続々々・メガネのつぶやき

思ったことを、思ったなりに、思っただけ。

生まれ変わる

馬場憂太選手 ジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍決定のお知らせ
 え゙っ!?マジですか!?これは残念。何で?とかビックリした!というよりは、残念な気持ちが圧倒的に強いです。それは、「1度も彼の100%と感じられるプレーを見ることができなかった」から。
 ユータはいわゆる「ファンタジスタ」タイプで、創造性溢れるプレーを随所に見せてくれる反面、非常に華奢で怪我も多く、軽いプレーが見られることもしばしばでした。そんなプレースタイルがこれまでの東京のカラーである「ガムシャラさ」と噛み合わなかったせいなのか怪我が多いせいなのか、年々成長は伺えるものの、ついぞスタメンの座を奪い取るまでには至りませんでした。なにも「ガムシャラにやること=100%力を出している」などというつもりはありません。人にはいろんなプレースタイルがあって、いろんな考え方がありますし、実際に2004年2ndステージや2006年は存在感が目立ち、将来を期待させるプレーを見せていましたからね。それでも、私はユータが今まで己の100%のプレーを私に見せてくれたことがあるとは思いません。
 それは、私の主観全開な穿った見方かもしれません。それは、あまりにユータへの理想・要求が高すぎた故の過小評価かもしれません。けれど、ユータはこんなもんじゃないと私は思います。もっと走れるはず。もっと蹴れるはず。そして、もっと驚かせてくれるはず。羽生が加入したものの、ルーカス、ノリオ、リチェ、小澤が移籍したことで、今年ほど「トップ下のユータ」として自分を出せるシーズンはない、もう一皮向けて「ニューユータ」になれるチャンスはないと思っていただけに、ここで環境を変えて生まれ変わる方を選択したのは、正直言って残念です。頑張って欲しいのは間違いないんですが、ノリオ同様心の底から応援してあげることは、しばらくは出来なさそうです。…センチメンタルすぎますかね、私は(苦笑)


 以下蛇足。相方が今年の移籍動向を見て「なんだかウチじゃなくなるみたい」と言いました。2003年からSOCIOになり東京を見続けてきた二人にとっては、2004年のナビスコ制覇が今のところのピークで、その当時のメンバーがこれまでの移籍も含めてほぼいなくなった*1ことを考えれば、確かにそういう郷愁の感は意図せずとも湧いてきてしまいます。フロントバカ!という怒りを感じることもあります。
 けれど、これも同じチームを長年追いかけ続ける上で味わえる、一つの特別な感情なのかもしれません。辛い、苦しいことをしっかりと受け止め、受け入れ、昇華していくのは簡単なことではありませんが、そういう移り変わりを経ながら、チームが今まさに生まれ変わろうとする場面に立会い、その成長を一緒に感じられる喜びを味わうのも、悪くないことだと思いますし。ことさら今季のOUTで感じた淋しさ、切なさ、やるせなさを昇華するまでに時間がかかるとは思いますが、久々に説得力・一貫性のあるINメンバーを向かえて目指す新しい東京に思いを馳せることとしましょうや。

*1:ナビスコ決勝のスタメンが、土肥、加地、茂庭、ジャーン、金沢、今野、フミさん、ケリー、石川、戸田、ルーカス。で、今もいるのは茂庭、金沢、今野だけ。ベンチだった阿部ちゃん、ユータもいなくなった。