メンバー
GK 塩田
DF 徳永、茂庭、藤山、長友
MF 浅利、梶山、今野、栗澤
FW 赤嶺、カボレ
交代 58 栗澤→大竹 60 カボレ→平山 75 赤嶺→近藤
サブ 荻、佐原、池上、金沢
主要スタッツ
得点(東)15 梶山(A:藤山) 32 カボレ(A:塩田) 74 長友
(大)なし
警告(東)46 栗澤 83 梶山(次節出場停止)
(大)7 片岡 66 小林大
退場 ともに無し
いつの間にこんなにしたたかで、効率のいいチームに生まれ変わったんでしょうか?と聞きたくなるほどの試合。攻めては大宮が非常にコンパクトながら危ういラインコントロールの逆手を取った「ロングボール→裏へ抜け出してチョコン」2発であっさりと突き放し、後半も相手がリスクを犯して攻めてきた結果生じたスペースを、替わって入った大竹やユースケがうまく使ってチャンスを幾度も作り、その中で長友(!)が3点目を奪って勝負あり。守っても、外国人2トップの個人技に手を焼くシーンはあったものの、相手のパスワークを「怖くない横パスだけ」にさせるシーンが多かったですし、終盤の放り込みにも慌てず騒がずしっかり対応しきりました。快勝、その一言で表現していい試合だったと思います。
もちろん、今日のようなリアリスティックな、一見すると標榜するサッカーと趣が異なるように見えるサッカーをすると、「ここ数試合、目指す方向(Moving Football)と違っているのではないか?」という質問が出てきてもおかしくは無いと思いますが、
目指すサッカーは勝つサッカーで、そのために有効なのはボールを動かすということだと思っている。その対極にいるかどうかはわからない。あそこで収めていれば、というようなミスはあるが、やろうとしてはいる。その手前でミスをしていて、例えば8本つながって9本目でミスをしていれば、やろうとしているように見えるのが、2本目から3本目のところでミスをしていたらそう見えないこともある。みなさんと見解が違うのかもしれないが、やろうとしていることはブレていないし、ウラも足元もやろうとしている。精度自体は課題ではある。
という城福監督の答えを見て一安心。パスを繋ぐこと、それはあくまでゴールを奪うための「手段」であって、決して「目的」ではないんですよね、今更ですけど。もちろんパスが複数つながった上でゴールを奪う、多摩川クラシコの4点目のような形が数多く作れることにこしたことはありません。けれど、繋ぐことに自己満足して、繋ぐことに拘泥してゴールから遠ざかってしまうんでは、本末転倒なわけで。各種マスコミで「Mooving Football」という言葉がたびたび取り上げられ、ある意味そこだけが強く取り上げられがちな面もある中で、チームのトップたる監督がこれだけ一貫して自分の思いを貫いてくれているなら、見ている私達は、ピッチで繰り広げられている「今の東京のサッカー」を心の底から信頼して応援するのみですよね。最大の目的は勝つことであり、点を奪うこと。そこにスパイスとして「Mooving Football」が散らばっている。そういうバランスになって行けば、素晴らしいのかなぁと思うゴールデンウィークでございます。