読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

続々々・メガネのつぶやき

主にFC東京、サッカー、当たらない競馬予想の3本立て。思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

暗中模索

FC東京ユース

 まず、今年もFC東京ユースを勝手に応援企画を行っております。毎年、本当に素晴らしいお仕事をされておりますkul様でございますが、今年もカックイイ仕上がりになっておりますので、FC東京ファンの方で、ユースも気になる!応援したい!第2の梶山、権田、椋原、廣永、阿部、重松、平出、森村などなどを期待したい!という方は、是非とも申込をしていただけたら幸いです。私も今日申込をしたばかりなので、まだまだ大丈夫だぜ!(笑)


 さて、U−18は現在クラブユースサッカー選手権(通称「クラ選」)を戦っております。毎年、およそ1週間で最大6試合行って優勝を競うという厳しい戦いが繰り広げられているわけですが、例年は「準々決勝までJヴィレッジで集中開催→準決勝、決勝は三ツ沢」というレギュレーションでした。しかし、震災・原発事故の影響でJヴィレッジが使えず、今年は「準々決勝まで群馬県内のサッカー場で分散開催→準決勝、決勝は三ツ沢」というレギュレーションに変更。で、昨日が時間的に群馬→国立というハシゴができるとの情報を得て、かつ前述したkul様に引っ付いて18キッパー(仮)として往復の足が確保できたので、見に行ってきました。今年はなかなかU−18の試合を見ることができず、直近に見たのは6/19のクラ選予選第5節、対横浜Fマリノスユースまで遡らなければならず。で、そのクラ選予選は特段悪いゲームをしていたわけではない、という印象がありました。むしろ、柏戦の粘り強い守備、横浜FM戦のしたたかなゲーム運びに「ようやく上昇の気配あり」とまで思ったほど。しかし、その後の公式戦(クラ選愛媛戦まで6試合)は1勝3分2敗と苦しい星取り。しかも、ツイッターなどで実際試合を見られた方の感想などを見るとかなーり不安になってしまうものが多く、自分の頭の中でのギャップと言いますか、そこの乖離にうんうん言いながら現地へ向かっていました。
 昨日の相手は札幌U−18。7/16にプレミアリーグで戦ったばかりで、その時は1−3で敗戦。東京からすればそのリベンジも兼ねて、札幌からすればいいイメージを持って連勝を、というシチュエーションで、しかもともに第1戦は2−2のドローだったので、是が非でも勝ちたい!という気持ちをどちらが強くもてるか、という試合前だったかと。その札幌U−18について簡単に触れておきますと、いろんな媒体において「今年度のユース年代でトップレベル」と評されており、実際プレミアリーグでは6勝3分と未だ無敗で首位を快走中。各ポジションに年代別代表選手を擁しており(目新しいところでは、先のU−17W杯日本代表に選ばれた5深井、21阿波加など)、実際にそのプレーぶりを見るのは、試合の勝敗は別にして楽しみでした。
 試合。札幌は事前の評判どおり、低い位置からのビルドアップと最終ラインからのロングボールを上手く使い分け、相手の守備をぼやかしにかかります。対する東京の守備は、2トップが積極的にCBに絡んでいき、そこで上手くコースを限定させて中盤が奪いきる、あるいは精度を欠いたロングボールを蹴らせて、最終ラインが掬い取るという守り方だったかと。しかし、11湯浅、18岩田のプレッシングに中盤が全く連動できず、詰めては叩かれ、詰めては叩かれの繰り返し。おのずと2トップのプレスはどうしても後追いになって走行距離が長くなり、まずここが無効化させられます。すると中盤も、5深井、10荒野の巧みなポジショニングと正確なボールコントロールを全く止められず思い通りにパスを通され、そこを潰そうと中へ守備陣が収縮すると、タッチライン沿いに張る形でベースポジションを取った8前と14神田(スタメンをメモっていないので、14だったかは実は覚えていない(苦笑))の両SHに簡単に出され、そこからの攻撃も浴びるという完敗の様相。さらに、6村松、3吉田の両SBは中の攻撃を警戒して絞り気味にポジションを取っており、7岩木、27青木(本来スタメンの13福森は、第1戦でレッドカードをもらい出場停止でした)が札幌のSHに攻撃に対して懸命に戻って守備をしようとしますが、東京のSBがヘルプに入りきる前に、あるいはSHの戻りより早く2小山内、6堀米の札幌両SBがオーバーラップしきって数的優位の状況を作られてしまい、そこからのクロスでこれまた数多くピンチを向かえることとなってしまいました。