続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

J1第8節 清水1−0東京 私的雑感

メンバー
 GK 塩田
 DF 徳永、藤山、佐原、長友
 MF 浅利、梶山、今野、大竹
 FW 赤嶺、カボレ
 交代 '62 浅利→森村 '77 大竹→平山
 サブ 荻、茂庭、金沢、栗澤、川口


主要スタッツ
 得点 (清)'44 青山(A:藤本)
     (東)なし
 警告 (清)'89 藤本
     (東)'29 梶山 '37 徳永
 退場 ともに無し

 東京の試合の入り方はある程度予想通りでした。が、予想以上だったのが清水の攻めの圧力。「短めの芝+雨によるお湿り」でかなりボールが転がるピッチを活かした清水の素早いパス交換とフェルナンジーニョのキープ力に大苦戦し、東京はズルズルラインを下げざるを得ない形になってしまいましたね。なもんで、何とかボールを奪ってもボールホルダーと前線の赤嶺とカボレの距離がものすごく遠く、攻撃はロングボールに頼らざるを得ない状況。で、清水のCBコンビ、青山と高木はそういうボールに対しては大いに力を発揮するコンビで、結果的に7〜8割は跳ね返されてしまっていましたし、じゃあ足元で繋いで攻めようとしても、清水のネガティブトランジション(守→攻への切り替え)がものすごく早く、ピッチの状態も相まってボールが足につかなかったり、簡単なパスミスをする場面ばかりでした。これでは押し込まれても何も言えませんわ。それでも何とか0−0で折り返せそうで、「さて後半どうやって反撃するのかな?」とおもむろにトイレに行こうとしたその瞬間、嫌な感じでコーナーを与えてしまい、案の定失点。結果的にこれが決勝点だったわけですが、やはりあそこを凌ぎきれるかどうかというのは大事なところ。川崎戦もセットプレーから2失点を喫し、この日もセットプレーでしのぎ切れず失点。ここ数試合の試合のコントロールのしかたを見るにつけ、そして藤山が試合後に、

(前半はチームとして良くなかった?という問いに対し)
 そうですね。ただ、その中で0に抑える、守りきるというやり方でやっていたので、それでしのげていたと思うし、OKかなとは思っていた。だから、ロスタイムでのああいう失点は残念だった。あのまま終わっていれば、またうちの流れになっていたと思う。どんなチームでも悪いときというのはあると思うので、それを我慢して、しっかりと0に抑えて、次に自分たちの流れが来るまで我慢するというのは、もうちょっとやっていければと思う。
(太字は筆者注)

 と語っていたのを見るにつけ、せっかく流れの中の攻撃に対してしぶとく守って耐え凌いでいたとしても、セットプレーでそれが無になるのはもったいないことこの上ないわけで、次の試合まであまり時間はないですが、しっかりと修正してきて欲しいと思います。
 ただ、悪い点ばかりじゃないのが今季の東京。後半は(もちろん1点を追うシチュエーションであったことは考慮しなければいけませんが)徐々にペースを引きずり戻して、惜しいシーンを作れていました。ただ、ここ数試合でジョーカーとして攻撃のスイッチとなっていた大竹を先発で使ったことで、交代による勢いの加速というのは無かったのかなぁと。もちろんいつかは大竹にはスタメンとしてやってもらわなきゃ困りますし、怪我人過多+これからの連戦を考えればフレッシュな選手を回していくことが大事なので、この采配がダメだと言うつもりは1ミクロンもありませんが、やはり「こいつが途中から出てきたら怖いな」という選手をベンチに1枚置いておきたい気はします。
 まぁ、これまでが出来過ぎだった面はありますし、90分トータルで見るとしっかり自分達のペースとベースでプレーしていたのはしっかり伝わってきたので、こういう試合が一つあっても「さぁ、次だよ次」と素早く切り替えられる自分がいます。大事なのは連敗を喫しないこと。ホーム味スタで負けないこと。そういう意味では、次の大分戦は大事な試合になりますね。期待しましょう。

(4/26)