続々々・メガネのつぶやき

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18/10/21 本日の予想

 本日は菊花賞。今月に入り、予想は悪くない日々なので、なんとか当てたい~。

 

 昨日の京都芝レースを振り返ると、私は2点注目すべき点があったかと。

 まずはタイムと上がり。後半の8~10レースの「勝ちタイム」と「レースの上がり3ハロンタイム」を並べると、

8レース(2200m) 勝ちタイム:2分14秒8 上がり: 35秒7

9レース(1200m) 勝ちタイム:1分9秒3 上がり:35秒2

10レース(1800m) 勝ちタイム:1分46秒4 上がり:36秒0

 と、やや時計も上がりもかかっている印象。特に10レースを勝ったディメンシオン、前走は新潟1800mを1分45秒1(レース上がり34秒0)で勝ちきるなど持ち時計がある馬でしたが、そんな馬が前走より1秒以上時計を要していることを踏まえれば、いわゆる「高速馬場」とは言えないでしょう。

 「高速馬場」とは言えない状況は血統にも表れていて。昨日の芝レース3着内(6レース)、計18頭のうち15頭が父か母父欧州型。1800m以上の中距離戦3レースに限れば、9頭すべてが父か母父欧州型でした。

 逆に、3人気以内で馬券圏外となった馬を見ると、例えば10レースで3人気6着だったエマノンは父ハーツクライ×母父アンブライドルズソングで母系は米国型だったり、8レース1人気5着のブライトムーンは父ルーラーシップで欧州型ながら、母父フジキセキとスピード型だったり、欧州とはベクトルが異なる血統構成でした。

 となると、ドボドボ馬場だった昨年はさておき、スピード指向の強い決着となった14,15,16年の傾向とは違う、それこそエピファネイアが3分5秒2、レース上がり36秒0で勝った13年をオーバーラップさせた予想をしてみたいところ。

 

 そんな13年の菊花賞。1~3着馬の血統を見ると、

1着エピファネイア

 父シンボリクリスエス×母父サンデーサイレンス×母母父サドラーズウェルズ

2着サトノノブレス

 父ディープインパクト×母父トニービン×母母父オールウェイズランラッキー。さらに母系を辿れば欧州の名血リヴァーマン

3着バンデ

 ヨーロッパ生産馬で、父オーソライズド(父父モンジュー)×母父プリオーロ(ソヴリンダンサーの系統)×母母父サルスト(日本ではマイナーなフェアウェイ系)

 と、父も去ることながら母系が完全に欧州型。一方、2人気13着に終わったマジェスティハーツは父ハーツクライ×母父ボストンハーバー。母系は完全な米国型で、前走神戸新聞杯2着からの連続好走は叶いませんでした。

 「いやいや、でもこの年は直前に雨が降って不良馬場だったから、そうなるんじゃね?」と思った方。その通り!…なんですが、遡ることもう1年、勝ち時計こそ3分2秒9と速かったものの、レース上がりが36秒1とタフなレースになった12年も、1人気ゴールドシップ(父ステイゴールド×母父メジロマックイーン)は人気に応えた一方、2人気マウントシャスタ(父ディープインパクト×母父フレンチデピュティ)は9着と大敗。

 いずれにせよ、急に馬場が「時計も上がりも出る高速馬場」になることはなく、レース展開もアイトーンが行き、メイショウテッコンも気分よく行きたく、ジェネラーレウーノが好走時よろしく早めに前を捕らえに行くとなれば、上がりも36秒前後かかるはず。というわけで、目移りするメンバーですが「母系が欧州型」で「上がりを要した方がパフォーマンスを上げそう」な馬を狙ってみます。印はこんな感じ。

 

京都11R 菊花賞(G1)

 ◎ 02.グレイル

 ○ 14.グロンディオーズ

 ▲ 13.タイムフライヤー

 ☆ 15.オウケンムーン

 △ 12.フィエールマン

 本命はグレイル。ハーツクライ産駒はここ数年「母系でスピードを補う」ことで成績を上げています。

 例えば、昨日富士Sを快勝したロジクライは母父マキャベリアン×母母父ダンチヒ。G1勝ちがあるスワーヴリチャードは母父アンブライドルズソングで母系は米国型。今3歳世代で重賞勝ちを手にしたゴーフォザサミットは母父ストームキャット。といったところ。

 で、グレイルは母父ロックオブジブラルタルロックオブジブラルタル自身はマイルで活躍したスピード馬で今の傾向に合致するものの、それだけではこのレースはむしろ消し。ただ、さらに母系を辿ればレインボークエスト、シルヴァーホークと欧州のスタミナ型種牡馬が居並ぶザ・欧州血統。今回買いたい母系です。