その上で、札幌はショートパスやポゼッションサッカーにこだわることなく3奈良、4永井の両CBから躊躇なくロングボールも飛んできて、しかもそれがまたいい精度のボールで、しきりに裏を取ろうと試みる7鈴木、11榊にピッタリ合うシーンが何度もあり、最終ラインは下げさせられます。そうするとコンパクトさが失われ、自由に中盤でつながれたり、セカンドボールが拾えなかったりと東京は悪循環から抜け出す猶予を全く与えてもらえず、18分の失点シーンも、ロングボールを4石原(5小林だったかも)が1度は競り勝ってはね返すもそのセカンドを拾われ、その流れから11榊にズドンと決められた形でした。オフィシャルのテキストライブを見ると、東京も少ないながらチャンスがあったように見えると思いますが、残念ながら攻撃は文字通り単発で、札幌はこの3、4倍はチャンス(未遂含む)があったんじゃないかと。少なくとも「相手の攻撃を何度も跳ね除け、札幌の攻撃のよさを消し狙い通りのカウンターを狙うなど、激しい攻防が繰りかえされ…」という一文は身贔屓が過ぎると言わざるを得ない一方的な流れで前半を終了しました。
 ハーフタイム、倉又監督からは「守備面でDFラインとMFラインの距離感を大事にすること。攻撃面は、FWがボールをしっかりキープし起点になること。そして、サイドのスペースを狙う」という指示があったようで、前半を見てトピックスとして修正点を挙げるならまさに「2ラインの距離感」と「前線でのキープ」は絶対にしなければいけないことだったと思います。しかし、前半一番与えられた(あるいはなすべき)仕事ができていたように見えた11湯浅がアッサリとベンチに下げられたのにはビックリ。15野沢を入れて4−2−3−1にシステムを変え、今いるメンバーの中では前線でキープする仕事が期待できる岩田と10橋本を前線中央に縦関係で置くことで流れを変えたい、ということ自体は十分アリだと思いますが、その交代要員が湯浅だったのかと言われれば、私は首を振りたいなぁと。まあ、この辺は倉又監督以下コーチ陣にしっかりとした考えがあってのことでしょうからこれ以上は言わないとして後半スタート。
 しかし、その狙いとは裏腹に、岩田は奈良、永井に競り勝つことが全くと言っていいほどできず、そのほかの選手・局面、例えばセカンドボールの拾い合いとか、1対1のぶつかり合いでも札幌の選手が8割方競り勝てていて、東京は引き続き苦しい戦いを強いられます。54分には18岩田を諦め34鴨池を投入し、それなりに競り勝つこともできていた橋本を最前線において、前線でのボールキープからの攻撃を狙いますが、橋本がそのわずか4分後に32岸と交代。試合後に東京ユースを追い続けているカメラマンさんから「橋本は前日39度ほどの発熱があった」とお聞きし、その意味ではよく58分頑張ったなと思いますが、試合中はそれを知る由もなく、交代するたびにどんどん高さは失われ、しかも、67分の8山口→25二瓶と言う交代も含めれば「上級生→下級生」という交代が続き、気がつけば中盤より前は岩木を除き1、2年生がばかりがピッチに立つという状態に。その交代策が良い悪いではなく、苦しい時こそ先頭切って引っ張ってほしい3年生を下げざるを得ないという状況にかなり愕然としながらこの時間は試合を見ていたのかなぁと、後から思い返せばそう思います。で、この交代策で東京に流れが来たかというと、残念ながら答えはNO。おそらく新潟戦で2−0から追いつかれた反省をしっかりできていたのか、あちこちから「まだまだ集中だよ!」とか「この時間大事だよ!」と言ったコミュニケーションがしっかりとされていて、その勢いは全く衰えることを知りませんでした。一方の東京は全く声が出ず、攻撃には迫力とアイデアが全く生まれず、守備も追わされ続けることで崩壊寸前。それこそ、1谷の頑張りがなければいつ大量失点になっていてもおかしくない、見ていて本当に苦しい試合展開が続きました。まあ、私がこうやって御託を並べるよりもはるかに、オフィシャルのテキストライブにおいて東京の攻撃について触れられたのがたったの1プレーだったことが、全てを物語っていると思いますね。それでも、1−0で試合が推移していたことは東京にとって最後の、一縷の望みでした。どんなに不細工なゲームだったとしても勝ち点1を分け合うことができるのがサッカー。1チャンスで試合展開をガラッと変えることができるのもサッカー。その1チャンスを信じて選手はプレーし、私達は選手がそれを掴んでくれることを信じて見続けていました。それが実りかけたのが75分。右サイドで二瓶と鴨池が数的不利の状況を上手く打開して鴨池が抜け出しクロス。それが中で上手くポジションを取った岸にピタッと通り、全ての思いを込めてシュート!…も、札幌GKのファインセーブに遭い万事休す。試合はこのまま札幌が逃げ切り、終わってみればスコア以上の完勝・完敗となった1−0で終了しました。


