続々々・メガネのつぶやき

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07−08 その14 CLグループリーグ マンチェスター・U−ローマ

 昨年の準々決勝@オールドトラフォードのスコアは、まさかの7−1でした。マン・Uが再び悪夢を見せるのか、ローマが悪夢から覚めるのか、このグループの主導権争いという意味でも重要な1戦を迎えました。
 試合は両チームとも随所に持ち味を見せるも決定打に欠き、前半はスコアレス。後半も五分の展開が続く中で迎えた70分、からのパスに対してスペースに走りこんだルーニーがダイレクトでシュート。これがゴール左ポストを叩きながらもゴールに転がり込みマン・Uが先制。ローマもトッティや途中出場のピサーロを中心に攻勢を強め、ジュリ、ペッロッタ、エスポージトが決定機を掴むも決めきれず*1、試合はこのまま終了。マン・Uが昨年とは違う色の試合をモノにしました。
 マン・Uは(この試合を含めて)今季6度目の「1−0」での勝利。昨シーズンはルーニーロナウドを中心に攻撃陣が大爆発したシーズンでしたが、今季ここまでは完全に守備陣の奮闘が光るシーズンになっていますね。ただ、シルベストルは膝の怪我で今季絶望、ファン・デル・サール、ブラウンもしばらくダメ、ネビルももう少し時間がかかる、ヴィディッチも「今日は使いたくなかった」(ファーガソン監督)くらいギリギリとかなり危うい橋の上にいるだけに、そろそろ攻撃陣が結果を残さないと辛いところ。その点では、ルーニーが(ようやくですが)今季初得点をあげたのは光明ですかね。サハ、テベスのフィットネスがもう少し回復してくれば、先行きは明るいと見ていいかもしれません。しかし、ナニは本当にロナウドの初年度を思い出させる。卓越したボールハンドリング+ふてぶてしさ*2+持ちすぎなところなんてそっくり。
 一方のローマは、土曜日に行われたインテルとの「頂上決戦」に1−4で敗れたショックを引きずっていないかが心配されましたが、その点については微塵も感じさせなかったですね。マン・Uのボランチ2枚がそれほど守備に長けていないことも相まって、トッティはかなりボールを支配できていましたし、そこからチャンスも作れていました。ただ、ユーベ戦やインテル戦もそうなんですが、その流れでいくつも決定機を作るんだけど決められない、というシーンが今季は多い気がします。とにかく全員がよく走る「ゼロトップ」システムの最大の補給元は、なんと言っても「ゴール」。こういう惜しい試合が続いてしまうと見えない疲労が重なっていきそうで、怖いといえば怖いですね。

*1:それぞれ「DFの足に当たりクリア」「ボレーが明後日の方向へ」「どフリーで力みすぎたか枠外」という感じ。

*2:トッティともつれた去り際に、密かにヘッドバッドしてた(笑)