続々々・メガネのつぶやき

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08−09 その76 レアル・マドリー−バルセロナ

 クラシコレアル・マドリーが勝てば、勝ち点差は1まで縮まりまだ何が起こるか分からないところまでいきますが、バルセロナが勝てば優勝がほぼ決まるという大事な1戦となりました。非常に拮抗した好ゲームを期待していたんですが…
レアル・マドリー 2−6 バルセロナ
スコア:14分 G・イグアイン(R・マドリー)
     17分 T・アンリ(バルセロナ
     20分 C・ブジョル(バルセロナ
     35分 L・メッシ(バルセロナ
     56分 S・ラモス(R・マドリー)
     58分 T・アンリ(バルセロナ
     75分 L・メッシ(バルセロナ
     83分 G・ピケ(バルセロナ


 12月のクラシコレアル・マドリーは、アウェー+ファンデ・ラモス監督が就任してすぐということもあってか、自陣に引きこもって守りを固め、カウンターでゴールを狙うという「らしくない」戦い方をチョイスしてきました。しかし、この日はホーム+何だかんだ言ってクラシコ以降17勝1分で強烈に追い上げてきた自分たちの力を信じてか、最終ラインを非常に高く設定し、前線の選手も前から積極的にプレスをかける「真っ向勝負」で試合に臨んでいた印象を受けました。この姿勢自体は全然悪いものではないですし、むしろ12月のクラシコにおける戦い方は、レアル・マドリーというクラブのある面でのプライド・歴史を大きく否定する戦い方でもあったので、この日は言ってみれば「正当な戦い方」だったかなぁとも。
 でも、その気持ちの部分と結果とはまた別問題。先制点を奪うまでは(主にシャビとイニエスタに対する)プレスが効いていましたし、攻撃もロッベンを中心に個で打開できるシーンが見られたことで五分に渡り合えていましたが、徐々にバルサが細かいパスサッカーだけでなく、レアル・マドリーの高いDFラインの裏を狙うボールを織り交ぜてきて、中盤でもイニエスタやシャビが上手くプレスをかいくぐってフリーになる場面が増えると、一気に流れはバルサに傾きました。そして、20分にプジョルのゴールで2−1になってからは、ほぼワンサイドゲームレアル・マドリーは唯一脅威になっていたロッベンの突破を徐々に止められると攻撃面の脅威が7割方ダウンしてしまい、守備も失点が増えていくたびにライン設定や中盤のプレスのかけ方が曖昧になっていき、空き放題回されてしまう格好となりました。そして、終わってみれば2−6という歴史上稀に見る惨敗。俺らにもプライドはあるんだぜ!という姿を見せたつもりが、終わってみたらプライドを激しく切り刻まれる結果になったことを、ファンは、選手は、監督は、フロントはどう見たんでしょうかね?悔しさが気持ちを埋めているなら、それをバネにした来季の巻き返しを期待して止みません。まずは…会長選挙か。
 まあ、ともかくこれで今季のリーガはバルサ優勝で幕を閉じることになるでしょう。それを決定付ける試合という意味では、ここまで白黒はっきりついた結果が出たことは、非常に判りやすいものだった気がします。