 私は東京のユース部門を見始めてまだ2年ちょっとしか経っていませんが、その中で言えば、ここまで何もさせてもらえなかった敗戦は始めて。周りの方々がどういう心境だったかは分かりませんが、私自身はかなりのショックを受け、しばらく声が出ませんでした。その後色々考え、今こうやって試合の流れをひとしきり思い出しながら書いてみても、じゃあ何をどうすれば札幌と伍して戦えたのか、明日の第3戦、そしてその先のプレミアリーグ後半戦に向けて、ポジティブな気持ちを持って挑むことができるのか全く思いつきません。と言うよりは、修正しなければいけない点が多すぎて、どこから手をつけていいかを選別しきれない、と言った方が正確かもしれませんが、とにかく今が谷のどん底であることは疑いようのない事実だと思います。
 それでもあえて、1つここで強く言わせてもらえるとするならば、「まずメンタル立て直せ!」でしょうか。上でも少し書いたとおり、試合中声を出していたのは、それがタスクの1つである谷と、石原ぐらいだったでしょうか。とにかく、あまりにも大人しく、あまりにもピッチ内でのコミュニケーションが不足していました。そりゃ、人間苦しい時にはどうしても気持ちが内向きになりますし、特に日本人は自分の中に負のエネルギーを溜めてしまいがちな民族だとは思いますよ。ただ、だからといって自分に押し込めたまま押し黙ってしまうことがプラスにつながる、なんてことは1%もありえない話ですし、もっと自分の気持ちをはっきりと言葉にして、試合中やハーフタイムに要求し合うことがあってもいい、そうしなければいけないのがサッカーですし、特に3年生という目線で比較すれば、ここ2年に比べて今年の3年生は圧倒的に大人しいと言うか、ピッチの中で声を出せる選手が少ないのは間違いないところ。選手交代の対象が全て3年生で、しかも最終的にベンチに残ったのが2下川、9冷岡とこれまた3年生だけだったことを「倉又監督からの3年生に対する強烈なメッセージ」と表現する方もいましたが、あながちそれが外れているとは思えない采配だったと私も思います。
 これがトップチームなら、外的要因に起爆剤、立て直しの兆しを求めることができます。しかし、ユースでそれをすることはできません。であるならば、だからこそ、一人ひとりの「リバウンドメンタリティー」が今、強く求められています。この状況を悔しいと思っていない選手は、きっと一人もいないでしょう。このまま終わりたくないと思わない選手は、きっと一人もいないでしょう。繰り返しになりますが、単純に何か1つのことを変えればこの苦境を打破できるという状況ではありません。チームとしても、個人としても、この後8月の天皇杯東京予選を挟んで8月23日から再開するプレミアリーグで残留するためにしなければいけないことは、山ほどあると思います。その第一歩として、私はまずメンタルの立て直しから始めてほしいなぁと。そう考えれば、冒頭に紹介した今年のユース応援企画Tシャツに書かれた

BELIEVE IN YOURSELF BILIEVE IN YOUETEAM BELIEVE IN FOOTBALL(自分を信じろ 仲間を信じろ サッカーの力を信じろ)

 という言葉は、当初のkul様の思いとはいささか違う方向からではありますが、今のチーム状態にぶつける言葉として、こんなにしっくりくるものは他においてないのかなと。自分に篭って、仲間とのコミュニケーションも捨てて、つまらなさそうにサッカーをやるよりは、改めて自分を見つめなおし、自分の特徴・持ち味・長所を信じて、これまで色々な場面を一緒に乗り越えてきた仲間を信じて、サッカーが本来持っている素晴らしさ、喜び、楽しさを信じて。そこに根拠がなくたって全然いい。まずは、もう一度基本に立ち返って「信じること」から始めてみるのも、悪くないよ。お前たちなら、できるから!