 また、ここまでのレースぶりを見ると、完全に上がりの脚に限界があり、関東なら完全に中山>東京タイプ。前走セントライト記念は3着に終わりましたが、インが空かずに外へ出すロスが響いた結果で、内容は見所があった印象。岩田Jには、それこそレインボーライン天皇賞・春のような、イン溜めからのアタックを期待したいところです。

 

 ○グロンディオーズ。父ルーラーシップは昨年のキセキと同父。母父はサンデーサイレンスですが、祖母ジェドゥーザムールは欧州の名種牡馬トップヴィルの仔。凱旋門賞モンジュー牝馬ながらドバイシーマクラシックを勝ったダーレミ、4000mG1のゴールドカップ4連覇を果たしたイェーツの母父、と言えば説得力があるでしょうか。

 また、兄ムスカテール目黒記念を勝ち、ダートG1の川崎記念でも2着。全兄ノヒシマサルも全3勝がダート2000m、芝2200m、芝2400m。しかも、クラスが上がるごとに距離も伸びているスタミナ血統。前走は新潟なのである程度の脚が出ましたが、本質は2走前、東京芝2400m戦を快勝した姿だと見ていて、正直モレイラJの起用は丁半博打ですが、血統的には期待値大でしょう。

 

 ▲タイムフライヤー。グレイルと同じハーツクライ産駒ですが、母父ブライアンズタイム×母母父アルザオ。ズブズブの差し決着となったホープフルSで初代王者に輝いたのもうなづける、よりスタミナ・パワーに寄った母系です。

 そんなわけで、グレイル以上に春のクラシックは見せ場なく終了。前走も35秒1の上がりが精一杯で最後は離された6着に終わりましたが、想定している上がりがかかる展開になれば、急に血が騒いでも全く驚きません。和田Jが連続騎乗なのも心強いです。

 

 ☆オウケンムーン。父オウケンブルースリ×母父エリシオという重たい字面。祖母アフターザサンは米国血統(アフターザサンの父はストームバード)で、共同通信杯でスパッと切れたのは、瞬間この血が騒いだのかもしれませんが、どう見ても長距離で長く脚を使ったほうがパフォーマンスを上げるタイプ。

 前走セントライト記念は直線大外をぶん回し、直線だけで5着まで上がってきました。同じレースをして、さあどこまで。

 

 △フィエールマン。父ディープインパクト×母父グリーンチューン。祖母以前は日本ではあまり馴染みがない(ファバージトウルビヨンに遡る)系統ですが、きょうだいはここまで3頭が走っていて、3頭合わせて[6.1.0.1](すべて父サンデー系)と、日本の馬場との親和性はもの凄いレベル。

 意図的かは分かりませんが、デビューからすべて非根幹距離の1800mを使われ、上がりの脚も34秒台前半。ディープ産駒らしからぬプロフィールですが、リンクするのは昨年3着のポポカテペトル。5人気は正直買いたくない材料ですが、目下ルメールJは好調ですし、無欲の一発があっても。

 

 消し馬についても少しずつ(人気は9時30分現在)。

 1人気ブラストワンピースは母ツルマルワンピースが短距離馬で、自身もハービンジャー産駒らしからぬ末脚キレキレ型。ここ最近の菊花賞イメージならドンピシャ本命にしてもいいんですが、想定している馬場は逆の指向。となれば、危ない人気馬なのかなと。

 2人気エタリオウは母父カクタスリッジ(ヘネシーの系統)×母母父ブロードブラッシュとバリバリの米国母系。どんなレースでも対応できる戦績は残していますが、辿ればいずれもレース上がりが35秒1より速いレース。今回の私の想定上がり(35秒5より遅い)は未経験で、意外と脚が伸びない場面があっても不思議ないかと。

 3人気エポカドーロは母父フォーティナイナー。とは言え、ミルリーフの血もあり、上がりがかかるレースも経験済みなので押さえても良かったんですが(実際、印をつけるならばフィエールマンの次、×印)、あんまりバラバラ買っても仕方ないので消しました。戸崎Jの京都は、まだ信頼しきってませんし(ほぼ乗ってない)。

 4人気ジェネラーレウーノは父スクリーンヒーローで母父ロックオブジブラルタル。まではいいんですが、祖母は米国血統。また、関西でのレースは初めてで、田辺Jの京都も今一つ。厳しいんじゃないかと。