです。
 例えば、中澤祐二。韓国戦ではついに100キャップ目を刻み、現在も名実ともに日本のトップDFであると言われています。実際、敵として彼に苦しめられた、味方として彼に助けられたことは何度もあります。ベネズエラ戦後には、当ブログで「代表でもマリノスでも劣化というとちょっと言い過ぎですが、何かピリッとしないパフォーマンスが続いていたような印象を受けていましたが、そんなネガティブイメージが全て吹っ飛ぶパフォーマンス」と評価させていただきました。しかし、ベネズエラ戦はほとんど相手の攻撃がなかったことも事実で、また17歳のアスクリピエタとの1対1で苦しむ場面もありました。そして、この3連戦。ヘディングこそその存在感に陰りは見られませんが、かつて、どの日本人FWからも恐れられていたフィジカルでのぶつかり合い、ストッパーとしての矜持はどこへやら。当たり負けするシーンも散見され、闘莉王とのコンビにおいてはすっかりカバーマンとなり、その中で(私のクソ酷い見方をすれば)責任を放棄するシーンも見られました。極め付けが、韓国戦の2失点目。見る人が見れば前からそうだったらしいんですが、相手との「まだ詰められる」間合いを詰めようともせず、両手を後ろ手に組んでコースを消しただけ。もちろん、ディフレクションでのゴールだったのでアンラッキーだった、という見方もありますが、まだなすべきことがあったはずなのに…というシーンだったので、アンラッキーでは片付けたくないですね。
 振り返ればオランダ戦のスナイデルのゴールもそうでした。また、3失点目のフンテラールに振り切られたのも、続くガーナ戦でアサモア・ギャンに振り切られたのも中澤でした。もちろん、失点シーンでDFが(ネガティブな面で)目立つのは当然。しかし、それが中澤であること、しかも、どうしようもないわけではない形での失点となると、心配は後を絶ちません。ただ、それはこと中澤に限ったことではありません。韓国戦での3失点目における長友の対応もそうだし、Jリーグでもよく見られる光景です。DFからすれば「十分に距離を詰めた」と思っていても、「いや、シュートコースあるから」といとも簡単にやられてしまうシーンはできれば見たくありませんし、それは監督どうこう、采配どうこう以前の問題。09年10月シリーズ以降、どうしても攻撃面ばかりに批判が集まっていましたが、いみじくもこの3連戦は、それで隠れ蓑になっていた守備面の問題(第3CB問題=岡田監督のマネジメント力不足も含む)を改めて浮き彫りにさせるものだった気がします。


 例えば、岡崎慎司。昨年は15得点という大爆発を見せ、一躍「代表のエース」にまで上り詰めました。持ち味は、なんと言っても「点で合わせられる」こと。グラウンダーでのスルーパスロビングでのスルーパス、サイドからのクロス、いずれにも反応してから1タッチ、2タッチでシュートまで持っていけて、昨年はそれが面白いようにゴールに吸い込まれました。しかし、オランダ、ガーナ、スコットランドトーゴといった非アジア勢を相手に、FWとしてぶつかり合ってもなお同様の仕事ができるのか?という点は未知数のままで、この点については、すでに去年の時点で何人かのライター、ブロガーが問題提起という形で記事やエントリにしていました。中には「突貫工事でいいからやらせないと」という意見もあり、「その時はそういえばそうだなぁ」ぐらいの感じで眺めていた記憶があります。
 今回は怪我で欠場した香港戦以外の3試合でFWとして起用されました。その結果はノーゴール。中国戦、韓国戦の後半に上手くサイドに流れて起点となることはできていましたが、肝心のゴール前の仕事においては惜しいシュートを放ったという印象すらなく、ただただ潰されていただけのようにも映りました。もちろんこれは岡崎だけのせいじゃなくて、チャンスメイクできないチームとしての問題もあるにはありますが、後ろ向きにもらおうとしては倒され、前向きにボールを運ぼうとしては奪われ、そのうち裏へ抜け出そうという意識も希薄になるなど、アジア上位レベルのフィジカルにも潰される始末。Jで試合を重ねてコンディションが上がってくればいい意味で裏切ってくれるのかもしれませんが、クラブでそういうフィジカル要素の高い仕事を任されそうにないなか(ヨンセンがいますから)、また、今季清水が4−3−3を採用しようとしている点も相俟って、さらにどこまで逞しく慣れるかは、正直未知数。だからこそ、「(結果として周りを)活かせる」平山と2トップを組んでどういうケミストリーが生まれるのかを見たかったんですが、そこは岡田監督のマネジメン(ry


 日曜日、駒沢公園へユースの試合を見にいった帰り道、とある方と何となく代表話になったんです(と言っても、私はほとんど「そうですね」しか言ってないw)が、「みんな馬鹿じゃないんだから、もっとどうしたらいいのか自分で判断できるだろう?」といった苦言が出てきました。また、私の相方はよく「頭が悪い」という言い方で、選手レベルでの判断力向上に対して不満をぶつけます。まあ、言葉の選び方はともかく、この2つの意見は全くもってその通りかなぁと思うところ。遠藤は、

