続々々・メガネのつぶやき

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17年Jリーグ観た記 其の46 J2 徳島-横浜FC

 大混戦のJ2。特にプレーオフ争いには現状15チームほどが絡んでいる中、4位徳島と6位横浜FCの上位直接対決。徳島は連敗ストップで、横浜FCは連敗を避けて、上位に居続けたいところ。阿波踊り開幕を控えた徳島で勝利の鐘の音を鳴らしたのは。

 

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短評

 いきなり余談から入るが、いろんなチームの試合を見ていて、特に地方のチームは地方局のアナウンサーが悪い意味で「民放らしい」実況をすることも少なくない中、徳島の実況榎本アナ(四国放送)、解説田渕さん、ピッチリポート島川アナ(四国放送)のセットは、個人的には聞きやすい上位トップ3に入っています。

 さて試合。徳島は丁寧にボールを繋いでゴール前まで迫ろうとするのに対し、横浜FCはしっかりと自陣に4-4のブロックを組みながら、奪ったらイバ、レアンドロ ドミンゲスをめがけて早く攻めようとする。

 その中で、アンカー岩尾、トップ下島屋を繋ぐ杉本、浜田の両センターハーフが非常に気の利いたポジショニングでクッション役となれたことで、横浜FCは取りどころを定められない。特に、横のスライドを多くさせられ、奪った後も選手の距離感が広く、上手く反撃の一手を打てない。

 しかし、先制は横浜FC。敵陣で上手くボールを奪い、レアンドロ ドミンゲスが野村へパス。野村はいったんサイド深くで詰まるも、上手く相手を外してクロスを送ると、イバがピンポイントで合わせてネットを揺らした。

 ここから横浜FCが徐々にボールを持てるようになり、一方徳島はサイドチェンジが減り、やや狭いところで無理やりに…という場面も増え始めた。が、次の得点は徳島に。右サイドに流れた島屋がクロスを送り、跳ね返ったボールを岩尾がシュート。これを山﨑がゴール前でコースを変えて押し込み、同点に追いついて前半を終えた。

 後半。いきなり試合は動く。杉本がボールを奪うと渡→島屋と渡り、島屋がタメを作っている間に右から馬渡が駆け上がると、島屋がドンピシャのタイミングでスルーパス。これを受けた馬渡が左足で冷静に流し込み、徳島が勝ち越しに成功する。

 その後、選手交代やシステム変更を挟みながら互いに次の1点を狙うも、守備陣が集中を切らさず、時計はアディショナルタイムに。このまま徳島逃げ切りかと思われた90+5分、中里のロングスローはいったんクリアされるも、田所が拾ってシュート。これをイバが右足で合わせてコースを変えると、長谷川の手をかすめながらボールはネットを揺らし、土壇場で横浜FCが同点に追いつく。そして、これにてタイムアップ。上位対決は勝ち点1ずつに終わった。

 

MVP:島屋 八徳(徳島)

 今季初出場ながらベテランらしい味のあるプレーを見せた濱田や、2得点のイバも捨てがたいが、よりインパクトが強かったのは島屋。ボールを引き出すポジショニングも素晴らしかったし、ボールを受けてからのスキル・アイデアも見ごたえ十分で、2得点にしっかりと絡んだ。

 

MWP:レアンドロ ドミンゲス(横浜FC

 これは完全に「見る私が勝手に期待値あげちゃったせい」で、まだまだもっとできるだろうという視点でのMWP。もちろん随所に光るプレーを見せていたが、レドミならもっとここしっかり通せるだろうとか、ここでシュートミスしないだろうとか、細かい不満は残った。