続々々・メガネのつぶやき

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07−08 その11 CLグループリーグ レアル・マドリー−ブレーメン

 いよいよ開幕したチャンピオンズリーグ。オープニングマッチに選んだのは、今年ブンデスの放送がなくなって、様子が文字情報でしか伝わってこないブレーメンの試合。シャルケバレンシアと悩みましたが、相手がレアルということでこちらを選びました。
 試合はレアルがラウルのヘッドで先制し、わずか1分後にサノゴのゴール追いつかれるも、後半ファン・ニステルローイのゴールで突き放して勝利を収めました。試合全体の印象としては、ボール支配率(レアル60%−40%ブレーメン)が示すとおり、レアルが小気味いいパス回しを中心にブレーメンを揺さぶる流れ。その前半のうちに勝負を決められなかったことが、思いのほか苦戦した要因なんでしょうが、それはレアルがどうこうというより、ブレーメンの頑張りを誉めるべきでしょう。その中でもしっかり勝ちきったことは、評価できると思います。
 それにしても今季のラウルはいいですね。近年はその存在の大きさが足枷となること*1が多かったですが、シュスター監督はラウルをベストポジションであるセカンドトップ(トップ下と言ってもいいかな)で起用し続けることでその問題を解決した感がありますし、代表のアラゴネス監督が頑として呼ばないことで、余計な疲労もないというのが大きいんではないかと思います。ここまではニステルと組んでもサビオラと組んでも全く問題ないですし、今季はこの「偉大なキャプテン」がやってくれるんじゃないかと思います。
 一方のブレーメンですが、改めて怪我人のリスト*2とスタメンを見ると、将棋でいう飛車角落ちどころじゃない騒ぎ。それでも、ナウド、メルテザッカーのポジショニングや高さで、レアルのクロスボールはほとんどはね返していましたし*3、ヴィーゼは2失点こそしたもののスーパーセーブ連発でチームが崩壊するのを瀬戸際で防いでいました。攻撃もジエゴ、サノゴを中心にチャンスをしっかり作れていて、負けはしましたがアウェーでこれだけ出来れば御の字でしょう。とりあえず怪我人(特にフリングスボロウスキ、フリッツあたり)が戻ってくるまでは不安定な戦いが続くと思いますが、この気持ちの入った戦いを続けていきたいところですね。あ、ローゼンベリだけは「評価:ガッカリ」で。

*1:要は、あまりにシンボリックでファンから愛されているが故に、ベンチに置き続けると批判が来る。しかし、体調が上向かなかったこともあって、起用されても結果が出せない。とどのつまり、監督はその扱いに相当腐心した。私はそういう認識でいました。

*2:フリングスボロウスキ、フリッツ、ウォメ、クラスニッチ、シュルツが完全にダメで、オボモイエラ、シンドラーがベンチには入ったものの軽くない怪我持ち。

*3:唯一やられたのがラウルのゴールシーン。