言われたことをその通りにやるっていう日本人の悪い癖が出ている。もっと遊び心を持ってやらないと創造性が出てこない。試合中にポジションを変えるのもそう。実際にやっているのは自分たちなんだから、リズムが取れなければ監督に関係なく修正しないと。

 ということを語りました。実際に遠藤は、(指示があったのかなかったのかは不明も)低い位置でボールを受けて捌き役に徹したり、1列前に行って受け、裁きを両方こなしたり、韓国戦の後半なんかは積極的にエリアの中に入っていってボールを待ってみたりといろいろやっていました。そうやって自分はやれていた、という自負があるからこそ生まれた言葉だと思いますが、だったら遠藤はもっとピッチ内でガツガツ言っちゃってほしいし、周りも遠藤がポジションを動かすことの意味を汲み取って、「じゃあオレはどうしようか?」という点で瞬時に判断してやらなきゃダメでしょう。コンセプトとはあくまでも「チーム全体」のものであって、この場面ではどうする?この場面ではどの引き出しを開ける?という判断は、個人の資質の問題。そして、どん詰まりとなった韓国戦でのそれは、もはや国を代表するレベルの選手たちがしているものとは思えないほど、低い次元のものだったと思います。しかし、ピッチ上での判断力の限界には国籍も、性別も、学歴も、体格も全く関係ありません。「あいつら足速すぎ」とか「あいつらガタイよすぎ」といったまだ言い訳の利くフィジカルとは違い、「あいつら頭いいよな」とか「あいつら判断に間違いないよな」ってのは、言い訳になっていません。また、無い物ねだりでもありません。それはただ、自分たちのレベルの低さを棚に上げて羨んでいるに過ぎません。どのように磨いていくのかは各々のやり方があるでしょう。世界トップレベルのプレーを見て学ぶこともあるでしょうし、「こういう時はこうすればどうだろう?」という妄想からアイデアを生み出し、それを実際にプレーしてみて蓄積していくこともできるでしょう。とにかく、見ている私は、国のトップレベルの選手だからといってその選手の下した判断が全て正しいとは思わずに、上から目線上等で「そうだよ!」とか「そうじゃねぇよ!」と批評していいのかなと思います。だって、試合中はピッチより高さのあるスタンドから「俯瞰」して見ることができるわけですから。



 協会。開催時間について、批判の誹りは免れないでしょう。フジテレビに負けたのか、電通に負けたのか、東アジアサッカー協会に負けたのかは知りませんが、この時期にナイターでやることのメリット、デメリットを冷静に、かつ的確に判断したとはとても思えませんし。また、価格設定もかつてと比べれば大幅プライスダウン!なんでしょうけど、「カテゴリー4 2,010円」とかふざけた語呂合わせをしてる場合じゃないだろうと。ガラガラ?当たり前でしょう。気温1ケタがあらかじめ予想できて、どのぐらいの本気度かよく分からない大会に、(最安値でも)2,010円を出せるほど世の中フィーバーしてませんから。少人数のスタンドにはしたくないのであればもっと価格を下げるのも手だったし、(前売りを買った人には怒られるかもしれないけど)当日券は半値に下げてみるなどの方法はあったはず。「付加価値」のブランケットはおおむね好評だったようですが、ブランケットが欲しくて行くわけじゃないしね。
 マスコミ。まあなんと言うか、こんな文才がない私が言っても説得力がないんですが、「楽な仕事してますな〜」というものが目につく、を超えて目に余るほどになってきました。推論の根拠となるべき各々のバックボーンや趣味嗜好までをも否定するつもりはありませんが、「それを言って(書いて)、何の解決になりますの?」とか「自己の主張を通したいが故の批判をしてない?」といった内容では、まさしく「誰得」な話(まあ、「俺得」なんでしょうけど)。



 なんだか、全くまとまらないまま終わってしまう形になって、こんな長文を読んでいただいた方には大変申し訳ない気分ですが、とにかく溜まっていたものを吐き出しきりたい!という欲求だけで書いたら、こんなものになってしまいました(苦笑) あと、あまりに「解任」に針が触れているのが気持ち悪くて、でも自分自身はどっち寄りなんだろうか?という自問に自答しただけのものですから。
 まあそれはともかく、(後ろ向きな言い方かもしれませんが)協会が「岡田監督で揺るぎない」と公式にアナウンスしたのに、それでもなお「解任!辞任!」という話をするのは、もはや不毛なだけ。ダメ出しならいくらでもやっていいと思いますよ。選手、監督、協会にムチをくれる意味で、「どうしたら良くなるか?」を全力で考えている証拠ですから。そして、それを基に全力で議論しましょうよ。全力で考えた結果それでも「いや、岡田監督じゃちょっと…」という人は、目と耳を閉じ、口をつむいで孤独に暮らしてください(マルシー攻殻機動隊 草薙素子)。
 私だって、不満も不安も不信もあります。けれど、上でも書いたとおり、「可能性に賭けることで、光明を見出したいたいので続投で」という結論めいたことだけ書いて終わりにします。もちろんその可能性を消さないために、この4連戦で出尽くした病巣を(将来的には全て潰してほしいけれど)「重症化」したものから順序立てて、なるべく1つでも多く本番前に消していってくれることが大前提ですけどね。このまま指をくわえて…ってのだけは、絶対に許しまへんで!